第17章 再起（１）

この時私には次のような目標があった。
一つには私の負の財産をここで解消していく事。
次には独立を目指す為の準備を始める事。

そして2007年３月も終わる頃私は愛媛県松山市を出発し、
福島県郡山市へ愛媛ナンバーの自家用車に
荷物を詰め込んで自ら運転して向かった。

距離は高速道路を走行して1000Km以上ある為、
まずは瀬戸大橋を渡ってしばらくして
夕刻となったところで一泊する事とし、
兵庫県姫路市で宿をとった。

２日目は一気に北陸に入り新潟を経由して
会津までいったところで夜も更け、
３月の末ではあったが雪もちらついてきたので、
スタッドレスを履いてない私の車では不安になり、
郡山を目の前にした会津でもう一泊する事とした。

そして２泊３日で福島県郡山市に入り、
居住するアパートの入居の手続きを終え
鍵を受け取って荷物を下ろした。

こうして無事福島県郡山市での
新たなスタートを切ることとなった。

新しい仕事は５年前まで経験していた仕事とは言え、
ブランクもある為多少の不安もあったが、
１～２ヶ月もすると当時の勘も取り戻し
順調にスタートは切れていた。

新しい土地での生活においても、
もともと知らない土地での生活や
リズムの取り方には慣れていたので、
何の不便も感じる事なくスムーズに
新転地でのスタートを切っていた。

入社当月から契約が取れたり、
大型物件の契約をしたりしていたので
短期間のうちに戦力としても
認めてもらえていたかと思われる。

・・・つづく

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