桜さくらに歌われて/お箏三弦日記

皆さまこんにちは。しがない箏三弦の師匠のブログでございます。どうぞごゆっくりおくつろぎ下さい。

孫は来てよし帰ってよし

2017-11-29 02:34:22 | 日記
28日は、遠方からの弟子が来ました。平日ですが、学校行事の関係で、今日は振り替え休日でした。

6年生です。3年生の時から月2回、一人で電車で片道1時間半かけて来ている、頭の下がる子です。小学校の授業は45分、その倍ですから子どもにとってどれだけか。


それを思うといじらしく、せっかくそうして来るのだからと、昼御飯やおやつを用意したり、夏には高島屋の観覧車に乗せたり、ちょっと連れて出掛けられるイベントはないか探したり、夫婦で腐心します。
いつも私より夫の方がいそいそして、数日前から何を食べさせるか考えています。
今日の昼御飯は肉うどん、おやつは焼き芋でした。
夫は野菜を見る目があるので、さつま芋も甘い品種を探して選び、肉うどんもお稽古が終わる頃に食べられるように支度してくれました。

その子も食べっぷりがよく、いつも我々と同じくらいの量をぺろりとたいらげます。

帰りの電車の発車を見送って、お母さんにメールして、それでお役終了です。2人とも帰って横になります。

孫は来てよし帰ってよし。(笑)

高齢者施設慰問演奏

2017-11-29 02:04:12 | 日記
27日、恒例の高齢者施設慰問演奏でした。

今回、「みんなで歌おうコーナー」の歌を刷新したいと思っていたのですが、準備が間に合わず、取り急ぎ「あざみの歌」「冬の星座」の2曲だけ歌詞カードを作って持って行きました。

今の利用者さんは戦前戦中生まれの方が多いので、終戦後に流行った曲や、利用者さん達が小中学生だった当時の文部省唱歌を調べて、私用楽譜集だけは作りました。
来月には歌詞集も完成させて持って行こうと思います。

「あざみの歌」「冬の星座」は成功でした。
いずれも、私も職員さんも知らない曲でしたが、利用者さん達はすらすらと歌われ、いつにも増して笑顔で生き生きされていたと思います。自分の知らない曲を「さあ歌いましょう!」と弾くのは勇気が要りましたが、慰問演奏だから相手本位にする努力はこれからも考えながら続けて行こうと思います。

みなくるフェスタ/ダイジェスト2

2017-11-27 04:17:59 | 日記
もう一人の弟子は中学生です。大舞台は今回初めて、初舞台と言えます。

曲は「光のトレイン」でした。私との二重奏です。
9月に入門し、ちゃんと暗譜して、本番では何とノーミスで弾き切りました。たいしたものだと思います。よく練習した成果です。素直な子です。

このような発表会は初めてで、裏方のお手伝いなど動きがわからず、戸惑う事も多かったと思います。
でも、私に叱られながら一生懸命務め、気働きも出来るようになっていました。これが大切な事だと思います。

お箏は、弾けたらいいのではないと考えます。周りを見て、今自分は何をしなければならないかがわかり、出るべき所と控えているべき所を判断出来るようにする、そうした事を身に付けるのがお箏の稽古というものだと思います。
後で泣くのは本人ですからね…どこの世界に行ってもね…

この子はお箏が好きで、よく練習します。先が楽しみです。チャンスをたくさんあげたいと思います。

余談ですが、この子が入門したおかげで、小6から中3まで、ちょうど2人ずつにおさまりました。(笑)

みなくるフェスタ/ダイジェスト

2017-11-27 03:49:42 | 日記
砥部町文化祭、みなくる芸能発表会、無事終了しました。関係者の皆様ありがとうございました。

本番とは有り難いです。それに尽きます。

今回私の門人は2人出ました。
1人はすでに師匠となって10年、お弟子に対する包容力も責任感もしっかりして来て、いい先生になりました。

本人の演奏も圧巻でした。

当初このみなくるは、この人の地元での場がないか探し、出演を勧めたのが始まりでした。
最初からこの本番を大切にして、大変だったと思いますが、1回1回ベストを尽くして、毎回圧巻の演奏を重ねて来ました。その積み重ねで、この頃この人の演奏には信用が付いていると思います。

人というのは人の事は忘れますから、業界外の人はその時感動しても忘れます。しかし毎回それを繰り返していると、すぐ思い出すようになり、次第に覚え、そして期待するようになりましょう。
だから続けなければならないと、私は思うのです。何でも年月がかかります。すぐに答えは出ません。

それは私の考え。
そしてこの人は、

与えられた場を全うする、という一点を目指し、力を尽くしています。邪念のないその姿勢が、この成長になって表れていると思います。

何だか最近また腕が上がりました。演奏に迫力、威圧感が出て来ました。素晴らしいと思います。地方にあってもここまでになれるという、後進の道標になってくれるでしょう。

曲は、エリザベス・ファルコナーの「羽風」でした。