設計日記

建築の設計の事とか、施工の事とか、建築のことばっかりを書き綴ります。

足の生えたオタマジャクシ

2013-11-20 10:30:34 | インポート






小学校の頃、こんなのを学校で観察してましたよね、西洋では「これから成長する」と言う意味で、縁起物らしいです。鉛出てきていて、ちょっと小さいけど、これにボルトを付ければ扉の取っ手などに使うことができます。キモかわいい。

ボーリング調査

2013-11-19 07:32:48 | インポート






地震の時、同じ建物でも地盤によって壊れたり、壊れなかったりします。能登の地震の震源地は門前近くの海でした。私は直後に調査に赴きました。私が改修した富来町の家(古民家)は震源に近かったのですが、ほとんど無傷だったのに比べ、ずっと遠く、七尾市の古民家は壊滅状態でした。違いは「地盤」富来町は岩盤で七尾市は柔らかい粘土。つまり、地盤が軟らかいと地震が増幅され、大きく揺れるので、建物が崩壊してしまうのです。そこで新たに建物を建てる場合、必ず地盤の調査をして、地震の影響を知ったうえで構造を決定します。写真は先日行われたボーリング調査の様子。地面にパイプを打ち込み、10m、20m下の土を取り出します。また、その硬さも測ることができます。この調査も設計の大事な仕事です。


土壁テスト中

2013-11-13 12:58:38 | インポート




11月になると金沢は毎日雨降り、来年3月まではこの天気が続きます。現在土壁を使った家を計画していて、この雨の中、土壁の耐久性をテストしています。普通の土壁、補強材を塗り、強度と防水性能を向上させたものとの比較検討のためです。土壁は通気性がよく、土色が美しく、何年たってもその素材感、色合いが変わらないので外壁にはとても優れているのですが、なにせ「土」なので雨風に弱いのが難点。それを克服する補強材があるので、実際に試しています。1か月後、よい結果が得られればGO。それでは後日、結果をお知らせします。

鈴木大拙館の仕掛け

2013-11-09 11:52:36 | インポート




谷口吉口さん設計の建物は、設備とか構造部品などがきれいに隠され、とてもすっきり収まっています。大拙館の窓回りを見ると、外から照明設備、雨戸のレール、ガラス戸のレール、空調吹き出し口。そして壁の中には柱が隠されています。建築作品として表現を支えているのは、この細かな仕掛けです。

21世紀美術館のすごさ

2013-11-08 16:24:55 | インポート






21美と言えば吉村さん。わざわざ解説してくれるということで、たくさんの人に交じって拝聴。床と天井の目地についての解説で、「3mピッチの目地の位置に梁があるんです。」なるほど、だから目地の中心に柱があるんだ。そのせいで機能と構造が独立している。さらに、構造の存在感を消している。機能に流されない建物のすごさを見ました。