166.6のおちゃめな毎日

バンド166.6のライブ案内、CD情報などのブログです。

吉例顔見世大歌舞伎~歌舞伎座 昼の部~ by PAN-D

2006-11-17 | 演劇・ミュージカル
今月も国立劇場に「元禄忠臣蔵」を見に行くのですが、その前に歌舞伎座の「顔見世」に行ってきました。

昼の部は「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の通しと、踊りがふたつ(「源太」、「願人坊主」)です。

「伽羅先代萩」は伊達藩のお家騒動をベースにしたモノで、殿様の暗殺未遂、御殿での女の闘い(殿様の幼い嫡男を守ろうとする乳母VSお家転覆を謀る一派)、裁きの場(こちらは男の闘い)での緊迫したやり取りなどなど、これでもかと見どころ盛りだくさんの時代狂言です。

特に良かったのが、仁左衛門さんの敵役っぷり。八汐、という役なのですが、威厳があって意地悪で、でも企みが失敗した時のくやしそうな顔はちょっとおかしくて、あの二枚目の仁左衛門さんが・・・とびっくりしてしまうくらい役にハマってました。一転して裁きの場では公平な判断を下す細川勝元の役で颯爽と登場。いやー、かっこよかった。目元涼しげ、という形容がぴったりで、変わりっぷりに惚れ惚れしてしまいました。

あ、あと5月に復帰した團十郎さんが仁木弾正役だったんですが、ワタシは舞台で拝見するのは退院後初めてで。だいぶカオがふっくらしてきたかな、という印象を受け、少し安心しました。あまり無理をせずがんばって欲しいなあ。

最後の踊りふたつは三津五郎さんで、相変わらず踊りがうまいなあ、と思いました。うーん、踊りのうまいへたってワタシが自分でどう判断しているか、うまく説明できないんですが、ほとんど感覚で見ています。リズム感のよさと動きのキレ、あとセリフがないのに伝わってくるモノがあるとすごいなあ、と思います。特に「願人坊主」は上半身はハダカに黒いシースルーの着物を羽織り、下半身も白い短パンみたいな衣装でほとんどごまかしがきかないにも関わらず、テンポよくおかしみのある踊りで笑わせていただきました。

先月の純粋なセリフ劇「元禄忠臣蔵」とはうってかわって、今回は歌舞伎を見た~!という日でした。
でも今度行く忠臣蔵第二部も楽しみ♪

Night Rangerとギター奏法  by PJ

2006-11-16 | CD・ミュージシャン紹介
ギターを弾かない私が書けた内容でもないけども.....軽く流して見て下さい。ギタリストからの鋭い突っ込みも可。

昔ヤン・ハマー(Jan Hammer)みたいに鍵盤での擬似ギター奏法をいろいろ試していた頃は「ギターには沢山の奏法があるもんだ」と思ってよく音真似をしていた。
歪んだ音でフルピッキングしてゆくAl Di Meolaのようなよくあるフレーズ以外にもEdward Van Halenが広めたライトハンド、Jeff Beckのアームを使った艶のある音と表現、Allan Holdsworthのウネウネしたフレーズから超加速してゆくソロ(弾いてる映像を見てもよくわからん)、いろいろ聴いたもんだ。

その中でライトハンドの発展形!?の8フィンガー奏法ってのがあった。タッピングを左右の指8本を使って弾く(絵参照)っていう名前通りの奏法だけど実際に使ってるギタリストはあまり知らない。Night RangerのJeff Watsonくらいしか思い浮かばない。(昔々深夜番組でGITには8フィンガーの達人がいるのを見たがその人の作品は聴いたことがない) 昔、一緒にバンドやってたギタリストに「8フィンガーが出来れば、スウィープ使わなくていいんじゃ?その方が弾くのが楽になるんじゃ?」って質問したんだが、返ってきた答えは簡単。「自分にとってはスウィープの方が簡単だし、8フィンガーよりも曲で使える。ていうか8フィンガー出来ないよ」 ワタシはギターを弾かないからよくわからないが8フィンガーは難しいらしい....。

そんなこんなで懐かしくなってNight Rangerのベスト盤を聴いてみた。久しぶりに聞いて「2人のギタリストってこんなに違うキャラクターだったんだ」っていうことを改めて発見。8フィンガーのJeff Watsonに対してBlad Gillisはアームを使いまくった(でもJeff Beckとは異なる)ソロを展開。Rock In Americaのソロは2人のキャラクターが出ていてわかりやすい。Night Rangerを初めて聴いた時は既に解散していた(その後、再結成)けど、ライブ見ることができたら面白かったかも。何も考えずに楽しめそう。その後多数出てきた、速弾きギタリストがいるバンド=当時はすごく注目されヒットした、と比べても遜色ないくらいテクニカルだし、曲もいい。親父っぽいルックスのキーボードのバッキングセンスもいいし、ドラムがもうちょっとテクニカルだったらね.....と思ったりもするけど歌が上手いからよし。90年代のHard Rock/Metalブームまでバンドが続いてたら、また人気が回復したかもなぁ。
ちなみにライブ映像を見たことがあって、歌/ベースのJack Blades、時々おもいっきり手を振り上げてパフォーマンスしてるんだけど、振り上げてる間もちゃんとベースの音が鳴ってた.....というのは永遠のナゾですかね.....。

mona recordsライブ終了

2006-11-14 | 音楽
ライブに来てくださった方々、お聴きくださった皆様、ありがとうございました。
昨日はランチ・ライブということで、初めて昼間に出させていただきました。一応昼間っぽい!?選曲にしてみたんですが如何だったでしょうか。
対バンの吉野絵里香さんも、3人のアンサンブルが印象的でした。

次回は12月24日(日) 西荻窪 奇聞屋です。
時節柄、クリスマスっぽいイベントにできればと考えてますのでご期待ください。 by PJ

「横浜音楽空間~市営地下鉄関内駅会場~」 by PAN-D

2006-11-13 | 音楽
11/11(土)に、横浜市営地下鉄の関内駅構内で行われている「横浜音楽空間」に参加してきました。

「横浜音楽空間」とは、日時限定で市内各地の複数会場で同時開催する観覧無料のコンサートイベントです。(横浜音楽空間のHPより引用)

ストリートライブ、というコトで、機材モロモロを自分たちで調達しなければならず、おまけに当日は雨でかなり大変でした。
お天気のコトもあり、あまり多くの方に聞いていただくコトはできなかったのですが、スタッフさんたちの一生懸命さが伝わってくる「熱い」イベントでした。
(地下道はほとんど風が通らず、「暑い」会場でもありました)

帰りはお約束の中華街に行き、普段は行列しているお粥屋さんのお粥を食べ(雨、しかも16時頃というコトで並ばずに入れた)、帰路の高速では「横浜ベイブリッジ」と「レインボーブリッジ」と二大ブリッジ(?)を通り、満足して帰った3人でした。

このイベントは11/17(金)まで開催してますので、よかったら遊びに行ってみてください。

エマニュエル・パユ コンサート  by PJ

2006-11-08 | 音楽
11/3に公演されたエマニュエル・パユ(Emmanuel Pahud)のコンサートに行ってきた。

今回の東京公演は2回あって、11/1には<クラシカル・ジャズ>との冠をつけて同じ会場でピアノトリオとの演奏をしたはず。「"クラシカル・ジャズ"って一体...なんのこと???」というつっこみはともかく、同編成のジャズ(っぽい)アルバム「Into the Blue」での彼のリズム感の悪さに辟易していたのでその公演はパス。
同じクラシック界から出てきた人でもヒューバート・ロウズ(Hubert Laws)はリズム感が良かった。マッコイ・タイナー(MaCoy Tyner)のアルバムでの演奏はスリリングな名演。音の美しさはやっぱりパユの方が上だけど、ジャズってクラシックとしてのキレイな音とは違う部分も必要なわけで....、まあパユはよそ見をせずにクラシックに専念した方がよいタイプでは。ゴールウェイもジャズっぽいことしてたりしたけど、クラシックでみせるあの勇壮さは感じなかった。ランパルはボリンとの共演作も良かったし(ボリンの曲がこれまた良かった)、ラビ・シャン・カールと共演したり面白いことをどんどん試してたから良かったかな。あ、結局は個人的好みですが...。

脱線した話を戻して11/3、この日は<オール・コンチェルト>と銘打ちパユの土俵=クラシックでのコンサート。イベールの協奏曲は今まで生で聴いたことがなかったこともあり楽しみにして行ってみた。
演奏曲は以下の通り。
1.1 モーツァルト:歌劇≪フィガロの結婚≫序曲K.492
1.2 モーツァルト:アンダンテ ハ長調K.315
1.3 イベール:フルート協奏曲
2.1 ハチャトゥリアン:バレエ音楽<スパルタクス>より"スパルタクスとフリーギアのアダージョ"
2.2 ハチャトゥリアン:フルート協奏曲 ニ短調(原曲:ヴァイオリン協奏曲)


1.2から颯爽と登場したパユ、見る度に少しずつ巨大化していってるような...。1.2~1.3の第2楽章までは本当に素晴らしかった。自分が今まで生で見た中でも白眉だった。1.3はフルートの協奏曲としては名曲だとは思っていたが、この日の第1楽章を聴いて「イベールってスゴイ」と改めて感動・感服した。第3楽章くらいからパユの演奏が少し濁ってきたような...あくまで第1楽章と比べてだけど...えらい飛ばしてた。いや、走っているといってもいいくらいでオケとキメが合わない場面もあり。これくらい(常人ならバテバテになりそう)で疲れるようなタマではないと思うけど爆走しすぎ。
休憩挟んで2.1のオケのみの演奏を入れてから再度パユ登場。2.2は有名な曲だけど自分にとっては冗長に感じたりして。パユもイベール程吹きこんでないからだろうけども精彩を欠いた、とまでは言わないまでも彼の魅力を発揮できているとは思えなかった。意図的かはわからないけどこれまた走った演奏でしかも楽章の最後に向かってどんどん加速してゆく.....彼の同曲を演っているCDを聴く限りそんな演奏ではないから体調悪かった?アンコールにも応えなかったし。

とはいえ自分の総評としては、ごちゃごちゃとケチをつけた事柄も1.2~1.3第2楽章の素晴らしい演奏で帳消し、いやそれ以上となるような良いコンサートだった。

ちなみにフルート協奏曲をCDで聴くとすると、パユの演奏はキレもあり美しいのだけど表現のメリハリやリズム感を考慮して総合的に考えると、やっぱりランパルの方がいい演奏だなと思う。細かいところは色々あるかもしれないけど1曲トータルでの曲表現の完成度が高いので興味のある方は是非。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005LK3W/sr=1-1/qid=1162994440/ref=sr_1_1/503-8082987-3227135?ie=UTF8&s=music

くろいぬパレード「犬の生活」観劇記 by PAN-D

2006-11-04 | 演劇・ミュージカル
先日、中野の劇場ザ・ポケットにて上演中のくろいぬパレード「犬の生活」を観てきました。
くろいぬパレードはワタシの友人島崎 裕気さんの所属する劇団で、公演のたびにウチのメンバー揃って見に行くのが習いとなっております。

さて肝心のお芝居ですが、最近は社会派(って書いていいのだろうか)な題材を取り上げていて、以前の路線からやや方向が変わってきたの?といったカンジだったのですが、今回は再び家族がテーマなのかな、といった内容でした。が、その中にも社会派な面も取り混ぜ、その混ぜ具合が良かったと思います。
最初「犬の生活」というタイトルを知った時、単純なワタシは犬が出てくるの?誰が犬の役?と思いながら見に行ったのですが、「あー、犬ってそういうコトか、なるほど。」と納得して帰路に着いた次第でございます。

そのナゾを知りたい人もそうでない人も是非、劇場へ足を運んでみてください。
明日まで上演してますよ~。