業種により繁忙期は異なると思いますが、お墓業界の繁忙期は主に3月と9月です。
現在では生前にお墓を建てる方の割合が増えたため、
春と秋のお彼岸時期に合わせてお墓の建立をされる方が多くなるというのがその理由です。
それではなぜお彼岸に合わせてお墓を建立される方が多いのでしょうか?
そもそもお彼岸とは春分・秋分を中日とし、前後の3日間を指します。
仏教ではこの時期に「彼岸会法要」を行います。
春分・秋分は太陽が真東から昇り真西に沈むことから、
沈む太陽と共に西方にあるとされる極楽浄土を拝むことがお彼岸の始まりになったそうです。
また春分・秋分は日本では祝日になっており、「国民の祝日に関する法律」には次のように書かれています。
春分の日 自然をたたえ、生物をいつくしむ
秋分の日 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ
このように春分・秋分は農耕を営むために重要な日であったところへ仏教が伝来してきて彼岸会も次第に普及して来たものであり、
現代にあっては法律でも先祖を敬う日とされていることから、多くの方がお墓を建立するのに相応しい時期とお考えになるのでしょう。
しかし、実際にお客様のお話をお聞きするとそれだけではないようです。
そのなかでも一番多く伺うお話は「お墓参りをきっかけに、建墓について家族で考え始めた」というものです。
お彼岸には、多くの方がご家族でお墓参りに行かれるものと思われますが、
そこで今後の家族のお墓について、改めてご家族でお話合いをされることが多いのですね。