「石は重い」と何となく感覚では分かっていますが、実際にはどのくらいの重さがあるのでしょうか。
墓石として使用される御影石(花崗岩のことを指して一般にはこう呼びますが)の見かけ比重は、
もちろん種類によって異なりますが概ね2.5~3.0t/㎥あたりとなります。
これではわかりづらいかと思われますが、例えばインド産の黒御影石の場合、
見かけ比重が3.02t/㎡、つまり一辺が各1メートルの立方体の重量は、約3トン(乗用車なら2~3台分!)にもなるわけです。
お寺のお墓などでよく見かける和型のお墓(9寸角)ですと、
棹石と呼ばれる家名などを大きく彫り込んである部材の分だけで、インド黒御影なら150㎏以上となります。
その他にも、台座の部分や納骨室・外柵などを含めると、
大きなお墓の場合に使用される石の総重量は2~3トン以上にも及ぶ場合があります。
お墓はそれほどの重量があるだけに、基礎工事にはそれだけ大変に重要な意味があります。
もともとの地盤やお墓の総重量を勘案した適切な基礎工事が施されていないと、将来お墓が傾いたり沈下したりする心配が出てきます。
もちろん、地震等の自然災害時には、基礎工事の良し悪しによっては、被害に大きな影響が出てくることになります。
場合によっては住宅以上の耐久性を要求されるお墓の基礎工事ですから、
その墓地がある場所の地盤特性などをよく熟知した石材店に任せることが消費者にとって良い選択に繋がります。