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お山にお宮がたちました

お山の神様と神社仏閣めぐり

事代主命③

2022-06-26 06:18:00 | 神社仏閣詣り
気になる国譲りの前段の古事記のお話を紹介します。

葦原中国を平定するに当たって、遣わされた天之菩卑能命(アメノホヒ)が3年たっても戻って来ないので、次に天若日子が遣わされた。

まず、こちらの系図から。



そして、饒速日命を中心の系図はこちら。


下照姫は結婚後名前を変え高照姫と呼ばれ、又の名を瀬織津姫、市杵島姫ともいわれるようです。

以下Wikipediaより。

しかし、天若日子は大国主神の娘下照比売(シタテルヒメ)と結婚し、葦原中国を得ようと企んで8年たっても高天原に戻らなかった。
そこで天照大御神と高御産巣日神(タカミムスビ)は雉の鳴女(ナキメ)を遣して戻ってこない理由を尋ねさせた。

すると、その声を聴いた天佐具売(アメノサグメ=天邪鬼の元といわれてますが、不吉な鳥だから射殺すようにと天若日子に勧め、彼は遣わされた時に高皇産霊神から与えられた弓矢(天羽々矢と天之麻迦古弓)で雉を射抜いた。

天羽々矢ですが、Wikipediaによると、

『石切劔箭神社』の社史によれば、天照大神から大和建国の神勅を拝し『十種の瑞宝』を授かった饒速日尊が船団を組み、自らも『布都御魂劔』と日の御子の証である『天羽々矢』を携え天磐船に乗り込み、物部八十の大船団を率いて高天原を出航した。
途中、豊前国の宇佐に寄港すると船団を二つに分け、息子の天香具山命に『布都御魂劔』を授け船団の一方を預けた。

とありますので、天若日子は大いなる物部の主、饒速日命ですね。

宇佐から瀬戸内海を渡ると饒速日尊は河内・大和に、一方の天香具山命は紀伊に向かった。天磐船が鳥見の里を見渡す哮ヶ峯(たけるがみね『生駒山』)に着くと、饒速日尊は辺りを見渡し「虚空(そら)にみつ日本(やまと)国)」【訳「 空から見た日本の国」または「空に光り輝く日本の国」】と賛じた。これが日本の国号の始まりとなった。

饒速日命はいなる日本の最初の王

息子と書かれてある天香山命は、紀伊の熊野にある神倉神社の御祭神である高倉下命と同一です。
のちに草薙剣が祀られている熱田神宮の祭祀を司る尾張氏の祖となりますから、布都御魂劔を授けたにも繋がります。

また古事記です⬇️

その矢(天羽々矢)は高天原まで飛んで行った。その矢を手にした高皇産霊神は、「天若日子に邪心があるならばこの矢に当たるように」と誓約をして下界に落とす。
すると、その矢は寝所で寝ていた天若日子の胸に刺さり、彼は死んでしまった。

天若日子の死を嘆く下照姫の泣き声が天まで届くと、天若日子の父の天津国玉神は下界に降りて葬儀のため喪屋を建て八日八夜の殯をした。

先代旧事本紀』では、既に饒速日は復命せず現地で亡くなり、高御産巣日神は号泣して亡骸は速飄(はやちかぜ=風神)により天に上げられ、葬儀は七日七夜続いたとあります。。。

古事記再び⬇️

下照姫の兄の阿遅鉏高日子根神(アヂスキタカヒコネ)も弔いに訪れたが、彼が天若日子に大変よく似ていたため、天若日子の父と妻が「天若日子は生きていた」と言って抱きついた。



そっくりですね。

すると阿遅鉏高日子根神は「穢らわしい死人と見間違えるな」と怒り、大量を抜いて喪屋を切り倒し、蹴り飛ばしてしまった。喪屋が飛ばされた先は美濃の藍見の喪山だという。

とても胸が痛くなるようなお話ですね🥲
実際に喪山古墳 が岐阜県美濃市垂井町にあるようです。

アジスキタカヒコネ神(事代主命)は土佐神社の御祭神で賀茂氏の崇敬した神様の一柱です。喪屋を切り倒し、蹴り飛ばしなんて、そんな事、心からするはず無いですよね。
妹の旦那様ですから、心底悲しんで弔ったはずです。岐阜県は位山も含めゆっくり周ってみたいなと思います。

古事記の記され方には、時の編纂者の思惑が見え隠れします。。。
企てて。。。とか、邪心があるなら。。とかという表現はどうですかね。

〇〇だったから✖️✖️した。
この前提の〇〇だからは、結果の✖️✖️の理由にはならない事が今の世にも沢山あります。
〇〇だからは、実はやった側の正当性を誇張する為の正義の押し付けであり、
実際は✖️✖️だけが事実なんです。
戦争なんかは正義のぶつかり合いの最たるもので、大きな禍根を残します。

前提も善で結果も善が一番良いですね。

恵比寿様と大国様は仲良しだと思います。
いつも笑って一緒に描かれているし、似ているから同一説もあるくらいだし。。。



七福神の中の恵比寿様、大国様、弁財天(市杵島姫)、毘沙門天(ムカデと共に描かれる)はこんな感じで繋がります。

それにしても恵比寿大国福の神とはよく言ったものです💖

毘沙門天の絵はムカデと。

⬇️日本神話・神社まとめより


皆んなで宝船に乗ってます。

七福神として、その神様がどんな神様なのか知らなくても、有難い神様として日本人の心にそっと根付いていらっしゃるのですね。



あくまで私の空想のお話ですのであしからず。。。


※画像は検索よりお借りしました






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