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108の煩悩。

Art project.

煩悩について。

2005-10-08 | プロジェクトについて。
(photo by Frantisek Staud)

はじめに。

煩悩とは。-人間の心身の苦しみ(わずらわしさやなやみ)を生み出す精神の働き。

と同時に滅することにより、人間に成長をもたらすもの。-煩悩という。


「煩悩即菩提(悟り)」
といって、煩悩と向き合うこと。これすなわち、悟りであり、人の人足らしめるところと存ずる。


煩悩は、

・ 貧(ひん) ―むさぼり。5欲などの迷いの世界の生存に執着すること。
・ 瞋(しん) ―憎しみ・怒ること。
・ 痴(ち)  ―真実を了解しないおろかさ(無明)
・ 慢(まん) ―慢心。他者と比べて優越意識を持つ。
・ 疑(ぎ)  ―真理を疑うこと。


5見(けん) -悪見。(下記の5種類がある)

・ 我見(有身見)。我が心身、持ち物に執着した見方。がけん。
・ 辺執見(偏見)。一辺に固執する偏った見方。へんけん。
・ 邪見。道(道理)にそぐわない見方。じゃけん。
・ 見取見。自己の見解を最勝とする見方。みとりけん。
・ 戒禁取見。誤った信念をもって、それに固執する見方。

上記10のその時々に出てくる特に強いものを、
根本煩悩 または、 本執 という。

と、


四諦(してい)-迷いの原因の分析方法。
苦・集・滅・道
・ 苦諦(くてい)  -人の持つ苦しみは四苦八苦がある。ことの正しい分析。
* 四苦八苦―生・老・病・死。愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦
・ 集諦(しゅうてい)-その苦の原因は何かを解き明かす原理。原因と理由を見極める。
・ 滅諦(めってい) -人の持つ苦しみは煩悩が原因である。その取り去った状態を推測する。
・ 道諦(どうてい) -苦滅を実現するのは、八正道(八聖道)である。具体的な方法と実践。
* 八正道
 ・正見(正しく四諦の道理を見る)
・正思惟(正しく四諦の道理を思惟する)
・正語(正しい言葉)
・正業(正しい行為)
・正命(正しい生活)
・正精進(正しい努力)
・正念(邪念を断ち正しい道を念じる)
・正定(正しい精神統一)
* 苦・集・道は、生滅変化して同じ状態には留まっていない「無常の3諦」であり、
* 滅諦は、永遠不変の「常の1諦」である。
と、
十大煩悩の真理に迷うものを
・見惑といい、・見道位という修行段階で滅ぼされる煩悩。抽象的な真理を得心する。
見道の位に達した後、具体的現象に対して、繰り返し修練を積み重ねる中での煩悩。を、
・修惑という。この修行段階を修道位という。
と、
三界―自我世界
・ 俗界―欲望の世界
・ 色界―具体的、具象的、物質の世界
・ 無色界―抽象的、概念的、精神の世界
の組み合わせ。で、時と場所と相手、状況のその刹那、刹那に現れる煩悩が98通り。を
● 九十八随眼(98ずいめん)―煩悩で、この髄眼に、
          
常に働いている煩悩、心を縛りつけて成長を邪魔するものを‐纏(てん)という。
枝末煩悩といわれるもので、特に重いものを取り上げて10の煩悩がある。
十纏(てん) ―随煩悩
・ 無漸(むざん) -内面的に恥じないこと。
・ 無愧(むき)  -人に恥じないこと。
・ 嫉(しつ)   -ねたみ。
・ 慳(けん)   -ものおしみ。
・ 悪作(あくさ) -後悔。
・ 睡眠(すいめん)-眠りに陥らせる(心を閉ざす)精神作用。
・ 掉挙(じょうこ)-精神的な躁状態のこと。
・ 沈(こんじん) -精神的な鬱状態のこと。
・ 忿(ふん)   -いきどおり。いかること。
・ 覆(ふく)   -罪を覆い隠すこと。嘘をつくこと。
の10
を加えて、108の煩悩になるという。
のが、倶舎論をベースにした、煩悩の数え方の一つである。



* 他にも、
楞伽経(りょうがきょう)に説かれる、108の煩悩とは、
・六根(ろっこん)-目・耳・鼻・舌・身・意
が(×)
・六塵(ろくじん)-色・声・香・味・触・法
と関係するとき、(×)
・三受(さんじゅ)-好・悪・平 の理解の仕方を生じ
これに(×)
・三世(さんせい)-現在・過去・未来
を配して
{(六根×三受)+(六塵×三受)}×三世=108の煩悩とする。
というものや、


人生は、四苦(しく)八苦(はっく)やから、
しく(4×9=36) + はっく(8×9=72)
で108の煩悩
なんていわれることもある。


なんというか。つまり。わずらい悩むことを煩悩と言うらしい。

誰にでもあるものであります。


108人という数字が。何かの化学反応を起こしたりしないものか?



というようなことを踏まえつつ、いざ。108煩悩プロジェクト。


発端。

2005-10-08 | プロジェクトについて。
(photo by Misha Gordin)


煩悩108
Art project


落飾。
という言葉があります。
出家を意味する言葉ですが、転じて、


剃髪。
の意味でもあります。
市井の人。
のそれは、
禿げ剃り=はげそり。
ともいいます。
               
以前は、
反骨。
の意味での、いわゆるスキンヘッドが多数派でしたが、今では、ある種の
悟りを市井にて検証している人。
が増加しているように思います。
いわゆる
自己革新。自助信仰。修養。
の一種としての、新種の価値観の
台頭
ではないかと考えるのは勇み足だろうか。

つまり、救済を求める
民間信仰ではなく、
自らの責任において、人生を過ごす中での、苦・集・滅・道の真理への
身を投げ入れた実践者
と仮定することは、不可能だろうか。



堅苦しくない市井の人々による何かを実践できないだろうか。


政治・経済・法曹・宗教。それぞれに
ぬくもりとしての求心力が失いつつ見える。
このような時代の俗・色・無色の三界においては、必ず
          
個人活力。市井の力。
が復権するものであろうと了解する。


そのような煩悩から思いついたのが、このプロジェクトであります。

108人。集まれば壮観でありましょう。

背景。

2005-10-08 | プロジェクトについて。
(photo by Misha Gordin)

ところで

禿げそりは、私にとって私自身でも、確証のつかない所作である。

・・・或る暑い夏の日に・・。
           
このような、所作をもつ、市井の人々が集まったら・・。

芸術表現にまで高めることができたら・・。

・・・なにか気がつくことがありはしないかい?

という衝動にかられ、当プロジェクトにチャレンジする核が生まれ、

またその核が本物かどうかを、検証するための問いかけを行う必要を感じ。・・。

・・つまり同じ所作を持つ人には必ずなんらかの共通点があるだろう。

私も108つのひとつとして存在してみたい。

という煩悩を生じ。これを、滅するためだけの修惑に駆られて思い立ったのが当プロジェクト。


思いつきのフィクションで終わるか。終わらないかは分かりませんが。

集まれば本気でやってみようと思っています。

集まらなければ。思い付きのちゃかしでしかありません。


・・・・・。

募集について。

2005-10-08 | プロジェクトについて。
                        (photo by Frantisek staud)


プロジェクト内容と
募集について。

○ 募集内容 :応募は随時どうぞ。老若男女は不問です。

○ 募集方法 :知人・友人を通して。若しくは、
           108bap@mail.goo.ne.jp までどうぞ。
          *簡単な動機と自己紹介画像を添えてください。

○ 募集規定 :禿げそりをしている方。落飾に未練の無い方。その所作について、自発的である方。営利目的で所作を行っていない方。伊達や酔狂や威嚇の為に行っていない方。酒席が嫌いでない事。

○ 募集注意 :単に集まることについて、あれこれ詮索をしないでください。集会場所までの実費は各自自己負担となります。顎・舌代は無料。108人そろった時点でのプロジェクト開始となります。もしも、ものすごいインパクトを社会に与えるようなことになっても、ならなくても、例えば哄笑されようとも。決して有頂天になったり、落ち込んだりしないで下さい。

● プロジェクト内容

● 晴れて108人集まるまで、気長くお待ち下さい。プロジェクト完遂の意欲が確定した時点にて、発起人による、アクションモデルチームを形成し具体的プラン作成に着手します。当プランの進行状況も同様に上記ホームページ上にて随時ご案内いたします。

● 第一段階 :とにかく何らかの形で集まります。発起会を行い、現段階もしくは、その後の展開は、適時・適切に飲みながら考えます。

● 第二段階 :第一段階での108名に変動がない限り、第二段階に進みます。

発起世話人:有屋無屋。

2003年9月吉日
現在。