(photo by Frantisek Staud)
はじめに。
煩悩とは。-人間の心身の苦しみ(わずらわしさやなやみ)を生み出す精神の働き。
と同時に滅することにより、人間に成長をもたらすもの。-煩悩という。
「煩悩即菩提(悟り)」
といって、煩悩と向き合うこと。これすなわち、悟りであり、人の人足らしめるところと存ずる。
煩悩は、
・ 貧(ひん) ―むさぼり。5欲などの迷いの世界の生存に執着すること。
・ 瞋(しん) ―憎しみ・怒ること。
・ 痴(ち) ―真実を了解しないおろかさ(無明)
・ 慢(まん) ―慢心。他者と比べて優越意識を持つ。
・ 疑(ぎ) ―真理を疑うこと。
5見(けん) -悪見。(下記の5種類がある)
・ 我見(有身見)。我が心身、持ち物に執着した見方。がけん。
・ 辺執見(偏見)。一辺に固執する偏った見方。へんけん。
・ 邪見。道(道理)にそぐわない見方。じゃけん。
・ 見取見。自己の見解を最勝とする見方。みとりけん。
・ 戒禁取見。誤った信念をもって、それに固執する見方。
上記10のその時々に出てくる特に強いものを、
根本煩悩 または、 本執 という。
と、
四諦(してい)-迷いの原因の分析方法。
苦・集・滅・道
・ 苦諦(くてい) -人の持つ苦しみは四苦八苦がある。ことの正しい分析。
* 四苦八苦―生・老・病・死。愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦
・ 集諦(しゅうてい)-その苦の原因は何かを解き明かす原理。原因と理由を見極める。
・ 滅諦(めってい) -人の持つ苦しみは煩悩が原因である。その取り去った状態を推測する。
・ 道諦(どうてい) -苦滅を実現するのは、八正道(八聖道)である。具体的な方法と実践。
* 八正道
・正見(正しく四諦の道理を見る)
・正思惟(正しく四諦の道理を思惟する)
・正語(正しい言葉)
・正業(正しい行為)
・正命(正しい生活)
・正精進(正しい努力)
・正念(邪念を断ち正しい道を念じる)
・正定(正しい精神統一)
* 苦・集・道は、生滅変化して同じ状態には留まっていない「無常の3諦」であり、
* 滅諦は、永遠不変の「常の1諦」である。
と、
十大煩悩の真理に迷うものを
・見惑といい、・見道位という修行段階で滅ぼされる煩悩。抽象的な真理を得心する。
見道の位に達した後、具体的現象に対して、繰り返し修練を積み重ねる中での煩悩。を、
・修惑という。この修行段階を修道位という。
と、
三界―自我世界
・ 俗界―欲望の世界
・ 色界―具体的、具象的、物質の世界
・ 無色界―抽象的、概念的、精神の世界
の組み合わせ。で、時と場所と相手、状況のその刹那、刹那に現れる煩悩が98通り。を
● 九十八随眼(98ずいめん)―煩悩で、この髄眼に、
常に働いている煩悩、心を縛りつけて成長を邪魔するものを‐纏(てん)という。
枝末煩悩といわれるもので、特に重いものを取り上げて10の煩悩がある。
十纏(てん) ―随煩悩
・ 無漸(むざん) -内面的に恥じないこと。
・ 無愧(むき) -人に恥じないこと。
・ 嫉(しつ) -ねたみ。
・ 慳(けん) -ものおしみ。
・ 悪作(あくさ) -後悔。
・ 睡眠(すいめん)-眠りに陥らせる(心を閉ざす)精神作用。
・ 掉挙(じょうこ)-精神的な躁状態のこと。
・ 沈(こんじん) -精神的な鬱状態のこと。
・ 忿(ふん) -いきどおり。いかること。
・ 覆(ふく) -罪を覆い隠すこと。嘘をつくこと。
の10
を加えて、108の煩悩になるという。
のが、倶舎論をベースにした、煩悩の数え方の一つである。
* 他にも、
楞伽経(りょうがきょう)に説かれる、108の煩悩とは、
・六根(ろっこん)-目・耳・鼻・舌・身・意
が(×)
・六塵(ろくじん)-色・声・香・味・触・法
と関係するとき、(×)
・三受(さんじゅ)-好・悪・平 の理解の仕方を生じ
これに(×)
・三世(さんせい)-現在・過去・未来
を配して
{(六根×三受)+(六塵×三受)}×三世=108の煩悩とする。
というものや、
人生は、四苦(しく)八苦(はっく)やから、
しく(4×9=36) + はっく(8×9=72)
で108の煩悩
なんていわれることもある。
なんというか。つまり。わずらい悩むことを煩悩と言うらしい。
誰にでもあるものであります。
108人という数字が。何かの化学反応を起こしたりしないものか?
というようなことを踏まえつつ、いざ。108煩悩プロジェクト。
はじめに。
煩悩とは。-人間の心身の苦しみ(わずらわしさやなやみ)を生み出す精神の働き。
と同時に滅することにより、人間に成長をもたらすもの。-煩悩という。
「煩悩即菩提(悟り)」
といって、煩悩と向き合うこと。これすなわち、悟りであり、人の人足らしめるところと存ずる。
煩悩は、
・ 貧(ひん) ―むさぼり。5欲などの迷いの世界の生存に執着すること。
・ 瞋(しん) ―憎しみ・怒ること。
・ 痴(ち) ―真実を了解しないおろかさ(無明)
・ 慢(まん) ―慢心。他者と比べて優越意識を持つ。
・ 疑(ぎ) ―真理を疑うこと。
5見(けん) -悪見。(下記の5種類がある)
・ 我見(有身見)。我が心身、持ち物に執着した見方。がけん。
・ 辺執見(偏見)。一辺に固執する偏った見方。へんけん。
・ 邪見。道(道理)にそぐわない見方。じゃけん。
・ 見取見。自己の見解を最勝とする見方。みとりけん。
・ 戒禁取見。誤った信念をもって、それに固執する見方。
上記10のその時々に出てくる特に強いものを、
根本煩悩 または、 本執 という。
と、
四諦(してい)-迷いの原因の分析方法。
苦・集・滅・道
・ 苦諦(くてい) -人の持つ苦しみは四苦八苦がある。ことの正しい分析。
* 四苦八苦―生・老・病・死。愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦
・ 集諦(しゅうてい)-その苦の原因は何かを解き明かす原理。原因と理由を見極める。
・ 滅諦(めってい) -人の持つ苦しみは煩悩が原因である。その取り去った状態を推測する。
・ 道諦(どうてい) -苦滅を実現するのは、八正道(八聖道)である。具体的な方法と実践。
* 八正道
・正見(正しく四諦の道理を見る)
・正思惟(正しく四諦の道理を思惟する)
・正語(正しい言葉)
・正業(正しい行為)
・正命(正しい生活)
・正精進(正しい努力)
・正念(邪念を断ち正しい道を念じる)
・正定(正しい精神統一)
* 苦・集・道は、生滅変化して同じ状態には留まっていない「無常の3諦」であり、
* 滅諦は、永遠不変の「常の1諦」である。
と、
十大煩悩の真理に迷うものを
・見惑といい、・見道位という修行段階で滅ぼされる煩悩。抽象的な真理を得心する。
見道の位に達した後、具体的現象に対して、繰り返し修練を積み重ねる中での煩悩。を、
・修惑という。この修行段階を修道位という。
と、
三界―自我世界
・ 俗界―欲望の世界
・ 色界―具体的、具象的、物質の世界
・ 無色界―抽象的、概念的、精神の世界
の組み合わせ。で、時と場所と相手、状況のその刹那、刹那に現れる煩悩が98通り。を
● 九十八随眼(98ずいめん)―煩悩で、この髄眼に、
常に働いている煩悩、心を縛りつけて成長を邪魔するものを‐纏(てん)という。
枝末煩悩といわれるもので、特に重いものを取り上げて10の煩悩がある。
十纏(てん) ―随煩悩
・ 無漸(むざん) -内面的に恥じないこと。
・ 無愧(むき) -人に恥じないこと。
・ 嫉(しつ) -ねたみ。
・ 慳(けん) -ものおしみ。
・ 悪作(あくさ) -後悔。
・ 睡眠(すいめん)-眠りに陥らせる(心を閉ざす)精神作用。
・ 掉挙(じょうこ)-精神的な躁状態のこと。
・ 沈(こんじん) -精神的な鬱状態のこと。
・ 忿(ふん) -いきどおり。いかること。
・ 覆(ふく) -罪を覆い隠すこと。嘘をつくこと。
の10
を加えて、108の煩悩になるという。
のが、倶舎論をベースにした、煩悩の数え方の一つである。
* 他にも、
楞伽経(りょうがきょう)に説かれる、108の煩悩とは、
・六根(ろっこん)-目・耳・鼻・舌・身・意
が(×)
・六塵(ろくじん)-色・声・香・味・触・法
と関係するとき、(×)
・三受(さんじゅ)-好・悪・平 の理解の仕方を生じ
これに(×)
・三世(さんせい)-現在・過去・未来
を配して
{(六根×三受)+(六塵×三受)}×三世=108の煩悩とする。
というものや、
人生は、四苦(しく)八苦(はっく)やから、
しく(4×9=36) + はっく(8×9=72)
で108の煩悩
なんていわれることもある。
なんというか。つまり。わずらい悩むことを煩悩と言うらしい。
誰にでもあるものであります。
108人という数字が。何かの化学反応を起こしたりしないものか?
というようなことを踏まえつつ、いざ。108煩悩プロジェクト。