あなたは、最近人前で大いに
転んだことはあるだろうか？
あるといっても、せいぜい、
スマホを見ながら歩いていて、
街路樹の根っこにつまづく程度だろう。
（あるよな、あるある。いや、あれ
普通に危ないよな、街路樹の根っこ）
私は、つい先日、ものの見事に
転んでしまった。つまずいて
そのまま転倒なんてもんじゃない。
私が習っているダラブッカという楽器は、
7キロほどある。それを、専用のカバンに
入れて担いで通っている。
イベント先まで夫が車で送ってくれ、
現地に着いたので、カバンを担いで
車から降りた。夫を見送るため、
後ろ歩きをしながら夫に手を振った。
5歩ほど歩いただろうか、急に後ろに
進めなくなり、足にカタイものが当たった。
これだよ、これ！
背負っていたダラブッカごと
ゴロンと後ろに転倒してしまったんだよ！
いやー、恥ずかしかった！
たまたま早朝で、人は少なかったんだけど、
折しもその日、近藤真彦氏の
コンサートがあった。
会場のどこかから、そんな姿を
マッチが見て、愚か者と抱腹絶倒
してるのではと思うと、なかなか恥ずかしい。
たまたま打ちどころがよく、
かすり傷ひとつ負わずに済んだ。
すぐに立ち上がり、夫を追いかけ、
「今！転んだ！」
と、謎の照れ隠し報告をしてしまった。
あれね、多分、見てた人は一瞬の
出来事だったかもだけど、当の本人には
すんごいスローモーションだった。
あんな一瞬で、
“今何に当たったんだ？
おっとダラブッカの重さに逆らえない！
どうやって手を着こう！
ダラブッカに傷ついたらどうしよ！
いやー！こんな転び方情けないわ！”
なんて色んなこと思ったんだよなぁ。
そう考えるとさぁ…。
バイク事故の、ライダーが宙を舞った
あとにコロコロ〜っと丸めた紙屑みたいに 見えるあの瞬間も、ライダー自身は
スローモーションで見てるかもね。
いやいや、ほんと。
みなさんも転倒にお気をつけを！
ではでは、またね！
