小郡出身の詩人、野田宇太郎氏の生誕100年の記念行事、
「谷川俊太郎&DIVA」詩と音楽の散歩道
朗読と音楽のコンサートに行ってきました。
谷川俊太郎さんは言わずと知れた、CM(ネスカフェの「朝のリレー」)でもおなじみの現代詩人。
そして
DIVAは、谷川さんの息子さんである賢作さん(ピアノ)によって結成された、ボーカル・ベースの三人組みの音楽ユニット。
詩人・谷川俊太郎の作品を中心とした、現代詩に新しい息吹を与える個性的な楽曲をうたうバンドです。
コンサートの形式は谷川氏の朗読とDIVAの演奏が交互に行われるという、今までに見たこと無い形。
谷川氏の淡々とした朗読・・・そしてDIVAの伸びやかな歌、時々交わされるおしゃべりで会場は暖かい空気に包まれていました。。。
決して難しい言葉ではないのに、、、、
いえ難しい言葉ではないから、言葉が心にまっすぐ入って来るのでしょう。
感情が、心のヒダがブルブル震えるような感覚でした。
詩の世界に自分が重なり、言葉を感じ、想いが沸く。
身体の周りに優しい宇宙が広がる。
言葉の力、そぎ落とされたものから発せられるそのエネルギー。
理屈じゃない。
冒頭に朗読された、野田宇太郎さんの詩でいきなり心の弱いところを
グッと鷲づかみされた私は、谷川氏の朗読で終始ウルウルしていました
最後に歌われた歌が一番心に残りました。
「さようなら」
ぼくもういかなきゃなんない
すぐいかなきゃなんない
どこへいくのかわからないけど
さくらなみきのしたをとおって
おおどおりをしんごうでわたって
いつもながめてるやまをめじるしに
ひとりでいかなきゃなんない
どうしてなのかしらないけど
おかあさんごめんなさい
おとうさんにやさしくしてあげて
ぼくすききらいいわずになんでもたべる
ほんもいまよりたくさんよむとおもう
よるになったらほしをみる
ひるはいろんなひととはなしをする
そしてきっといちばんすきなものをみつける
みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる
だからとおくにいてもさびしくないよ
ぼくもういかなきゃなんない
(詩集『はだか』谷川俊太郎より)
素敵なコンサートに誘ってくれた友人に感謝♪