このスカートについて書こうと思った。
数十年前。ピアノの先生が気まぐれでくれた。多分高級品。台風が関東に上陸した日。
その日、何をしていたんだか電車が止まって行き場がなくなった私は、先生のお宅へ一時避難を思いついたのだった。
先生のマンションの近くに私は都合良くいたんだろうか。早目の午後だった。考えてみると厚かましい話だ。
夕方、風もおさまり、ほんとにどういうわけだか先生の行きつけの近所のブティックへ一緒に行った。
そのとき先生は何も買わなかった。新しい服を下見したんだろうか。一着新調するのには、何か処分する必要があると考えたのだろうか。
前後関係は記憶にないが、その日に写真のスカートをもらった。共布のスカーフと一緒に。
柄自体は素敵だけれど、なかなか着る機会がなく、少し前に「よし、なんとかして活用しよう!」と出した時には虫食いになっていた。
メイドオブウール100パーセント。
柄と質感は好きなので、何かに使いたかった。リメイクするのは面倒だしそもそもできないので、そのままで。
埃除けの上掛けにしてみたけど、四角い布ではないのでイマイチおさまりが悪い。
何度も捨てようとしてはやめていた。油汚れのお皿を拭くのに使うのはためらわれる。
今度こそ資源回収に捨てようと袋に入れて階段の下に放り込んだ。
ピアノの思い出はできるだけ消してしまいたいし。先生宛に毎年出してる年賀状、もうやめちゃおっかなと思ってるし。
先生のほうもかなり前に「高齢のため年賀状のお返事やめます」で、もうずっと一方通行だし。
ただねー、実家の家族の知人の奥様なので、突然年賀状やめたら「おとうさん死んだのか?」って思われるかな。
(実家の家族の知人の人は、既に故人となっている。)
品物としては好きだったので、記録写真に残すため階段下の袋から引っ張り出した。
やっぱりこの質感はいいね。こんな暖簾とかカフェカーテンとかいいな。
前から時々考えてはいたんだけど、夏の日差しを遮るのに使いたいな。この透け感がいいし。
そういうわけで、こうなりました。
この上の窓の光が真夏は眩しいのよね。
私にはモノの声が聞こえてしまうため、いらなくなったモノにもなんとか役目を見つけたくなる。
上の写真左のクマが入ってるトマトの箱。可愛くて捨てられない。こうやって額縁みたいにした。
物干し竿に引っ掛けるフックが壊れた、洗濯物掛け。正式な名称がわからない。
廃物利用のフックやホームセンターで見つけたフック(100均S字フックじゃないんです)で延命させてる。
家族が使わなくなったネクタイハンガーも。
縦に掛けられるフックもついてたんだけど、最近折れちゃった。
ある日ほとんど捨てかけた、育てた家族小1学芸会のお面。こういうのは本人が捨てたほうがいいし、やっぱり捨てずに飾ってよかった!
ちなみにこの猿は、最後円くおさまるけど超わがままな主役級悪役で、義理の家族が地味に憤慨していた。
ドイツ、ローテンブルグ土産の鳩時計に何やらかかっているのは、古いネックレス。
はるか昔に義理の家族がくれたもので、貰った後に一度縁談お断りしてるんだよね。(≧▽≦)
錆が付いてて使い物にならないからどうしたもんかと思った。でもここに飾ったらなかなかうまくおさまった。
呆れましたか?私にはモノの声が聞こえるんです。
バイトが少ないとピアノの練習が楽しくできる。英語とドイツ語はちょっとサボってるな。
演奏を録音すると、メロディーを歌ってないのがわかる。演奏の乱暴さが際立つ。
美しい御写真が多いブログワールドなのに見苦しいモノをお見せして、すみませんでした!!!
お天気ママ様のように、お料理方面が豊かな暮らしは素敵ですね。でもまあ自分の得意分野で頑張ろうっと☺️popra
ものがまた生かされる(この字でいいのかしら)は大事な、ことだと思ってて、popraさんの感謝の気持ちが伝わってきます。
それは素晴らしい才能です
僕が
降って来るmonoの文字を拾っているのと
多少似ているのかな?
いろいろなモノを大切にしているpopraさん。
素晴らしいです。。