発言をカットしたことで、大臣が謝ったという騒動が起きたそうだ。
発言時間が3分と決まっていたらしいが、その制限時間をオーバーしたことで、進行係の担当者の裁量において
そうしたらしいが、それが問題!を引き起こしたようである。
さえぎられた発言者の方は御年82才の方で、ご自身の思いを切々と訴えることで、理解を求めようとしたのだろうが、
環境省のお役人さんにしたら、この「懇談会」における趣旨からしたら、そのようなことを語る場ではないとして、
発言を制したのだとおもう。がしかし、マスコミから聞こえる雰囲気はというと、そのお役人さんは悪者になっているらしく、
そこで、親分の大臣が釈明しなければならない騒動に発展したらしい。
この騒動にきわめて「昭和の香り」を私は感じる。被害者の会という団体さんは、発言者の方に対して、この懇談会
に臨むにあたり、3分という縛りがあることをしっかり伝えたのだろうか? 要望陳情の場なのか、それともご意見拝聴の場なのか、
発言する方に伝えていたのだろうか。「嫁さんが痛い・痛いと言って亡くなった」と思い出のようなことをはなされていたけれど、
そのような話をする場ではなかったのではないか、とわたしはおもうのです。心情的には同情できるものがありますけれど、
そのような話の場ではないからこそ、かなり事務的に3分としてマイクを切ったようにおもうのです。
発言した方がかわいそうだろう! 3分といわずはなしおわるまでさせるべきだろう!
これって「昭和の香り」とおもいませんか。環境省のお役人さんはまるで悪者扱いになって、被害者の会がまさに「被害」
を被っているという報道のスタンスって「おかしい!」とおもいませんか。
明るい選挙推進協議会の主催した「市政を知る会」に出席したときに、要望・意見を滔々と述べていた方がいらっしゃって、
司会者から、この会はそのような発言の場ではないとして発言を制止されていた方がいましたが、それを思い出したのです。
水俣病の懇談会がどのような趣旨で開催されたのか知りませんが、被害者の会の方々にも、その会の趣旨を了解の上で、
望まれるようにされてもよろしいではないでしょうか。