奥村政則の部屋

なんでも書きます。

天体

2015-07-10 15:42:44 | 病虚弱児の教育

天文シュミレーションソフト「ステラナビゲーター10」学習会のご案内

  初めまして、堺工科高校奥村と申します。
 梅雨の候、皆様方におかれましてはますますのご健勝のことお慶び申し上げます。
1学期末も近づき暑いこの頃です。上記ソフトウエアを使った授業について学習会をおこないますので、興味ある先生の参加を募ります。     

                                      記

日時:2015年7月30日(木)午後7時~午後9時

場所:和泉シティプラザ  4階IT室
   〒594-0041 和泉市いぶき野五丁目4番7号
        TEL.0725-57-6660

目的:天体学習のツールの紹介とその使い方について学習する。

用意するもの:ノートPC (できればステラナビゲータ10体験版インストールしてきてください。)URLは  http://www.astroarts.co.jp/products/stlnav10/product/trial/index-j.shtml
 
費用:500円 資料代等
お待ちしてます。
連絡先:メールアドレスii1okumura@yahoo.ne.jp 携帯電話 090-5885-5043
                           科学教育研究協議会 堺理科サークル 会員


理科実験レポート アルデヒドの実験

2014-11-20 23:18:52 | 病虚弱児の教育

 
 化学分科会第A分散会                                                  
 高校で講師をしてみて                                                    
                   大阪府立金岡高校 奥村政則

[レポートの要約]
 昨年度までは支援学校に在籍し、障害児・者と科学教育分科会に参加していたが、今年度より非常勤講師で高校の化学を教えているので化学分科会に参加。高校で3年生に6月中旬から下旬に実施したアルデヒドの生成と性質についての3つ実験、Ⅰメタノールからホルムアルデヒドを合成する実験、Ⅱ銀鏡反応を調べる実験、Ⅲフェーリング反応を調べる実験、をiPadを使ったり、一つひとつの実験を確認しながら進めたり、黒板に操作法を板書したり、3つ実験の説明を2回繰り返したりして種々検討してみた。
生徒からの意見感想から、実験について論議の材料を提示した。

[言いたかったこと]
  支援学校から普通高校にやって来ての驚いたこと、支援学校では少人数であることも幸いして発達に応じ本質的な認識体感認識のための実験重視の授業が組めたが、高校では授業進度のことや、単位取得するための定期テストがあるので、なかなか実験は組めない。でも、実験をやってみて、その感想から生徒の生の声、「実験大好き」「もっとして欲しい」「実験をして良く分かった」「面白かった」が聞けたのはよかった。
 分科会ではこの実験をしていくための注意点について先生方からさまざまな貴重なご意見をいただき掲載できた。

[議論を通して]
・実験Ⅰではホルムアルデヒドを実際にかがせるのはまずいのではないか。
・実験Ⅱでは硝酸銀にアンモニアを入れてアンモニア性硝酸銀にするとき入れすぎないよう充分指導がいる。アルデヒドの性質だが、ブドウ糖を何で使ったのかということは言っておくことに意味があるのではないか。
・実験Ⅲではフェーリング反応のこだわりがあるが、ベネジクト反応の方が保管し続けることが出来るのでは。
 べっこう飴は砂糖の固まった物なのか?グラニュー糖ベネジクト反応出ないがべっこう飴にすると出る。
 フェーリング反応の水浴は、直火にした方がよい。そうすると沸騰すると吹き出すのでゴーグルがいるのでは。直火はだめ。水浴することも意味があったのでは。
 フェーリング反応は色を薄くしていくと赤くなる。演示実験でブドウ糖で真っ赤に。
 フェーリング反応赤沈殿では出ないが黄色っぽくても検出できたら良いのでは、酸化第一銅が出るとわかればよい。
・全体では、事前指導をいろいろ変えてしたが、iPad使用した指導について、IT化の波は避けては通れないが、流行に流されないことも大切だ。
 教室の授業で、淡々と指導するのも問題がある。授業で何が起こるのか教えておく事が大事だ。アルデヒドの還元性とは何なのか教えることは必要だ。有機を自然の中に位置づけて戻していくのも必要。
 この実験は試験管の中でしておもしろい。意味が分からなくてもやってよかった。ということもある。しかし、意味の指導も必要。
 かって授業プランがあり、おもしろ実験があった。どちらも揺れ戻しつつきているのではないか。
 物がない指導と物がある指導。演示実験は物を通して語らせる。でも、物だけに語らせたらだめ。科学万能主義におちいる。教師の独善になることもある。独善も教師の思いがないとメッセージを伝えていかないといけない。また、生徒の考える時間も大事。
 試験管を目盛り付きにしなくても良いのでは。等のいろいろな意見があった。以上充分まとめることができずそのまま載せておくことにした。


 


病弱教育理科最終章その2

2014-01-19 18:41:40 | 病虚弱児の教育
はじめに
2年前に病弱教育の理科「最終章」を書いた。再雇用2年目にあたり、今年度の母子保健総合医療センターでの実践を中心に
病弱教育理科について述べたいと思う。

1母子保健総合医療センター分教室の理科
母子保健総合医療センター分教室では、裏の倉庫に各分野に分けて理科教材を整理容器に入れ保管している運搬には教材をキャスター又は袋に詰めて300m以上はなれたカンファレンスルームへエレベータで運ばないといけない。
キャスターと倉庫内の整理容器

※運搬に使ったキャスターと理科教材の入った倉庫内の整理容器(写真省略)

2N氏とO氏からの電話
平成11年に突然羽曳野養護学校のN氏(故人)とO氏(退職)から突然の電話があった。14年前羽曳野養護学校が独立し、泉北養護学校が病・精併置最後の年に当たる年に私は泉北養護学校の病弱部門に残って指導していたときだった。用件は泉北養護学校の残った理科備品を羽曳野支援学校へ移管して欲しいというものだった。会議で知的障害の部門では教育課程が違うので羽曳野養護学校へほとんど移管いてよいと許可が出て私も含め3人で手分けしてして羽曳野支援学校へ理科備品を運んだ。
25年続いた泉北養護学校の備品は羽曳野養護学校の理科実践に役立っている。

3科学的認識論
はびきの14号私の科学的認識論のところで述べているので重複しない。興味のある方はみてほしい。

4病弱教育の理科
私の述べたい病弱教育の理科とは
第1番は実験、観察による実物の体感認識だが、それに代わるものとして自作ビデオ教材,iPad、ユーチュウーブからの教材なども、大事にしている。自学自習はできても実験ができていなかったという生徒からの声を聞くにつけ体感認識の重要さを痛感している。 
 病弱支援学校の理科としては、ステップ校の使命として未学習をなくす。中3生の高校受験に向けての学力の養成などと共に
 生徒への授業としては、自分の理科認識発達を振り返り、生徒の立場に客観的に置き換えどうすればよく分かるのか研究し、
 一期一会、病気で体調が変わる事も踏まえ一瞬で注ぎ込むインパクトのある教材、それを元にアンカーとしてたどれる具体物から抽象物へのぼりおりを確立していかなければならない。
 モチベーションを発揮させるのには、見通しや、小刻みな目標設定と達成による達成感が大事と思う。
 そのためには教師としては粘り強い熱意と実践力、日々の自己研鑽、自分の歴史性発表がいると思う。


病弱教育理科最終章その1

2014-01-19 18:35:26 | 病虚弱児の教育
はじめに
このレポートは8月6日科学教育研究協議会全国大会ナイター(夜の研修会)で発表したものに補足して作成している。思い出せば大阪府立泉北養護学校時代から「泉北レポート」として昭和58年度よりほぼ間を空けず、羽曳野養護学校、羽曳野支援学校の「はびきの」にレポートを続けて書いてきた。今回は定年退職をふまえて36年のその集大成という訳でこれまでの経緯をお伝えして参考としたい。

1黎明期
私は昭和58年4月より肢体不自由児の養護学校より病虚弱の養護学校へ転勤して来た。
肢体不自由の養護学校で理科を教える中で知的障害を併せ持った生徒を指導していて悩み、仮説実験授業の授業書を使って指導したこともあったが、学習能力の差が大きい学級では、仮説や予想をできない生徒がいて十分に活用できない等の問題を引きずっていた。
病弱養護学校に転勤して、病気のために学習空白(最近では未学習という)のある子へは、説明だけで分かる子もいた。(でも、本当は体験させたい。)そしてここでも病気と知的障害を併せ持つ子の指導を行った。認知障がいをフロスティックの視知覚テストなどでどのあたりに落ち込みがあるか、確かめて、発達に落ち込みのある子へは具体物中心に学習すると言う方法を採った。
 
 2認識論と弁証法との出会い
これまでに影響を受けた書物について紹介する。
①「自然認識の発達と人格の形成」
新生出版より
 科学的認識の発達段階による自然認識について幼児教育・小学校前期・小学校後期・中学校・高校での活動、そしてそれを人格形成として結びつける。

②「弁証法はどういう科学か」
三浦つとむ著 講談社現代新書より
 弁証法は知っているだけではあまり役にも立たない。自分の各分野で3つの方法を駆使したとき初めて力を発揮する。
 A 量質転化
 B 対立物の相互浸透
 C 否定の否定
唯物論的弁証法
唯物論 ヘーゲルの弁証法ー事物のとらえ方。自分の観念から事物が存在する。を逆転した考え。外界の物→自分の脳に近似値的取り込む。
弁証法的な考え方
物事は流れて行く、移り変わって行く、という考え。法則もある範囲で正しいが、範囲を超えると適応されない。ニュートン力学~アインシュタイン力学~量子力学

③「人間の頭脳活動の本質」
岩波文庫 ディーツゲン著より
唯物論的弁証法の考えをもとに人間は外界をイメージとして脳に取り込んで思索活動は頭に取り入れたイメージを使って考える。

④認識の三段階連関理論
庄司和晃著 季節社
のぼりおりの理論より
子どもは小学校後期で具体物から抽象化して捕らえる力を付けてくるが、具体物から抽象物困難なこともある。そんなとき半具体物を入れると認識しやすい。

具体物 → 半具体物 → 抽象物
(ことわざ等) (文字・記号)
さらに、上り下りすることによって人間はもっと認識理解を強めることができ、考える時は意識せずこのパターンを行っている。
  抽象物
  ↑  ↓
  半具体物
  ↑  ↓
  具体物

⑤認識と言語の理論第1部
三浦つとむ著 勁草書房より
人間の観念的な自己分裂
「我々は限界を超えたり戻ったりする活動をしている」この考えが理論科学の認識につながっている。


3私の科学的認識論
まず、認識とは何か唯物論的観点に立ち認識の構造をつかむ。上の①~⑥までのことをふまえて。
科学とは現象を捉え仮説、実証する。具体物-半具体化-抽象化。上り下りし、それをツール化する。認識したイメージを使って時間、空間を越えて頭の中で見通し仮説を作る。認識の目作り。
体感認識-体全体で経験した方が残る。
瞬間認識-見通しができないとき。その場で認識し判断・記憶する。
認識と行動の理論
認識は行動に影響を及ぼす。
行動によって認識は作られる。
児童・生徒の指導においては、行動より認識の段階をつかみ対応をする。具体物の段階なのか、半具体物の段階なのか、抽象的に話しだけでも分かるのか、分かる場合でもできるだけ図示してわかりやすくし疲れないよう時間を上手に使う(特に病気の児童・生徒の指導には必要。)

4病弱教育の理科
病弱教育の理科は待ったなしでインパクトのある教材をタイムリーに集めアンカー(言葉のいかり)をうつことによって言葉を思い出すきっかけとなる。また、いろいろな知識を網目上に絡めることによって、新しいひらめきが生まれてくる。本物を見せることによるインパクトある教材の用意(これは病院の中では難しいことではあるが)にできるかぎりの努力をしてきたつもりである。「はじめからできないといわない」ように。これを信条にしてきた。また、「実際にやってみる」ことによってしかなかなか身につくような力はつかない
これも20代からの私の信念であった。
研究誌「はびきの」の中では、コンピュータを使って病院の中で実体験できない実験や観察を見て間接体験できるようにパソクンソフトやビデオ編集ソフト等による教材作成についての実践を述べてきた。Powerpointを使っての「日本の火山」の学習、miniDVD教材作り、ストリーミングソフトによる教材作り、時間的に近いところでは、はびきの第11号で「Windows Vistaを使ってビデオ編集とDVD教材作り」、はびきの第13号での「病院内分教室での恐竜の学習」の中で博物館で撮影したビデオやDVD教材など。
しかし、実体験できることは体験するに越したことはないのでできるだけ実験や観察は実践させるようにしていた。それは「やったー」という感動を大事にしたかったからだ。

5まとめ
以上が私がこれまで大事にしてきた考え方を短い言葉で述べたものだ。
病弱教育にとって理科だけでなくどの教科にも言えることではあるが、特に「本日ただ今が大切」なので、最後にこの言葉をしめの言葉としたい。それは、
チリーのノーベル賞詩人
ガブエサー・ミストラル女史 作
『我々が必要とするものは多いがそれは先にのばせる
しかし子どもは待てない今この瞬間も
子どもの骨格に形づくられその血肉は作られ知能は発達しつづける
子どもにとって明日はない
今日しかないのだ』
「母子保険総合医療センター母と子の庭」の石碑より
参考文献
「自然認識の発達と人格の形成」新生出版
「弁証法はどういう科学か」三浦つとむ著
講談社現代新書
「認識と言語の理論」三浦つとむ著
勁草書房
「人間の頭脳活動の本質」ディーツゲン著
岩波文庫
「認識の三段階連関理論」庄司和晃著
季節社








ブルーレイDVD教材作成

2014-01-19 18:28:27 | 病虚弱児の教育
ブルーレイDVD教材作りについて

1はじめに
今年の取り組みとして、是非ブルーレイDVD作りをしたいと思って、色々参考文献を探したが、すでにDVD作りの時代は終わりつつあるようだ、書籍もほとんどなくなっていた。DVD教材作りについては羽曳野支援学校研究誌「はびきの」で何度か発表していた。
最近のビデオカメラでは、ハードディスクに大容量のビデオ画像が保存できそれで事足りるといえばその通りだが、大容量といえども限りがあるので、ビデオDVDで保存するのでも良いが、ブルーレイはもっと大量に保存ができ、また美しさの点でも優れている。そこで、今回はこのテーマで進めて見る。

2作業に使うソフトウエアとその使用方法
①ビデオカメラに添付されたによる作成法たとえばSONYならばバンディングソフトPMB(Picture Motion Browser)による方法。・・・日付ごとにBDは焼ける。
②Power2Go9による作成法・・・データディスクとしてBDに焼ける。HDハードディスクからAVCHD―BDMU―STREAMでAVCHDビデオを選んで焼く。
③TMPG Enc Authoring Work5による作成法
手順 出力フォマットーBlue―ray―新規プロジェクトーファイル追加―HDから選択
ファイルのコピー mts→TSファイル
メニューーメニューのウイザードーテンプレートファイルを使用―次へ
―シュミレーションー書き出し
・・・この方法で汎用のBDが作成できる。

3教材として使用例
福井県立恐竜博物館内見学BD作成この方法で汎用BDを作成し中学1年生用教材に使用している。
4参考文献
今すぐ使えるかんたんビデオ編集DVD作り 技術評論社 著者 リンクアップ



大阪病弱虚弱教育(支援・養護)学校・院内学級交流会

2009-01-06 14:45:51 | 病虚弱児の教育
1.日時 平成21年1月7日(水)午後2時~4時30分(受付午後1時30分から)
2.場所 大阪府教育センター 本館5階 運動感覚訓練室
  住所 〒558-0011 大阪市住吉区苅田4丁目13-23
  電話 06-6692-1882
交通 ・地下鉄御堂筋線「あびこ」駅下車①番出口 東北東へ約700m
     ・JR阪和線「我孫子町」駅下車      東へ約1400m
     ・近鉄南大阪線「矢田」駅下車       西南西へ約1700m
3.対象 支援・養護(病弱)学校教員、院内学級担当者など
4.当日の日程
  午後1時30分~ 受付開始
  午後2時00分~ 開会
  午後2時10分~ 自己紹介、情報交換、教材紹介など
  午後4時30分~ 閉会