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京ことばと生活の知恵

暮らしの中の京ことばは、生活形態や街そのものが大きく変ったことで、多くが消えていったことは否めない。

ほめ方いろいろ

2007年06月04日 | Weblog
「きれいどすなぁ」「よろしおすなぁ」「さすがですなぁ」「ご立派どすなぁ」「お見事」「なんとも言えませんなぁ」

京のほめ言葉は、年代によっても違うが、それぞれ微妙にニュアンスが違う。

京都人の多くは、京風の気質を受け継いでいるというか、礼儀正しくもあり、たしなみも持っていて、物事に角をたてず、人間関係においても円満にいかす方法を知っている。

京都の人は、角の立つものいいはしません。

「あの人嫌い」とは言わず、「あの人、好きではおへん」と言います。

同じことでも角が立たず、嫌いさ加減が薄らいで、それでいて、自分の気持ちははっきりと主張しています。

こんな、巧みなものいいがあります。

「あの人は、あんまり好きやおへんけど、面倒見はよろしいですなぁ」

一旦は好きでないといいながら、ほめることで、悪口にならないように持っていく。

ほめるというのは、人間のコミュニケーションの中で、一番こころやさしくて、温かいものどす!