みかんのつぶやき。植物とか妄想とか愚痴とか情報のゴミ。

カラオケアプリ

小学校の低学年の頃だと

思うが、ある唱歌をドレミ、

つまり、音符で憶えて歌うように

という宿題がでた事がある。


数日後、全員が5段階評価される。

一番前列の端に座っていた私は

一番最初に歌えと指名された。


張り切って、堂々、声をはって

歌った。音符も間違いなく歌えた。


歌った後、先生が評価を下す。

先生はちょっと困った様な顔を

したようだった。

「良く、暗記出来たね。ただ点数は2点。」

との評価を頂く。5点満点の2点だった。


え、何処が間違っていたのだろう。

悔しくて、後の生徒の歌声など

聞こえるはずはない。


家に帰って母にそのことを訴える。

母も困った顔をしていた。


そう。私は音痴だったのである。

中耳の状態が悪いのと何か因果関係が

あるかも知れない。


たとえ、音痴でも、楽器は奏でられる

いう自信を持つようにと、

エレクトーン教室に通う事となった。

家は労働者階級で決して、

裕福ではなかった。

家には親戚から貰った中古の

オルガンが一台あるだけだった。

(後にエレクトーンを買ってくれたが、、、)


教室通いは凡そ8年は続いた。

授業の中に聴音というものがあったが、

不思議なことに難なくこなせる。

そして、厄介な事に自分の発する音の

高低はわからないが、他人の音の外れた

のは、すぐわかるのである。


社会に出て、カラオケで歌うという

試練が私を襲う。

世の人は女の子はみんな歌が上手く

歌う事が好きだという幻想を

持っているのである。


仕方ない。取り合えず何か歌わねば。

いろいろレコードを聞いて、70点ぐらい

の点数が取れそうな曲を探す。


自分の中では、シクラメンの香りとか、

ワインレッドの心、リバーサイドホテル

等の曲が好きなのだが、全く音が取れない。


しかし、津軽海峡冬景色。

おお、何という奇跡。

まあまあ、何とかなるのである。

石川さゆり様かあ。


調子に乗って天城越えも覚えてみる。

おお、何という奇跡。

これも、何とかなりそうだ。が、その曲の

カラオケの画面にはちょっとエロい画像が

流れ、会社関係の人の前では気まずくて

歌う気がしないなあ~。なので、没。


後は、岩崎弘美のマドンナ達のララバイを

練習して持ち歌とした。

2曲も歌える事に感謝。


そして、時は流れ、今じゃ歌えと

誰も言ってくれないし、コロナだし。


ホッとしたような、寂しいような気分。


こっそり、一人カラオケアプリで歌って

いるこの頃。


鶯の控え目な声初々し


鶯はコマドリ、オオルリと共に日本三大鳴鳥。

そのウグイスでさえ、始めはヘタッピーな

声で自信なさげに鳴いています。



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