マスコミはその性質上、権力とは距離を置かなければならないのですが、「産経新聞」ではそんなことは関係ないようです。
「産経記者、大津市に原告側資料や音声渡す 行政訴訟巡り」(「京都新聞」 2016年09月08日 23時30分)
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20160908000152
「産経記者、会見録音を市に提供=大津市被告の行政訴訟めぐり」(「時事ドットコム」 2016/09/09-11:13)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016090900341&g=soc
「大津・行政訴訟 産経記者が原告会見録音を被告の市に提供」」(「毎日新聞」 2016年9月9日 06時00分)
http://mainichi.jp/articles/20160909/k00/00m/040/172000c
「産経記者、大津市に録音記録提供 市を提訴の住民側取材」(「朝日新聞」 2016年9月9日01時45分)
http://www.asahi.com/articles/ASJ987RJBJ98PTJB017.html
記事によれば、
市によると、市役所で産経新聞の記者と広報課職員が雑談をしている中で訴訟が話題になり、記者側が「(資料は)いりますか?」と持ち掛け、職員が「お願いできるなら」と依頼したとしている。一方、産経新聞社広報部によると、記者は「市の職員 に頼まれて渡した」と話しているという。 (「毎日新聞」)
とあり、双方の意見が食い違ってはいるが、大石泰彦・青山学院大教授(メディア倫理)が指摘するように、
「取材で得た音声データなどの資料を報道目的以外で使用しないのは記者なら誰でも知っているルールのはず。また、メディアは公的機関とは一線を画するべきだが、今回の件は権力との癒着すら疑わせる行為だ。基本的な倫理教育を受けてい ない記者がいることは驚きで、残念でならない」
つまり、権力との距離は置かなければならないのがマスコミではあるが、相変わらずの産経クオリティとでも言いましょうか、「さすが産経!」という感想しか出ないような記事です。
まぁ、産経新聞社というものが、どのようにベクトルを向けているのがよく分かる記事でした。
最近ではこんなこともありました。
「阿比留瑠比さんがまたやっちゃいました。」
http://blog.goo.ne.jp/01780606/e/3966b79f1375d77233a3b9c82c30b94d
産経新聞社は、朝日・毎日・東京新聞を攻撃するよりも、自浄作用もを働かせる方が重要なんじゃないかと思う。
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