蔵六の思いつ記

思いつきを書き連ねる

1.2.1「建築」と「土木」

2008-03-21 22:57:53 | 建設
「建築」と「土木」この微妙なカテゴリー

 一般の人にとって、「建築作業員」だろうと「土木作業員」だろうと「建設作業員」だろうと大差は無いのだろうと思う。
 でも建設の世界では、この2つにバッサリ分かれる。じゃぁこの2つは何が違うのでしょうか。

 実はこの2つの違いは割と簡単に説明できる。というより、「建築」の定義を説明する事で2つを区別できる。とりあえず「建築」も前回の「建設」の定義の「建設とは地上もしくは地下に固定された構造物を構築すること」であることは間違いない。自分の考える建築の定義は割と簡単で。

 「建築とは人間が、その内部で生活や活動する構造物を構築すること」

 じゃないかと思う。家、学校、事務所、駅・・・多くのものが該当する。しかし、内部にスペースがあっても通常人間がいないもの、例えばダム、石油やガスのタンク、大きな貯水施設もそうだ。トンネルは人間が出入りはするが、あの中で事務所を開くこともないし、生活することも無い、通過するだけの場所だ。
 すると「土木」の定義は次のようになる。

 「建設において建築に属さないもの」

 こう書くと「土木」の範囲がとても広く、「建築」の範囲がとても狭く思えるが、実はその通り。でも、「建築」分野は直接人間を相手にするため、人間の活動の数だけ広がりがある。北海道の家と沖縄の家では、その構造はまったく違ってくるだろうし、個人の生活様式の違いでもその形は大きく変わってくる。それに比べ土木は、北海道のトンネルも沖縄のトンネルも同じ地層を掘るなら、ほぼ同じ構造となる。

 言い換えるなら、「土木」は浅く広く、「建築」は深く狭くといったところだろうか。
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