CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-244「復讐の記憶」(韓国)

2023年09月26日 00時09分46秒 | 韓国映画
急にニンジンを見せるなんて
 アルツハイマー病を発症した80代の老人ピルジュは、家族全員を理不尽な出来事で亡くして以来、家族を死に至らしめた裏切り者への復讐を心に秘めながら生きてきた。
 認知症で自分の記憶が長くは続かないと悟ったピルジュは60年間計画していた復讐殺人を実行するため、バイト先で知り合った20代のインギュに1週間だけ車の運転を依頼する。
 ピルジュの計画を何も知らされていないインギュは犯行現場近くの監視カメラに映り込んだことから第一容疑者にされてしまい、ピルジュとの追走劇に巻き込まれてしまう。(「作品資料」より)


 80代の老人、ピルジュが復讐のため殺人を犯していく様を描いたサスペンス・ドラマ。

 ピルジュは長年連れ添った妻が亡くなり、子供たちも家を出て、一人になったところで、ある復讐計画を実行しようとする。
 それは、60年程前に計画したものの実行出来なかった、家族を破滅させた者たちへの復讐。

 しかしピルジュは、腫瘍のためアルツハイマーを発症しており、記憶がとぎれてしまうことがある。

 果たして、そんな体で復讐計画は実行出来るのか。

 ピルジュは計画実行のため、バイト仲間で仲の良い20代の青年、インギュに運転を依頼し、実行に踏み切っていく。

 レンタルした車が真っ赤なポルシェというのは、見つけてくれと言っているようなものだと思うのだが。

 最初は何も知らなかったインギュであったが、防犯カメラに姿が映っていたことから第一容疑者にされ、更にピルジュが人を殺したところを目撃し、一緒に逃げることになってしまう。

 ピルジュが標的としたのが、かつて故郷でピルジュたちを裏切り、日本軍のために働き、ピルジュの家族を破滅させた男たち。

 今や私腹を肥やしてか、大物となっている。

 そんは大物たちにピルジュが近づき、殺せるのかも気になるところ。

 反日を基本とした話のようだが、途中、日本を、親日を擁護するような話も出てくる。

 しかし、元軍の幹部で勲章まで貰いながら、親日であったことが明るみに出ると、軍人たちが葬られる墓地には埋葬されないんだな。

 80代の老人で、しかもアルツハイマーを発症しているピルジュがどのように復讐を実行するのか、それは成功するのか。
 そしてピルジュとインギュの運命がどうなるのか、行き着く先が気になる展開で、話としては惹き込まれるものがあった。

 エンドロールで気付いたが、本作はリメイクである模様。

 調べたら、2015年製作、アトム・エゴヤン監督の「手紙は憶えている」のリメイクらしい。
 
 劇場公開されたようだか、未鑑賞だった。

/5

監督:イ・イルヒョン
出演:イ・ソンミン、ナム・ジュヒョク、パク・グニョン、チョン・マンシク、ユン・ジェムン、ソン・ヨンチャン、ムン・チャンギル、パク・ビョンホ
於:シネマート新宿

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