CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-105「聖なる蝶 赤い部屋」(日本)

2021年10月05日 21時12分48秒 | 日本映画
こうすれば、美しいまま永遠に
 好きな女子生徒への盗撮が発覚し、全てを失った元高校教師・杉浦。
 生きる希望を失った杉浦の前に、女子高生・ルミが現れる。導かれるように結ばれる2人。そしてルミは、杉浦のマンションで暮らし始める。次第にルミに執着するようになり、彼女を束縛し始める杉浦。
 ルミを10代の美しい姿のまま、永遠に残そうと考える杉浦の暗い欲望と、ルミの杉浦への思いが交差する時、2人は美しくも悲しい結末へと向かっていく。(「KINENOTE」より)


 江戸川乱歩の作品を現代風にアレンジして映画化した「赤い部屋」シリーズ。

 「悪魔人形」を原作とした「裸の天使 赤い部屋」に続くシリーズ第3弾。

 謎の赤い部屋に集まった者たちが、不思議な体験を語り合う。

 そこで、元高校教師の杉浦が語り始めたのだが、ある女子高生との出逢い。

 杉浦はお気に入りの女子高生を盗撮したことが発覚し、教師をクビになってしまう。

 そこに現れたのが、ルミという女子高生。

 杉浦のことを好いているようで、そんなルミの想いに答えるように杉浦は彼女を抱き、やがて離れられぬ関係となっていく。

 杉浦はルミに執着し、彼女を部屋から出られないように、玄関のノブをロープで縛ったりする。

 そんな折に宅配業者がやって来て、ルミが部屋に監禁されていると思い、警察を呼ぶ。

 果たして、杉浦とルミの想いはどこへ向かっていくのか。

 どうも杉浦は、女子高生くらいの年齢の女性が好きで、少しでも年を重ねると、途端に興味を失くすよう。

 そして、杉浦のそばに常に一緒にいたいと思うルミ。

 二人の想いが、悲劇とも言える出来事を生む。

 途中で、杉浦が好んでいることを見せることで、何となく結末は予想できるものではあったかな。

 この結末が悲劇なのか、幸せなのか、何とも言えぬところであるが、やはり常軌を逸した行動ではあるな。

 結局、杉浦の言動からすると、悲劇ということになるのかな。

 ある意味、羨ましい状況の杉浦が、執着のあまりに取った狂気にも近い行動。

 全てはラストへ向けての助走のような展開ではあったが、そのラストが興味深いエロティック・ミステリーであった。

/5

監督:窪田将治
出演:栗林藍希、波岡一喜、征木玲弥、柳憂怜、草野康太、木下ほうか
於:シネマート新宿

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