CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-237「シャーク・ド・フランス」(フランス)

2023年09月19日 00時13分17秒 | フランス映画
まだ50歳よ、80歳じゃない
 フランス南西部にあるリゾート地ラ・ポワントである日、ひとりの男性が正体不明の怪物に襲われる事件が発生。観光客でにぎわうビーチはパニックになり、封鎖されることに。
 早期退職を予定していた海上警察官の一員マジャは、これがサメの仕業であると推測。最後の任務としてサメ退治に挑み、勇敢な彼女はサメの捕獲に成功する。地元の人からも祝福され、晴れて引退したマジャだったが、海岸地帯で新たな犠牲者が出る。
 一転して非難を浴びることになったマジャは、再びサメ退治に向かう。(「作品資料」より)


 フランス映画史上初のサメ映画と言われるパニック・ホラー。

 フランス南西部のリゾート地、ラ・ポワントで海上警察を務めるマジャ。

 男性の食いちぎられた脚が発見され、サメの仕業だと確信したマディは、ビーチの封鎖を行う。

 しかし、過去にそんな大きな人喰いザメなど出たことのないラ・ポワントの住民は激しく反対する。

 そんな中、マジャはサメ退治に乗り出す。

 全編「ジョーズ」へのオマージュが散りばめられた作品。

 最初は、マディだけが巨大ザメの存在を訴え、警察の同僚含め誰も信じない。

 そしてマディがサメを捕えるために用意するケージなどは、正に「ジョーズ」を思い出させるものだったな。

 一旦サメを捕えることに成功するマディは、殺さずに移送することにする。

 しかし、サメが逃げ出し、再び犠牲者が出ると、最初はサメを捕えて英雄として讃えられていたマディは、今度は殺さなかった責任で非難されることになる。

 マディの責任ということはないのだが、殺人犯とまで非難されてしまう不条理さも描いている。

 サメを捕えたことで警察を引退するマジャであるが、再びサメの襲撃があると退治に乗り出そうとする。

 それを止めようとする夫のティエリー。

 サメの襲撃の恐怖も描かれるが、理不尽な人々の姿も描いており、単純なパニック・ホラーという感じではなかったな。

 意外と本格的と感じるサメ映画で、面白い一本だった。

/5

監督:ルドヴィック・ブケルマ、ゾラン・ブケルマ
出演:マリナ・フォイス、カド・メラッド、ジャン=パスカル・ザディ、クリスティーヌ・ゴーティエ、ロイック・リシャール
於:新宿シネマカリテ

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