年金削減廃止老いも、若者も安心して暮らせる世の中にみんなで声をあげれば世の中変わる

消費税5%に、自・公政権退場、核兵器廃止・自然・再生エネルギーで原発ゼロへ・憲法9条コワスナ。

<福島県知事選ルポ>仮設暮らし4度目の冬、先は見えず

2014-10-18 16:09:38 | 震災

河北新報より転載

<福島県知事選ルポ>仮設暮らし4度目の冬、先は見えず

河北新報 10月18日(土)12時48分配信

 東日本大震災と福島第1原発事故後、初めてとなる福島県知事選は26日の投票まで1週間となった。候補者たちは選挙カーを走らせ、足早に有権者の元を通り過ぎる。「仮設住宅」「介護」「中小企業」「原発・除染作業員」-。それぞれの日常は候補者に届いているだろうか。「フクシマの現場」に記者が密着した。

<亡き夫が愚痴>
 木が裂けると、どんな音がするのだろう。狭い寝床でぼんやり考えた。しまい忘れた風鈴の音が次第に遠ざかる。
 福島第1原発事故で、約6700人が全村避難している福島県飯舘村から車で約40分。91世帯147人の村民が暮らす伊達東仮設住宅(伊達市伏黒)の菅野節子さん(70)宅に14日、1泊した。
 4畳半二間のうち、こたつを置いた部屋に通された。真っ先に視界に飛び込んできたのは、壁の至る所に入る亀裂だ。最長約1メートル40センチもある。
 「乾燥が不十分な木を使ったのでは」。入居した2011年8月以降、部屋全体に響き渡る音で何度も目を覚ました。
 仮設全体に東北産のスギが使われ、プレハブ仮設より断熱性に優れる。1世帯ずつ建てられ、プライバシーも保たれている、ように見える。
 ただ、入居3カ月後に病死した夫の俊一さん=当時(71)=は「こんなやかましい所にいられない」と繰り返しこぼしていたという。
 飯舘村の自宅は建坪150坪で7部屋ある。自宅物置の半分程度の広さに夫婦で閉じ込められ、先が見えない避難生活…。俊一さんは仮設暮らしになじむことなく逝った。
 夫婦で村特産の葉タバコを栽培していた。品質が自慢で、日本たばこ産業から7回表彰された。節子さんが、飯舘産の葉がブレンドされていたという国産たばこに火を付ける。
 窓から吹き込む風に煙が揺れる。「女性のたばこは見た目が悪い」。俊一さんに注意されたが、6年前から隠れて吸ってきた。今は自由に吸える。でも、夫の小言は頭から離れない。

<ゆとりくれた>
 夕食は自家製のぬか漬け、キュウリとワカメの酢の物、赤大根の酢漬け、スーパーで買ったチキンナゲットとポテトサラダ。
 会話は、夫婦の物語から近所の話題に移った。6月、斜め向かいに住む60代の男性が孤独死した。慌ててメモを取る。
 男性はいつも酔っていた。最後に会った時、「寿命が縮むよ」と忠告すると、吐き捨てるように言った。「俺は、早く人間を辞めたいんだ」
 男性はいすに座った状態で見つかった。死後、少なくとも2日が経過していた。「男の独り者には声を掛けづらかった」と節子さんは悔やむ。
 仮設暮らしは丸3年を過ぎた。座ったまま何にでも手が届く生活が、妙に体になじんできた。避難生活で体重が5キロ増えたが、午前3時半起きの葉タバコ収穫という重労働からは解放された。
 「農家を続けていたら、間違いなく体を壊していた」。節子さんは「神様が老後のゆとりをくれたのかも」と、自分に言い聞かせている。
 避難指示が解除されるのは早くて16年3月の見通しだ。近づく4度目の冬。5度目の冬も、節子さんは仮設で迎えることだろう。
 仮設の内と外で吹く「すきま風」が気になる。

<記者の一言/幸せの意味考える>
 日常を突然、奪われた節子さんの仮設暮らしは3年3カ月に及ぶ。「狭くて大変だろうな」。私の先入観は良い意味で裏切られ、節子さんは「ある意味で幸せ」と話す。「ある意味」-。その意味を今も考えている。(福島総局・横山浩之)

河北新報社

最終更新:10月18日(土)12時48分

河北新報

 

「身元特定につながる何かを」 久慈署が集中捜索

2014-10-18 06:57:22 | 震災

岩手日報より転載


「身元特定につながる何かを」 久慈署が集中捜索

 久慈署(沢田徳伸署長)は15日、久慈市と普代村の漁港周辺で、東日本大震災の行方不明者を集中捜索した。沿岸北部は南部に比べて被害が少なかったが、大切な人を津波にのまれた家族の悲しみは変わらない。不明者の帰りを待つ家族は、警察に感謝しながら捜索を見守っている。

 署員6人は台風が去った後も高波が押し寄せる海岸沿いを歩き、警杖(けいじょう)で身元の手掛かりを捜した。同署管内の行方不明者数は久慈市2人、普代村1人。同市侍浜町の女性(56)は、夫=当時(59)=が行方不明となっている。

 買い物で歩く夫婦に夫の姿が重なるという女性。「時間がたっても悲しみはなくならない」と涙を浮かべる。「気持ちを整理する意味でも身元につながる何かが見つかってほしい」と警察の捜索に望みを懸けている。

【写真=「骨のかけら一つでも見つけたい」と海岸沿いで捜索に励む久慈署の署員】

(2014/10/16)

あきらめず声をあげよう

老いも若きも安心して暮らせる世の中を 最低年金月七万円 戦争する国つくりダメダメ 投票に行かなければ何も変わらない