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流れる車 戻らぬ時間・国道6号通行規制解除

2014-09-18 07:46:07 | 原発

河北新報より転載

流れる車 戻らぬ時間・国道6号通行規制解除

城門のようなバリケードが林立する住宅街=15日、福島県大熊町(写真の一部を加工しています)

 福島第1原発事故後、3年半ぶりに一般車両の通行が可能になった福島県富岡町-双葉町間の国道6号(14.1キロ)を初日の15日、車で走った。前日まで工事関係の車両が大半を占めた道路は、祝日とあってか、乗用車が頻繁に行き交う。原発事故で人影が全く消え、荒廃が進む街並みや農地の中で、南北に貫く国道の時間だけが、車と共に流れていた。(南相馬支局・大場隆由、いわき支局・古田耕一)

<ノンストップ>
 富岡町側から北上した。前日まで検問所があった場所。警備員が通行規制されている二輪車や自転車が通らぬよう目を光らせるが、四輪車はノンストップだ。前日までの規制区間に入るとすぐ、天井が落ち、ガラスが割れ、朽ち果てたロードサイドの大型店群が目に飛び込んできた。
 人が住まなくなった町は、動物がわが物顔で行き交っているのだろう。「事故多発 猪(イノシシ)と衝突」と書かれた看板が所々に立つ。
 南下する対向車のナンバーは「福島」「福島」「いわき」「福島」「宮城」「水戸」…。国土交通省磐城国道事務所によると、この日の交通量は9300台で、規制解除前(平日6400台、日曜2300台)を大きく上回った。

<侵入防ぐ城門>
 第1原発が立地する大熊町に入った。道路脇には、民家への侵入を防ぐバリケードが左右に並ぶ。まるで城門のようだ。
 町総合スポーツセンター辺りから、車内にある線量計の数値が跳ね上がった。第1原発から直線でわずか2~3キロ。除染の効果か、以前、許可を得て通った時よりは低いが、同町夫沢交差点付近で毎時7マイクロシーベルトを超えた。
 右手の奥、林の上に、第1原発の作業クレーンの先端が何本も見える。
 双葉町役場近くの直線に入ると、黄色点滅の信号機が連なる。すぐ脇に、除染廃棄物を保管する巨大な中間貯蔵施設が計画されている。どんな姿になるのか、想像もつかない。色あせたロードサイド店の前を車列が流れていく。

<積算線量20倍>
 北の検問所だった地点を過ぎ、浪江町役場前のコンビニエンスストアで話を聞いた。「いつもより一般客が多い」と店員。開通に合わせて食品の数を増やしたという。
 富岡町からいわき市に避難している男性(58)は原発事故後、なじみの道を初めて通った。「草ぼうぼうは想像していた。でも空気のにおいが前と違う。よどんだような、何と表現していいのか分からないにおいだった」
 車で20分弱の道のり。このわずかな時間と距離に期待と不安、原発事故の現実が渦巻いていた。
 15日は取材で2度、往復した。車内の空間線量が最も高かったのは、大熊町夫沢の毎時9.01マイクロシーベルト。閉め切った車内の積算線量は片道平均で0.54マイクロシーベルトと、今回の開通区間と接する浪江町-南相馬市の国道6号と比べると20倍ほど高かった。

 

2014年09月17日水曜日


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