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オリンパスが再生医療事業の一部から撤退、最大40億円の最終赤字へ
2014年 02月 28日 18:07
[東京 28日 ロイター] - オリンパス は28日、再生医療事業の一部から撤退すると発表した。特別損失で撤退費用を計上するため、今期の業績予想を下方修正する。当期純損益は、最大で40億円の赤字に陥る。最終赤字になれば、損失隠しで過年度決算を訂正した2012年3月期以来、2年ぶり(訂正)となる。
撤退するのは、再生医療の一部で、米ストライカーバイオテック社から買収した骨形成タンパク質に関わる事業(バイオロジクス事業)。不正会計事件で有罪が確定した菊川剛元社長の時代に、事業多角化の一環で買収を決定。2011年1月にグループに取り込んだ。
笹宏行社長が進める事業資産の見直しの一環として、赤字の続く同事業はグループシナジーを生み出さないと判断し、撤退を決定した。ただ、再生医療事業や人工骨の事業からは撤退しない。
撤退するバイオロジクス事業は米欧で展開。13年3月期の売上高は約30億円、従業員は300人程度。米国事業会社(従業員200人強)は17年頃に清算し、欧州事業会社(同100人弱)は売却を交渉中。
特別損失は、従業員の退職費用や欧州会社の売却交渉の結果に応じて、今期150―190億円を見込む。14年3月期の業績予想は、売上高7200億円、営業利益725億円は据え置くが、当期純損益は従来予想の130億円の黒字に対し、0―40億円の赤字に下方修正した。
(村井令二)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA1R08820140228
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