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MQ-9 リーパー

2012年07月19日 06時00分00秒 | 軍装備

ご案内

 MQ-9 リーパー

Reaper:英語で刈り手(刈取機)、死神 などの意)
ジェネラル・アトミックス社製の軍用無人航空機。

 

 

長い航続距離と高い監視能力および攻撃能力を持つハンターキラー無人機であり、
原型となった MQ-1 プレデター よりも機体が大型化され、性能が大幅に向上している。

現在、アメリカ空軍、アメリカ国土安全保障省、NASA等で運用されている。

 

MQ-1 プレデター【軍装備】 MQ-1 プレデター

MQ-1プレデターと同じく機体に人間は搭乗していないが、有人の地上誘導ステーション(MQ-1のシステムを使用可能)で遠隔操縦される。地上誘導ステーションの操縦員はパイロットとセンサー員が1人ずつ計 2名で構成されている。

MQ-9 には、MQ-1の115hp(86 kW) のレシプロエンジンよりはるかに強力な 950SHP(712 kW) のターボプロップエンジンが搭載されており、MQ-1 3倍近い巡航速度を誇る。機体は MQ-1 同様、分解して C-130 輸送機で輸送可能。

 

アメリカ空軍は MQ-9 2011年から 2018年の間に 372機購入することを計画している。

    無人攻撃機【言葉の説明】

MQ-9 リーパーはジェネラル・アトミックス社によって試作された MQ-1 プレデター B が原型となっている。プレデターB RQ-1 を改良する形で 3種類が製作された。
胴体を MQ-1 そのままに翼幅を66フィート(20m)まで延長、エンジンをギャレット・エアリサーチ TPE331-10T ターボプロップエンジンに換装した"Predator B-001"。
エンジンをウィリアムズ FJ44-2Aターボファンエンジンに換装してジェット化した "Predator B-002"(RQ-1 Predator C とも呼ばれる)。
機体を大型化し、翼幅を84フィート(25.6m)まで延長、エンジンを Predator B-001 と同じ TP-331-10T ターボプロップエンジンに換装した "Predator B-003" (愛称として「アルタイル」という名前が付けられていた)。

 

アメリカ空軍は Predator B-003 MQ-9 として正式採用する事になるが、このとき Predator B-003 に付けられていた 「アルタイル」 の愛称は 「リーパー(死神)」 に変更された。(のちに 「アルタイル」 はNASAで使用されている非武装型 MQ-9 の愛称となった)

 

両翼に3つずつ計6つのハードポイントが存在


両翼に3つずつ計6つのハードポイントが存在し、増槽、ヘルファイア対戦車ミサイル、ペイブウェイIIレーザー誘導爆弾、スティンガー空対空ミサイルを搭載可能(将来的にはJDAMやサイドワインダーの搭載も予定)である。

ハードポイントの各パイロンはそれぞれ搭載重量が異なっていて、一番内側の 2つが 1500ポンド(680kg) 、その 1つ外側の 2つが 600ポンド(270kg)、一番外側の 2つが200ポンド(90kg)となっている。

 


無人攻撃機

2007年にはイラクとアフガニスタンへの実戦配備が開始され、同年アフガニスタンでヘルファイアによる攻撃を行い、敵とされた人々を殺傷している。

2008年にはアメリカ空軍の第174戦闘飛行隊にF-16戦闘機と交代する形でMQ-9の配備が行われた。これにより史上初めて全機が無人化された戦闘飛行隊が誕生することとなった。

近年、MQ-1 とともにアフガニスタンとパキスタンでのターリバーン、アルカーイダ攻撃に参加しており、20098月にパキスタン・ターリバーン運動のバイトゥッラー・マフスード司令官の殺害に成功しているが、誤爆や巻き添えによる民間人の犠牲者が多いことが問題となっている。これは無人機操縦員の誤認や地上部隊の誤報、ヘルファイアミサイルの威力が大きすぎることなどが原因となっている。ヘルファイアミサイルの問題に関してはより小型で精密なスコーピオンミサイルを採用して対処することになっている。

アメリカ以外にもイギリスとイタリアが採用して既に配備しており、オーストラリア、ドイツ、トルコ、フランスも配備する予定。

 

So a team at an airbase in Iraq may be responsible for takeoffs and landings from its base but then hand over control to a team in the United States


機体そのものに人間が搭乗しないため撃墜されたり事故をおこしても操縦員に危険はなく、また衛星経由でアメリカから遠隔操作が可能であるため、操縦員は長い期間戦地に派遣されることもなく、任務を終えればそのまま自宅に帰ることも可能である。このような無人機の運用は操縦者が人間を殺傷したという実感を持ちにくいという意見があるが、「いつミサイルを発射してもおかしくない状況から、次には子どものサッカーの試合に行く」 という平和な日常と戦場を行き来する、従来の軍事作戦では有り得ない生活を送ることや、敵を殺傷する瞬間をカラーTVカメラや赤外線カメラで鮮明に見ることが無人機の操縦員に大きな精神的ストレスを与えているという意見もある。国際政治学者の P・W・シンガーによると、無人機のパイロットは実際にイラクに展開している兵士よりも高い割合で心的外傷後ストレス障害を発症している。

無人機の操縦者のうち7人に1人は民間人(民間軍事会社)だが、アメリカ軍の交戦規定により攻撃は軍人が担当している。

 

仕  様

製作: ジェネラル・アトミックス
操縦員(遠隔操作): 2名(パイロット1名、センサー員1名)
エンジン: ハネウェル TP331-10Tターボプロップエンジン、出力950 SHP(712 kW)
最大燃料搭載量: 1,815 kg (4,000 lb)
長さ: 11 m (36 ft)
翼幅: 20 m (66 ft)
空虚重量: 2,223 kg (4,900 lb)
最大離陸重量: 4,760 kg (10,500 lb)
最高高度: 15,200m (50,000 ft)
運用高度: 7,600m (25,000 ft)
滞空時間: 14~28時間
航続距離: 5,926 km (3,200 nmi, 3,682 mi)
ペイロード: 3,750 lb (1,700 kg)
最高速度: 482 km/h (300 mph, 260 knots)
巡航速度: 276-313 km/h (172-195 mph, 150-170 knots)
レーダー: AN/APY-8 Lynx II
センサー: MTS-B


( wikipedia より抄出し、画像を加え若干の編集を施してある。 )

 

 

 

 

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