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原因不明「手続き先送り」 配備計画の見直し必至 

2012年06月14日 21時29分00秒 | 保管記事


 

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原因不明「手続き先送り」 配備計画の見直し必至 

2012.6.14 21:29


米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイ(AP)

 米空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイが13日午後(日本時間14日午前)、南部フロリダ州で訓練中に墜落事故を起こし、乗員5人が負傷した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜(ぎ)野(の)湾(わん)市)には海兵隊仕様の別型機MV22オスプレイの配備が予定されているが、藤村修官房長官は14日の記者会見で、事故原因が分からない限り配備手続きを先送りせざるを得ないとの認識を表明した。来月の米軍岩国基地(山口県岩国市)への一時駐機とその後の普天間配備計画は見直しを迫られる公算が大きい。(杉本康士、ワシントン 犬塚陽介)

 米メディアによると、CV22オスプレイ1機は米東部時間13日午後6時45分(日本時間14日午前7時45分)、通常の飛行訓練中に空軍基地の敷地内に墜落した。空軍の担当者は事故原因を調査中としている。

 森本敏防衛相は14日、ルース駐日米大使と防衛省内で会い、「事故は大変残念だ。できるだけ詳細な情報を速やかに知らせてほしい」と求めた。 

 米軍はMV22型24機を今年から普天間飛行場に順次展開させることにしていたが沖縄では安全性に対する懸念が強かった。日米両政府は7月中旬に岩国に搬入し、試験飛行で安全性を確認後、8月初旬に普天間に配備することに変更した。 

だが、事故を受け地元自治体からは計画の見直しを求める声があがった。山口県の二井関成知事は森本氏と会談し「事故原因が究明されるまで棚上げしてほしい」と求めた。沖縄県の仲井真弘(ひろ)多(かず)知事も「とても無理だと(政府に)言いに行く」と態度を硬化させた。

  藤村氏は14日の会見で「説明に行くための説明材料が足りない」と述べた。配備の前提となる説得が遅れれば駐機・配備計画に影響が出るが、地元の反発に配慮したとみられる。

  ただ、「機体の安全性」の確認には時間がかかる。4月11日に起きたモロッコでの墜落事故に関し米軍が「安全性に問題はない」と伝えてきたのは6月7日で2カ月近く要した。防衛省幹部は「岩国搬入予定の7月中旬までに調査結果が出るかもしれないがそれで地元の納得を得られるか分からない」と語る。

  もっとも、米軍には延期すれば反対派を勢いづかせるとの懸念から配備延期に抵抗感が強い。防衛省は地元と米側との板挟みとなり、調整は難航しそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120614/amr12061421300010-n2.htm

 

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