goo blog サービス終了のお知らせ 

岩淸水

心を潤す

大王製紙vs創業家、泥沼化 製販分裂で再編含み

2012年02月25日 18時00分00秒 | 保管記事


 

  記事の紹介です。

 

大王製紙vs創業家、泥沼化 製販分裂で再編含み

2012.2.25 18:00

 大王製紙の“お家騒動”が泥沼化している。創業家出身の前会長、井川意(もと)高(たか)被告による巨額借り入れ事件を機に経営陣が「脱創業家」を決断。創業家が保有する関連会社の株式の買い取りを要求したが、逆に創業家は関連会社の経営陣を入れ替え、支配を強化する争奪戦に発展した。経営陣による関連会社切りの動きも表面化し収拾がつかない状況だ。製紙業界では、お家騒動が「業界再編の呼び水になる」との見方も浮上している。


関連会社“争奪戦”


 「今後も順次経営陣を入れ替える」

 大王の2代目社長で、前会長の父親である井川高雄元顧問の宣言通り、創業家は着々と関連会社を手中に収めつつある。

 今月12日のエリエールペーパーテック(栃木県さくら市)を皮切りに、22日にダイオーペーパーコンバーティング(愛媛県四国中央市)、25日に大宮製紙(静岡県富士宮市)の臨時株主総会を開き、過半数を握る議決権を盾に創業家が提案した取締役を選任した。今後も10社前後の関連会社で総会を予定している。

 元顧問が不正融資を知ったのは昨年3月2日。急(きゅう)遽(きょ)、当時社長だった意高被告を会長にし、後任には「創業家の大番頭」(関係者)といわれ、信頼の厚い佐光正義社長を就けた。「不祥事が世間に露呈しても創業家を守ってくれるという思惑があった」(同)とされる。

 


 だが、事件が表沙(ざ)汰(た)となり、大王の調査報告委員会は「井川父子が持つ絶対的支配権」が事件の原因と断定すると、潮目が変わる。佐光社長は「創業家が復帰することはない」と、創業家との離別を決断した。


いびつな資本関係


 だが、脱創業家は簡単ではなかった。大王は関連会社が製品の生産を行い、本体は販売に徹するビジネスモデルで成長してきた。ただ、35社ある連結子会社35社のうち大王本体が過半数の議決権を持っているのは3社にとどまり、残りは創業家とそのファミリー企業が過半数を握るいびつな資本関係になっている。

 「創業家が一族郎党を役員に就かせ、配当や報酬で利益を創業家に吸い上げるのが目的」(関係者)といわれている。

 さらに関連会社株を持つ高雄氏が本体の経営から離れたため、連結子会社として扱うこともできなくなった。このため、大王はグループで持ち合っていた関連会社株を本体に集め、一時は8社に激減した連結子会社を何とか19社まで回復させた。

 意高被告は関連会社から100億円を超える融資を引き出しており、関連会社の私物化が事件の背景にあり、佐光社長は創業家の影響力の排除が不可欠と判断。昨年12月8日に本社で高雄氏と会い、関連会社株の売却を求めた。

 だが、持ち合い株の買い集めに不信を募らせた高雄氏はこれを拒否。逆に支配権の強化に乗り出した。

 


関連会社近隣に工場


 大王の経営側も反撃に出た。連結子会社から外れたエリエールペーパーテックの工場がある静岡県富士宮市の工業団地に用地を取得し、来年中にも同社が手がける紙おむつの生産を始める計画を進めていることが明らかになった。創業家が支配する関連会社を切り、自前の生産体制の構築に動き出したとみられる。

 これに対し、「(大王と関連会社は)車の両輪」として、取引の継続を表明していた高雄氏はさらに激怒。大王のライバルメーカーへの出荷も辞さない構えをみせている。

 「製造と販売部門が分裂状態となれば、事業運営に重大な支障が出るのは避けられない」(アナリスト)。株式市場では、経営が一段と混乱することへの懸念が高まっている。

 製紙業界は、もともと設備過剰による過当競争を繰り広げており、再編圧力が強い。大王が、創業家の支配する関連会社の製造部門を切り捨てれば、「格好の再編のターゲットになる」(業界関係者)との見方も出ている。

 政変をめぐっては、平成18年に最大手の王子製紙が北越製紙(現・北越紀州製紙)に敵対的買収を仕掛けた際には、当時社長だった意高被告が北越と資本業務提携をし、買収防衛に手を貸したことがある。

 供給過剰の解消を狙い、混乱に乗じて業界3位の大王に敵対的買収を仕掛けるライバルが現れる可能性は小さくない。逆に、大王の経営陣が脱創業家のため、他社との提携に動くことも考えられる。

 業界関係者は、大王のお家騒動の行方をかたずをのんで見守っている。(米沢文)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120225/biz12022518000021-n1.htm

  記事の紹介終わりです。

  関連記事   記事索引 索引

 

 

 

 ■ Site Information

■ 2009年7月9日
  「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。   本稿はその保管用記事です。

■ 2010年3月2日
人気ブログランキングへ   人気blogランキング(政治)にエントリーしました。 => ランキングを見る 

人気プログランキングに戻るには、ここ クリック して下さい。 

 

 

   固定翼機が運用できる大型の正規空母建造も
わたしの里 美術館         わが郷 HOME

 

 

 

 


最新の画像もっと見る