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痛みなどの症状の3割が改善しない子宮頸がんワクチンについて
松田公太 2014年07月05日 12:20
厚生労働省の研究班によれば、子宮頸がんワクチンの接種後に発生した痛みのうち、3割以上が改善していないとのことです。このワクチンは、予防接種法の改正によって2013年4月1日から定期接種の対象となっています。しかし、接種後に異常な体の痛みや震えなどを訴える人が相次ぎ、わずか2か月後には、積極的な「接種勧奨」が一時中止され、現在まで続いています。
その時に国が作った「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆様へ」というリーフレットには、「現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種を積極的にはお勧めしていません。接種に当たっては、有効性とリスクを理解した上で受けてください」と書かれています。
ワクチン接種をするかどうかは、最終的に当事者(+親)が判断することですが、その判断のデータは国がしっかりと提供する義務があります。しかし、今の状況では少ない情報で国民に丸投げのような感じです。
また、がんを予防できる夢のワクチンとされていた子宮頸がんワクチンも、接種して必ずがんにならないわけではありません。そして、子宮頸がん対策がワクチンしかないわけでもありません。
例えば、検診。定期的に受けて頂き、早期発見さえすれば、命や不妊のリスクを大きく低下させることも可能です。
しかし、日本の子宮頸がん検診の受診率は25%程度。これは諸外国と比べると半数以下の割合です。最も高い78.4%のイギリスでは、学校で子供たちに検診について教育し、その費用も無料、検診を受けてない場合は電話や文書で督促し、女性看護師が検診を担当するといった徹底した政策を行っています。
副反応が出ていて、しかも十分情報提供できない状況にあるのであれば、まずは、定期検診を積極的に勧めるべきでしょう。しかし、先ほど紹介したリーフレットでは、検診については最後に小さく書いてあるだけで、まったくこれを勧めようとする意思が感じられません。
ワクチンについては、これを販売する製薬会社グラクソ・スミスクライン(GSK)の社員が、所属を示さずに有用性を示す論文を発表していたり、副作用を検討する専門部会のメンバーがGSKから約80万円の講演料を受取っていたりとの報道もされています。
繰り返しますが、子宮頸がんワクチンについては、透明性のある状態での真相解明と、代替手段としての定期検診の整備が不可欠です。何かと問題続きの厚労省ですが、国民の生命・健康を守るという重い使命を負っていることを、族議員と共にもう一度よく考えてもらいたいと思います。
http://blogos.com/article/89920/
記事の紹介終わりです。
Normal cervix with ectopy 【ことばの説明】
支配する者と、支配される者。 【わが郷】
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。
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■ 2010年3月2日 人気blogランキング(政治)にエントリーしました。
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