庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

粘菌キフシスホコリ現れる

2016年10月23日 | 庭の花たち
来年2017年は南方熊楠生誕150年というわけではないでしょうが、我が家に粘菌らしいものが発生しました。
粘菌1610220001ab粘菌1610220001ab posted by (C)雑草
鉢植え物の冬の準備で、植木鉢を移動したら、不思議なものが現れました。一見キノコのようでもあるがキノコとは違うようです。
粘菌1610220003o粘菌1610220003o posted by (C)雑草
粘菌らしいです。2012年8月に発生した下の画像に似ているようです。
何これ?キフシスホコリ何これ?キフシスホコリ posted by (C)雑草
この時はikkeiさんに教えていただきました。キフシスホコリという粘菌でした。
何これ?キフシスホコリ何これ?キフシスホコリ posted by (C)雑草
何これ? キフシスホコリ何これ? キフシスホコリ posted by (C)雑草
粘菌のその後粘菌のその後 posted by (C)雑草

粘菌は上のように姿を変えてゆきました。
今回はどうなるでしょうか。
粘菌1610220008o粘菌1610220008o posted by (C)雑草
粘菌1610220012o粘菌1610220012o posted by (C)雑草
2012年の時は8月でしたが、今年は10月に発見です。これからどんなふうに変わってゆくか楽しみです。



コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キチジョウソウの花も実もいっぱい いいこといっぱいあるかな

2016年10月21日 | 庭の花たち
庭のキチジョウソウが咲き始めました。
キチジョウソウ1610190082
キチジョウソウ1610190082 posted by (C)雑草
昨年咲いた花には赤い実がついています。
キチジョウソウ1610190085
キチジョウソウ1610190085 posted by (C)雑草
キチジョウソウは花の時期に赤い実も同時に楽しめます。
花が咲くとよいことがあるとか、それで吉祥草の名があるようです。
庭にキチジョウソウがほしいというので差し上げた方の中には葉は元気であるが一向に花が咲かないという方もいらっしゃいます。たしかに我が家も滅多に花が咲かないことが多かったです。花を探すのに苦労したものです。さらに実を探そうとしてもそうそう見つかるものではありませんでした。
そんなわけで花も実も一緒になってくれたらどんなにかよいことがあるでしょうか。花が咲くよう、実がなるように思っていました。
ところがここ数年は毎年花が咲き、実がなります。
そして、今年はひと目10個は花と実を見られるかという勢いです。
キチジョウソウ1610190086
キチジョウソウ1610190086 posted by (C)雑草
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本名で呼ばれなかった大木

2016年10月15日 | 野草を訪ねて
歴史館の庭にニワウルシ(シンジュ)の大きな切り株があります。歴史館のなかの旧水海道小学校本館の近くです。
シンジュにわうるし1610110069シンジュにわうるし1610110069 posted by (C)雑草
歴史館にしばらく行っていないのでいつ、どうして伐採されたのかはわかりませんが、見事な大木であったので残念。枯れたのでしょうか。それとも枯れ枝の落下などで危険だったのでしょうか。・・・
樹齢は60年以上と思われます。
シンジュxアオギリ071121 027mikiシンジュxアオギリ071121 027miki posted by (C)雑草
このニワウルシ(シンジュ)はかつてはアオギリの名札がつけられていました。
アオギリは大きな単葉なのに、この木は羽状複葉ですから、間違いようはないはずなのに何の手違いだったのでしょうかね。木の肌をみてもすぐにアオギリではないことがわかります。
このことを連絡した後はアオギリの名札は外されたものの正しい名札はつけられないままでした。本当の名前で呼ばれることのなかった木が哀れです。
シンジュxアオギリ071121 026miシンジュxアオギリ071121 026mi posted by (C)雑草
これは9年前の11月のシンジュの実と枯葉の様子です。かなり高い位置なので望遠で撮りました。
このシンジュのあった場所は現在は昭和48年に復元された旧水海道小学校本館がある場所ですが、かつての水農生に聞いたことではここ旧水海道小学校本館付近に水戸農業高等学校があったということでした。水農は1899(明治32)年から1970(昭和45)年までここ歴史館の敷地にあったわけで、シンジュは樹齢が60年以上ですから、水農時代からあったのは確実で、もしかしたら何かの記念に植えられたのかもしれません。水農が那珂市へ移転した昭和45年時は少なくとも樹齢15年超の立派な木になっていたもので、ここに水農ありと歴史を語るにふさわしい木であったはずです。
ところが歴史館の庭の中で「アオギリ」の大木として、それがこの木の本名であるがごとくに長い間間違えられてきました。ようやく本名で呼ばれるチャンスが来たのにもかかわらず、名札が外されただけで無名の木として数年後には伐採されてしまったとは、何とも哀れにおもうのであります。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

庭のホトトギスいろいろ 秋らしい花と実

2016年10月10日 | 庭の花たち
庭のホトトギスいろいろ咲きました。
ホトトギス1610100002ホトトギス1610100002 posted by (C)雑草
ホトトギスの中のホトトギスです。30年近く前に沼津に行ったときにいただいた「ホトトギス」
ホトトギス1610100001ホトトギス1610100001 posted by (C)雑草
なぜ、ホトトギスの中のホトトギスかといえば、名前が「ホトトギス」でヤマホトトギスとかタマガワホトトギスなどヤマとかタマガワなどが一切つかないホトトギスだからです。
キイジョウロウホトトギス1610100004キイジョウロウホトトギス1610100004 posted by (C)雑草
キイジョウロウホトトギス1610100003キイジョウロウホトトギス1610100003 posted by (C)雑草
キイジョウロウホトトギス。葉と蕾を虫に食べられてしまって、花が1個だけ咲きました。

シロバナホトトギス1610100013シロバナホトトギス1610100013 posted by (C)雑草
シロバナホトトギス。現役時代に工場の方からいただいたものです。いただいたときに帰りの電車に置き忘れて、翌日またお願いしていただきました。忘れ安いのは年のせいではなさそうです。

ホトトギス園芸種1610100014ホトトギス園芸種1610100014 posted by (C)雑草
よく見かける園芸種のホトトギス。
斑入りホトトギス1610100012斑入りホトトギス1610100012 posted by (C)雑草
葉に斑入りのホトトギス。ギボウシ展示会でマニアの方から譲っていただいたものです。

カラスウリ1610100032カラスウリ1610100032 posted by (C)雑草
真っ赤に色づいたカラスウリ。気温が下がって急に秋が深まりました。
今日の最高気温19.4度、最低気温14.7度 
セキヤノアキチョウジ1610100017セキヤノアキチョウジ1610100017 posted by (C)雑草
セキヤノアキチョウジが満開です。

オニシバリ1610100021オニシバリ1610100021 posted by (C)雑草
オニシバリの新葉が大きくなり、蕾が出てきました。
ナニワズ1610100023ナニワズ1610100023 posted by (C)雑草
ナニワズも新葉と蕾がでてきました。どちらも夏は落葉し、秋に新緑となります。
ナニワズ隠し絵1610100022ナニワズ隠し絵1610100022 posted by (C)雑草
ナニワズに何かが隠れています。こんなに大きいのにアップロードするまで気づきませんでした。
コマユミ1610100001コマユミ1610100001 posted by (C)雑草
コマユミの実が真っ赤です。
テリハツルウメモドキ1610100012テリハツルウメモドキ1610100012 posted by (C)雑草
テリハツルウメモドキの実が裂開しました。
サネカズラ1610100033サネカズラ1610100033 posted by (C)雑草
サネカズラも赤くなり始めました。
サネカズラ1610100035サネカズラ1610100035 posted by (C)雑草
サネカズラ1610100034サネカズラ1610100034 posted by (C)雑草
まだうっすらとしてか赤味がついていないものも冷たい風に急いでいるようです。。
サンショウ1610100036
サンショウ1610100036 posted by (C)雑草
サンショウの実が裂開して、真っ黒な種子が輝いています。ヒオウギにも劣りません。
チョウセンゴミシ1610100028チョウセンゴミシ1610100028 posted by (C)雑草
たったの1個しか実がつかないのはなにが原因なのでしょうか。

ナワシログミ1610100011ナワシログミ1610100011 posted by (C)雑草
ナワシログミの甘い香りが風にのってきます。。
ヒオウギ1610100004ヒオウギ1610100004 posted by (C)雑草
ヒオウギの真っ黒な実が見えてきました。これぞヌバタマ。
フジバカマ1610100016フジバカマ1610100016 posted by (C)雑草
生物の先生からいただいたものを挿し穂したもの。
フユイチゴ1610100038フユイチゴ1610100038 posted by (C)雑草
フユイチゴは今が食べ頃です。
ミカエリソウ1610100029ミカエリソウ1610100029 posted by (C)雑草
ミカエリソウの蕾が長く伸びて間もなく開花と思いきや
ミカエリソウ咲き始める1610100007ミカエリソウ咲き始める1610100007 posted by (C)雑草
咲き始めた蕾を発見。今年の一番花です。
ミヤマガマズミ1610100024ミヤマガマズミ1610100024 posted by (C)雑草
ミヤマガマズミの実が真っ赤に熟しました。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山小屋滞在記(4)八方尾根で記念写真

2016年10月10日 | 野草を訪ねて
2日目の午後は姫川源流から八方尾根に向かいました。山小屋のオーナーはおそらくこの八方尾根が一番の思い出の地ではなかろうかと思いゴンドラとか植物の下調べをしておきました。
1609300495白馬岳方面1609300495白馬岳方面 posted by (C)雑草
昼食には信州そばをと、そば街道を白馬岳に向けて走りました。
1609300507白馬岳とハンググライダー1609300507白馬岳とハンググライダー posted by (C)雑草
そば屋から間近に白馬岳を見ているとハンググライダーです。
1609300512昼食そば041609300512昼食そば04 posted by (C)雑草
そば屋の展望台です。
1609300527イヌサフラン1609300527イヌサフラン posted by (C)雑草
そば屋の庭にはコルチカム(イヌサフラン)が満開です。
1609300544八方尾根ゴンドラ1609300544八方尾根ゴンドラ posted by (C)雑草
八方尾根のゴンドラで天空に
1609300551八方尾根ゴンドラ牛1609300551八方尾根ゴンドラ牛 posted by (C)雑草
スキー場に乳牛がみえます。牛に草刈りさせているのでしょうか。下界の景色もすばらしい。
1609300564ナナカマド1609300564ナナカマド posted by (C)雑草
リフトの乗り換え地点ではナナカマドの実が真っ赤です。標高は1680mくらい。
1609300571ミヤマナラ紅葉1609300571ミヤマナラ紅葉 posted by (C)雑草
リフトの最終駅は標高1830m ミヤマナラ(ミズナラの変種で高山タイプ)の小木が紅葉していました。
1609300574白馬岳1609300574白馬岳 posted by (C)雑草
白馬岳がすぐそこに見えます。
1609300583八方尾根20ttt1609300583八方尾根20ttt posted by (C)雑草
白馬岳を背負っての記念写真。
1609300595八方尾根311609300595八方尾根31 posted by (C)雑草
ここは写真撮影の人気スポットで思い思いの写真を撮りました。
1609300598ハイマツ1609300598ハイマツ posted by (C)雑草
ハイマツでしょうか。ハイマツはさらに高い場所の森林限界に群生していますが、八方尾根では1800m位のところにも散見されるらしいです。ここから八方池には自然観察道がありますが、植生の高度逆転があるのかも。次の機会には十分な時間をとって八方池まで行って見たいと思いました。
1609300600オオイタドリ1609300600オオイタドリ posted by (C)雑草
オオイタドリの花が咲いていました。
1609300602ヤナギラン1609300602ヤナギラン posted by (C)雑草
ヤナギラン(アカバナ科)の綿毛です。花の時に見たいものです。
1609300612ミヤマアカバナか1609300612ミヤマアカバナか posted by (C)雑草
ヤナギランよりかなり小型のアカバナの綿毛です。ミヤマアカバナではないでしょうか。
1609300613ヤナギラン1609300613ヤナギラン posted by (C)雑草
これはヤナギランの群生です。やっぱり花が見たいです。
1609300614シモツケソウ1609300614シモツケソウ posted by (C)雑草
シモツケソウもたくさん咲いたようです。
1609300646鹿島クラブ日記1609300646鹿島クラブ日記 posted by (C)雑草
1609300629鹿島クラブKC夕食251609300629鹿島クラブKC夕食25 posted by (C)雑草
たのしい一日が終わって山小屋で夕食と談笑。充実した旅になりました。山小屋日記にはハナノキのことも記してきました。

いよいよ最終日です。雑草恒例の旅先でも早朝散策です。
1610010654早朝散策青木湖1610010654早朝散策青木湖 posted by (C)雑草
小雨の中を青木湖の近くまで。
1610010673早朝散策鹿島クラブ櫓1610010673早朝散策鹿島クラブ櫓 posted by (C)雑草
山小屋の敷地内に組まれた櫓です。目を輝かせて遊ぶ姿が見えるようです。
1610010679鹿島クラブ1610010679鹿島クラブ posted by (C)雑草
山小屋の朝食。
1610010697鹿島クラブ1610010697鹿島クラブ posted by (C)雑草
ありがとう山小屋。ここに最初に建てられた山小屋とそのメンバー。
時計は止まっています。
時計といえば、この山小屋滞在記の撮影時刻はカメラの時刻設定を1時間誤ってしまい、画像の撮影時刻データは1時間早くなっています。例:撮影時刻データ7時は正しくは8時に撮影です。
朝食、後片付けの後に安曇野のちひろ美術館へ行きました。
1610010700ちひろ美術館021610010700ちひろ美術館02 posted by (C)雑草
1610010705安曇野1610010705安曇野 posted by (C)雑草
レンタカーの車窓から安曇野の風景です。
1610010717大町駅011610010717大町駅01 posted by (C)雑草
1610010716マンホライチョウ1610010716マンホライチョウ posted by (C)雑草
松本駅と大町市のマンホールの蓋。ライチョウ
たのしい山小屋滞在記の終わりです。






コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偕楽園のマヤランがまた咲きました

2016年10月10日 | 偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など
マヤランは7月頃と9・10月ころの年に2回咲くことがあります。雨がたっぷり降ったためでしょうか、秋咲きのマヤランがとても元気に思われます。
1610070034マヤラン@待合11610070034マヤラン@待合1 posted by (C)雑草
1610070035マヤラン@待合11610070035マヤラン@待合1 posted by (C)雑草
これは好文亭内の待合への通路で、7月に咲いた場所に9月に2度目の花を咲かせた場所です。
7月の時は花が咲く前に枯れたり、花が咲いてもすぐに枯れて実がつかなかったのですが、
9月に咲いたものに現在は緑色の実がついています。
そして10月になってからも花芽が出てきてさらに花が咲いています。ということは7月と9月と10月の3回咲いたということですね。
1609150006マヤラン追加21609150006マヤラン追加2 posted by (C)雑草
上の画像と同じ場所に9月に咲いた花です。下の画像は7月の時の花です。
マヤランcDSCF6795マヤランcDSCF6795 posted by (C)雑草
待合への通路には新しく3カ所にそれぞれ1本ずつの花が咲きました。下の画像です。

1610070036マヤラン@待合21610070036マヤラン@待合2 posted by (C)雑草
1610070037マヤラン@待合31610070037マヤラン@待合3 posted by (C)雑草
1610070038マヤラン@待合41610070038マヤラン@待合4 posted by (C)雑草


1610070040マヤラン@植込み11610070040マヤラン@植込み1 posted by (C)雑草
1610070042マヤラン@植込み11610070042マヤラン@植込み1 posted by (C)雑草
植え込みの中にも新しい花芽が出てきました。7月には竹で保護した中心部分に咲いていたのですが、竹を差したすぐ近くに新しい花が咲きました。
1610070041マヤラン@植込み21610070041マヤラン@植込み2 posted by (C)雑草
こちらは7月にでたところとほぼ同じ場所に咲いています。
1610070039マヤラン@植込み31610070039マヤラン@植込み3 posted by (C)雑草
これは「植え込み2」のちかくに新しいものが出てきました。

1610070045マヤラン@七曲り1610070045マヤラン@七曲り posted by (C)雑草
そしてついに好文亭の垣根の外にもこんなによい花が咲いていました。好文亭外では7月に1本だけ出たのですが、花が咲く前に枯れてしまいました。この花は昨年咲いた階段の1段上に咲いたものです。

マヤラン(Cymbidium macrorhizon)はラン科シュンラン属でシュンランやシンビジウムの仲間です。そして葉と根を持たない変わった植物です。マヤランの地下茎の細胞の中にたくさんの菌がいて、この共生する菌から栄養と水をもらっているそうです。、マヤランの共生菌は、ベニタケ科(Russulaceae )、イボタケ科(Thelephoraceae)、シロキクラゲ科(Sebacinaceae)であるそうです。
つまりマヤランは、ベニタケ科などのキノコなしでは生きてはいけないのです。そしてキノコはその種類ごとに決まった木と、菌が増殖しやすい森の環境が無ければならないのです。このようにマヤランは森と切っても切れない関係がありますので、仮にマヤランだけを庭に植えても育ちません。キノコの出やすい森の環境が維持される必要があります。
マヤランの分布は南関東以西の暖地で、北関東では非常に珍しい植物です。
今年好文亭のマヤランがこんなにも元気なのは、雨がたっぷり降ってキノコの出やすい環境なのかもしれません。その上で、好文亭の皆さんがマヤランを可愛がってくださって保護してくださっていることが大きななことだと思います。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山小屋滞在記(3)姫川源流散策

2016年10月08日 | 野草を訪ねて
さて2日目の午後は姫川源流に案内していただきました。
山小屋は青木湖(水面約825m)の北側の標高約855mにあります。(ここに記入する標高は地理院地図に表示されるデータでおおよそのものです)
山小屋の北側には姫川源流(三宝荒神社付近で約737m)があって、北へ流れて糸魚川市から日本海に流れ込んでいます。
山小屋の南側には青木湖(825m)を水源として南へ順に中綱湖(819m)、木崎湖(760m)をへて農具川となりさらに南下しています。つまり山小屋付近は北の姫川と南の農具川の分水嶺ということになります。
農具川は複雑な経路をたどって最終的には信濃川となってやはり日本海に流れていました。詳しく知りたい方は地図を見ながらこのブログの最後の記述をみてください。
姫川源流への道で最初に出会ったのはナガミノツルキケマンというものでした。
1609300427ナガミノツルキケマン
1609300427ナガミノツルキケマン posted by (C)雑草
ネットで姫川源流にあるのはナガミノツルキケマンとわかりました。
1609300433マムシグサ
1609300433マムシグサ posted by (C)雑草
実が赤くなり始めたマムシグサ。
1609300434マムシグサ斑入り
1609300434マムシグサ斑入り posted by (C)雑草
斑入りのマムシグサの葉。
1609300435ジュウモンジシダ黄金葉
1609300435ジュウモンジシダ黄金葉 posted by (C)雑草
全部黄色のジュウモンジシダ。
このほかにも一部が黄色の斑入りがいくつか見られた。道端に多いことから除草剤等の何らかの薬品の影響かもしれませんがとにかく見事なものでした。
1609300446アザミ
1609300446アザミ posted by (C)雑草
葉っぱにトゲが見られなかったような。ならばタムラソウなのだがちょっと違うような
1609300449サラシナショウマ
1609300449サラシナショウマ posted by (C)雑草
サラシナショウマです。
1609300451姫川源流04
1609300451姫川源流04 posted by (C)雑草
1609300459姫川源流
1609300459姫川源流 posted by (C)雑草
水がこんこんとわき出ている水源の近くです。
水源の標高について冒頭に触れましたが、地理院地図のデータでこのあたりが737mです。(数値はすべて地図から拾ったおおよその値で正確ではありません)水源は青木湖畔からの距離は1km。湖面より88m低い位置です。
青木湖から姫川源流の方向に順に標高を見てゆくと
青木湖畔の水面が825m
北方約160mの旧道の佐野坂トンネルの上あたりが最も高くて837m(湖面から12m高い)
北方約300mの旧道の佐野坂トンネルの北側出口のあたりが青木湖水面825mと同じ高さです。
言い換えると青木湖は北側に最も狭い場所で幅約300mの堤防があるようなものです。堤防の高さは最も低い場所で湖面から12mです。
姫川の源流はもともと青木湖で、佐野坂の地すべりによって堰き止められたのが青木湖であると考えられているそうです。
青木湖から北側はわずか1kmで88mも低い急斜面です。

逆に青木湖の南側は緩やかな斜面で88mも低くなるのは7km以上下流の信濃木崎駅より南側のようです。
このため青木湖の水が北側の姫川に漏水しているとも考えられるのだと思います。検証はされていないようですが。
1609300453オオウバユリ
1609300453オオウバユリ posted by (C)雑草
水源のウバユリはすでに枯れていました。なぜここは早く枯れてしまうのでしょうか。早く枯れたのは今年だけなのか、毎年他の場所より早く枯れるのか興味のあるところです。冷たい湧水が影響しているのでしょうか。高層湿原にあるホロムイソウも自生しているそうです。
1609300454ツリフネソウ
1609300454ツリフネソウ posted by (C)雑草
居谷里湿原のツリフネソウより毛が少ないようです。
1609300461バイカモ
1609300461バイカモ posted by (C)雑草
1609300463バイカモ
1609300463バイカモ posted by (C)雑草
清流の水中にはバイカモが咲いていました。
1609300467オタカラコウ
1609300467オタカラコウ posted by (C)雑草
オタカラコウは花が終わっていました。
1609300469ムシカリか
1609300469ムシカリか posted by (C)雑草
ミヤマガマズミかと思ったが、黒い実が残っているのでムシカリなのでしょうか。
1609300472クロウメモドキ
1609300472クロウメモドキ posted by (C)雑草
1609300473クロウメモドキ
1609300473クロウメモドキ posted by (C)雑草
初めて見る黒い実の木です。クロウメモドキと思われます。
1609300474木道のフン
1609300474木道のフン posted by (C)雑草
木道の上のフンでしょうか。
人には考えられない小動物の行動。それは危険から遠ざかることが自然界ではまず第一だからでしょう。人は安全第一をどこかに置き忘れたのでしょうかね。
もしも、誰もいない奥山の山道で用を足すとしたら、近くの茂みに入りますか。そこにはヘビがいたり、ハチの巣があったり、毒毛虫やら、人を襲う熊だって潜んでいるかもしれません。いっそのこと道の真ん中で用を足したほうが安全です。熱帯のジャングルだったらどうしますか。それでも茂みに入りますか。???

源流から里にでてきました。なにかちょっとほっとしたような気持ちです。
1609300478ホオズキ
1609300478ホオズキ posted by (C)雑草
1609300483オクラ
1609300483オクラ posted by (C)雑草
1609300485ヤーコン
1609300485ヤーコン posted by (C)雑草
1609300481ヌマガシワ
1609300481ヌマガシワ posted by (C)雑草
1609300482マンホカタクリ
1609300482マンホカタクリ posted by (C)雑草
最後は白馬の山並みと空、そしてカタクリの花の図柄のマンホールの蓋です。









<<農具川の経路>>
 青木湖にはじまる農具川は南下して安曇野沓掛付近で高瀬川に合流します。高瀬川はさらに南下して穂高駅近くで西からの穂高川と南からの奈良井川と合流して犀川となります。
犀川は東から北へとUターンして、多くの支流と合流して長野駅付近で千曲川に合流し、千曲川は北東へ進みやがて信濃川となって新潟から日本海に流れ込んでいます。
なんと複雑な流れではないでしょうか。
そして少し南の諏訪湖からは天竜川が南下して太平洋に、その西側には先述の奈良井川が北へ、さらに西には木曽川が南西へとながれ伊勢湾にと流れています。まさに日本の屋根といえる場所であって、ひと山越えると水系がかわるという非常に入り組んだ流れと分水嶺になっているのに驚きました。

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山小屋滞在記(2)早朝散策とさのさか散策

2016年10月07日 | 野草を訪ねて
雑草が旅に出て必ずすることは早朝散策です。旅の多くは雑草の思い通りに行動できるものではありません。山小屋滞在記(1)であっても、結果的には幸運にも雑草の思いがかなったわけですが、これはたまたま美術館が臨時休館日であったためで、臨時休館がなければ、居谷里湿原散策は幻に終わったわけでした。
そういうわけで、2日目の早朝散策に出かけました。前日の疲れもあって6時に出発できずに、1時間遅れてしまいましたので朝食まで1時間の散策です。ということは30分前進したら、引き返さなければないません。いそいで身支度をして出ました。
1609300136ゴマナ1609300136ゴマナ posted by (C)雑草
まず出会ったのがゴマナ。早朝の森の中でピントがいまいちです。もともと腕もよくなく、目覚めもわるいのであしからず。
1609300139テンニンソウ1609300139テンニンソウ posted by (C)雑草
テンニンソウが道路わきに。
1609300140テンニンソウ1609300140テンニンソウ posted by (C)雑草
テンニンソウの花はもう終わっていました。山は秋が早く来るので里よりも早く咲いて実をならせるのですね。
1609300144コタニワタリ1609300144コタニワタリ posted by (C)雑草
苔むした石垣にはコタニワタリが点々と生えていました。
1609300158ミヤママタタビ1609300158ミヤママタタビ posted by (C)雑草
葉がハート形です。もしかしてミヤママタタビではないでしょうか。サルナシにも似ているようです。
 
朝食後は近くのさのさかスキー場へ皆さんと一緒に散策に行きました。
1609300199白馬さのさかスキー場k1609300199白馬さのさかスキー場k posted by (C)雑草
このスキー場では春にカタクリの花がたくさん咲くそうです。今回の山小屋行きは恩人のご夫婦の思い出の地であって、今は亡きご主人が大変カタクリの花が好きだったときいておりました。
それで、事前にカタクリの名所も調べておいたのですが、こんなに近いところにあるとはわかりませんでした。
1609300174ノブキ1609300174ノブキ posted by (C)雑草
山小屋を出るとノブキが連れってえとズボンにつきたがっていました。
1609300179ガマズミ1609300179ガマズミ posted by (C)雑草
ガマズミが真っ赤でした。
1609300181ミズナラ虫こぶナラハヒラタマルタマバチ1609300181ミズナラ虫こぶナラハヒラタマルタマバチ posted by (C)雑草
ハナイカダのような丸いものはミズナラ(もしかするとミズナラの高山タイプのミヤマナラ)についた虫こぶです。調べてみたらナラハ ヒラタマルタマバチというそうです。
1609300190ヤマウルシ1609300190ヤマウルシ posted by (C)雑草
ヤマウルシが一足早く真っ赤に紅葉していました。
1609300194リョウブ1609300194リョウブ posted by (C)雑草
リョウブには実がなっていました。
1609300201キンエノコログサ1609300201キンエノコログサ posted by (C)雑草
1609300231ムラサキエノコログサと蜘蛛1609300231ムラサキエノコログサと蜘蛛 posted by (C)雑草
数種のエノコログサが同じ場所で見られました。道路わきに種を播いたのでしょうか。ムラサキエノコロ、キンエノコロ、アキノエノコログサなどのようです。
1609300224イワガラミ1609300224イワガラミ posted by (C)雑草
木に絡み付いていますが、イワガラミです。
1609300228ヤマボウシ1609300228ヤマボウシ posted by (C)雑草
ヤマボウシは植栽のようでした。
さのさかスキー場散策中に中京大学のウォータージャンプの練習を見学しました。ジャンプ台から飛び出し大きく宙返りをしてプールのなかへ落ちます。連写の連続写真、といっても間引いてありますが妙技をご覧ください。ジャンプ台から飛び出して大きく宙返りをして水を張ったプールに着水します。
1609300298中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 11609300298中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 1 posted by (C)雑草
1609300301中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 21609300301中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 2 posted by (C)雑草
1609300304中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 31609300304中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 3 posted by (C)雑草
1609300307中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 41609300307中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 4 posted by (C)雑草
1609300308中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 51609300308中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 5 posted by (C)雑草
1609300310中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 61609300310中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 6 posted by (C)雑草
数回のジャンプを見学させていただきました。最後に拍手をおくってわかれました。
空を見上げると素晴らしい雲が並んでいました。
1609300394白馬さのさか雲1609300394白馬さのさか雲 posted by (C)雑草
1609300409トリバガ科エゾギクトリバガか1609300409トリバガ科エゾギクトリバガか posted by (C)雑草
森の中に戻ると、珍しい蛾が花にとまっていました。調べるとトリガバの仲間です。たぶん エゾギクトリバガと思います。
1609300418ミョウガ1609300418ミョウガ posted by (C)雑草
1609300420鹿島クラブミョウガ1609300420鹿島クラブミョウガ posted by (C)雑草
山小屋の庭のミョウガに花が咲いていました。標高が高いためかまだ咲いていたので収穫しましたので、夕食以降の食卓に香味が加わりました。
1609300423センボンヤリ1609300423センボンヤリ posted by (C)雑草
1609300424センボンヤリ1609300424センボンヤリ posted by (C)雑草
山小屋の入り口にはセンボンヤリがありました。小屋の中にはどなたかが撮影したセンボンヤリの写真がありました。センボンヤリと鹿島槍は何か語呂があっているようで親しみがわきました。
次回ブログは姫川源流と八方尾根ゴンドラのよていです。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山小屋滞在記(1) 居谷里湿原のハナノキ(ハナカエデ)を訪ねて

2016年10月05日 | 野草を訪ねて
1610010671早朝散策鹿島クラブ1610010671早朝散策鹿島クラブ posted by (C)雑草
信濃大町北部の青木湖畔の高台、標高855mの山小屋 鹿島クラブを拠点に居谷里湿原、姫川源流、八方尾根などを散策しました。何回かに分けます。今回は居谷里湿原です。
 高床式の総二階建ての山小屋。床下は地下室風物置。1階は洗面、風呂、トイレ、キッチンと暖炉の居間と小部屋など、2階は寝室。
1609300644鹿島クラブHUAC091609300644鹿島クラブHUAC09 posted by (C)雑草
これは5・60年くらい前の最初の山小屋です。広島大学山岳部OBの有志が出資して建てられました。現在の建物は3代目になるそうです。
1609300642鹿島クラブHUAC071609300642鹿島クラブHUAC07 posted by (C)雑草
山小屋の当初のころメンバーです。この中のおひとりに大変お世話になった雑草です。この写真は山小屋に有ったものを複製しました。
1609290012ツリフネソウ1609290012ツリフネソウ posted by (C)雑草
初日は安曇野のちひろ美術館への希望があって、密かに願っていた居谷里湿原は行けないのかと思っていたところ、たまたま美術館の模様替えなどがあったらしく休館とのことで、それではと居谷里湿原のハナノキ見学行きが実現しました。花の少ないこの時期は湿原を訪ねる人もなくひっそりとツリフネソウが咲いていました。このツリフネソウは毛深いですね。
1609290051ハナノキ自生地1609290051ハナノキ自生地 posted by (C)雑草
目的のハナノキ自生地です。でも近づくこともできず、どれがハナノキか判然としません。
ハナノキは岐阜県と長野県の南部と愛知県の三県の県境が接する付近が自生地です。自生地は日本ではこの地方に限られていて国または県、市等の天然記念物に指定されています。大町市の居谷里湿原の自生地だけがかけ離れていて、いわゆる隔離分布をしていて、ハナノキの北限でもあります。
1609290046ハナノキ自生地1609290046ハナノキ自生地 posted by (C)雑草
カメラの望遠で見上げるとハナノキらしい葉がみえました。
ハナノキはカエデの仲間でハナノキ節に分類され、ハナノキ節は世界に3種類があり、北米大陸にアメリカハナノキとギンカエデの2種があるそうです。太平洋をはさんで日本と北米にこれまた隔離分布しています。
ハナノキ自生地ハナノキ自生地 posted by (C)雑草
ハナノキはカエデのなかでも花が際立って美しい木です。さらに新葉が展開するときも赤く、
秋の紅葉も美しく、年に3回楽しめる木です。
1609290061サワフタギか1609290061サワフタギか posted by (C)雑草
この木の実はサワフタギと思われます。
1609290071サラシナショウマ1609290071サラシナショウマ posted by (C)雑草
サラシナショウマです。私の印象では花穂はもっと長かったように記憶していましたが、やや短く枝分かれも多いような気がします。
1609290078湿原案内板1609290078湿原案内板 posted by (C)雑草
居谷里湿原は1周およそ1kmほどです。ショウブ橋のほうから反時計回りに廻りました。春にはミズバショウ、ザゼンソウなどが見られます。ほかにノハナショウブなどもあるようです。
1609290083ヤグラタケとクロハツ1609290083ヤグラタケとクロハツ posted by (C)雑草
珍しいキノコ・ヤグラタケを撮影している方がいました。下の黒いキノコの上に白いキノコがはえています。黒いキノコはクロハツ、白いキノコはヤグラタケというそうです。このキノコを撮影していた写真家の方に教えていただきました。
1609290085ドクベニタケ1609290085ドクベニタケ posted by (C)雑草
可愛いキノコですが毒です。
1609290089フユノハナワラビ1609290089フユノハナワラビ posted by (C)雑草
フユノハナワラビが胞子をつけていました。
1609290099ハナノキ1609290099ハナノキ posted by (C)雑草
ハナノキ自生地とは反対側に大きな花の木があることを写真家の方に教えていただきました。
湿原のハナノキは近くに行けなくて詳しく見ることができないので心残りのまま帰らなければならないのかと残念におもっていたのです。
1609290103ハナノキ1609290103ハナノキ posted by (C)雑草
ハナノキの幹、木肌は縦に裂けていました。
1609290102ハナノキ1609290102ハナノキ posted by (C)雑草
1609290106ハナノキ1609290106ハナノキ posted by (C)雑草
紅葉した葉がいくつかついていました。
1609290110ハナノキ1609290110ハナノキ posted by (C)雑草
紅葉した葉。すべての葉が紅葉したらどんなに美しいことでしょうか。
1609290112携帯p1609290112携帯p posted by (C)雑草
1609290113居谷里湿原141609290113居谷里湿原14 posted by (C)雑草
大きなハナノキを教えてくださった写真家の方から、サルナシとキノコをごちそうになりました。車に寝泊まりして1~2週間過ごすそうです。この方のお住まいの地にはハナノキがたくさん自生しているそうです。
次回は早朝散策と姫川源流についてです。



コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする