旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

貞山運河巡り③~塩竈湾浦戸諸島の寒風沢島

2007-11-05 00:12:00 | 水の道逍遥


ここが寒風沢港の浮き桟橋。




そしてまた、歩きを開始。
 
最初は、『造艦碑』。 ※造艦碑の詳細は → こちら




寒風沢水道は、島々に囲まれた波静かな天然の良港として、江戸時代には伊達藩の交易拠点として栄えたところである。ここで、日本最初の洋式軍艦「開成丸」が建造されている。



そのすぐ手前には『津太夫と左平』を紹介する掲示があった。





二人は、わが国で最初に世界一周を果たした4人のうちの二人。残り2人は、奥松島の室浜の儀兵衛と多十郎。こちらについては、前に紹介しているので、次のサイトをご覧ください。
   ※ブログ 『旅する心-やまぼうし』  

次に向かったのは、『日和山』『しばり地蔵』『十二支方位石』。しかし、ここでミスをしてしまった。先を急ぐあまりに、通過してしまったのである。

戻ることを諦め、『砲台場跡』へ。寒風沢水道を通る船を見張る砲台があった場所。脇には、権現様を祭る小さなお社が二つ。





こちらは海水浴場。海岸線の黒松並木がとても美しい。砂浜では、家族連れが釣りとバーベキューを楽しんでいた。それを横目で見ながら、港の雑貨屋さんで買った菓子パンをかじりながら、こちらは黙々と歩き。






海水浴場のところにあった『チリ地震津波被災地』の碑。碑文の内容は → こちら




ここは、神明社。真新しい鐘楼もある。木の根元に配置されている祠(ほこら)には、なんともいえない趣がある。











荒崎公園と古ゲタのお化け民話の地とされる『要の浜』は、今回は諦めた。

一路、『元屋敷浜』へ。


『元屋敷浜』は、ここ。途中の湿原には、野鳥の群れ。足元の水路には沢山の稚魚。時折、かなりの大きさの魚が猛スピードで泳ぎまわる。“ガマノホ”が光に映えて、これまた美しい。 この浜は、潮干狩りができるらしい。とても穏やかで眺望も良い浜である。








この浜から『六地蔵』までは、少し長い距離を歩くことになる。

これが『六地蔵』。道が二手に分かれるところにある。“あの世”と“この世”ということではないのだろうが・・・。すぐ右手の丘の上には、小さなお社がある。





これで港に戻る。一周達成。

しかし、塩竈港に戻る船が無い。午後4時38分まではこの島にいるほかは無い。仕方が無いので、釣り人を眺めながら岸壁で時間をつぶす。

ここで奮い立ち、もう十二分に疲れた足をさすりながら、見残した場所に行くことにした。

こちらは、『不動明王』。狭い通りを抜けた民家に裏山にある。参道はやや荒れていたが、お堂というよりは集会所のような建物、大きな木の根元にある石碑、竹林を背にした墓石が、興味深い。





ここでいよいよ、日和山』『しばり地蔵』『十二支方位石』へ。港から200m程度の距離とはいえ上り坂。けっこうキツイ。

これが『しばり地蔵』。





こちらは、『十二支方位石』。港の待合所わきには復元されたものが展示されている。



その脇の『聖観音像碑』。




あとは、港で帰りの船の到着を待つのみ。浦戸の夕暮れは、心に沁みる。





船が来た。



午後4時38分乗船。塩竈港着5時22分。すっかり夕闇の時刻。ここから我が家まで、車を運転して1時間。

ホントに疲れた!! でも、行って良かった。今度は、無理をしないコースで行こう。島の民宿に泊まるのもいいな。


※こちらもご覧ください。
   → 日本最長運河の全貌を紹介!!『貞山運河事典


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