斬剣次郎の鉄道・バス斬り2

管理人が撮影した鉄道・バスの写真をUPします。

台鉄の夜行列車666次 乗車記

2024-03-03 17:39:05 | 鉄道
 台湾では夜行列車が運行されており、しかも日本では消滅してしまった座席列車として運行されています。そのうちの1本である
 莒光号666次
 に乗車してきましたので、レポートします。台湾では数本運行されていましたが、削減が進み、666次と667次の1往復しか運行されていません。しかも、666次は金曜日発、667次は日曜日発と週末のみの運行になっています。



 666次は
 台中
 から乗車します。666/667次の夜行区間は台北~台東間ですが、実際の運行区間は潮州~台東で、台湾を3/4周するという長距離列車なのです。なので、666次は夕方に潮州を西側を走って台北に向かって北上し、更に台東へ南下していくというルートになっています。
 台中では21時15分に出発です。



 側面行先表示です。666次台東行きと表示されてました。表示器が小さいので、表示が頻繁に入れ替わってましたが・・・。

 666次は意外と人気があり、台北から満席になることが多く、台北まではガラガラの時があるとは聞いていたのですが、意外と乗ってて驚きました。15分前、30分後に自強号が走っているにもかかわらず・・・。666次は莒光号なので、自強号より安く乗れるということもあるのでしょうか・・・。主要駅に停車していき、23時55分に台北に到着。台北周辺では客がどんどん乗ってきました。やっぱり、満席になりデッキには立ち客も・・・。


 台北を出てすぐに日が変わり、そして0時24分に
 七堵
 に到着しました。ここで16分の停車。七堵は車両基地が隣接しているなど台北近郊の運行拠点として機能しており、七堵発着の列車も多く走っています。666次の前後を走る自強号はみんな七堵行きです。
 七堵でイベントが始まります。




 そう、客車列車ならでの
 機関車交換
 です。潮州から担当してきたE200型のE217が切り離され、同じE200型のE240が連結されました。日本でもブルートレインを中心に当たり前のように見られた機関車交換ですが、台湾でも見ることが出来ました。しかも、機関車交換シーンは人気があり、多数の人が集まってました。反対側のドアを開けてそこから眺めている人がいたのに驚きました。
 機関車交換が終わり、0時40分に七堵を出発しました。私はここから無座区間に入るので、デッキでしばらく寝ていました。
 本格的に夜行区間に入りますが、宜蘭、羅東とどんどん停車して行きます。666次は満席になることが多いのですが、乗客はみんな台東まで行くわけではなく、宜蘭から徐々に降りていき、2時50分着の新城から本格的に降り始めてきました。こんなに夜中に降りてどうすんねんと突っ込みたくなります。
 というわけで、席が空いたので座り、本格的に夢の中へ・・・。



 そして、夜が明けつつある5時48分定刻に終点の
 台東
 に到着しました。降りた乗客はまばら・・・。台北で満席になったのがうそかのようなガラガラでした。台東に到着してすぐに先頭の機関車が切り離されました。着回しの上で反対側に連結されて車庫に引っ込んでいくのでしょうか・・・。



 666次の客車の車内及び座席です。シートはそれなりにもたれ、シートピッチもやや広めなので、意外と過ごしやすかったです。ムーンライトながらの373系、183系、185系より快適でした。おそらく、はまなすのドリームカーに近い感じでしょうか・・・。
 とはいえ、このようなシートは莒光号、自強号(PP、DR)しか残っていないようなので、減っていく運命でしょうか・・・。(太魯閣、普悠瑪、新自強は普通のシートになってしまったし・・・)


 台東方先頭の9号車に連結されていた車両ですが、車内の4/3ほどが自転車を搭載できるスペースになってました(座席は確か3~4列しかなかったような・・・)。666/667次しか連結されていないのでしょうかね・・・。

 台東駅は町の外れにあると聞いていたのですが、駅周辺はホントに何もなく、町の外れにあるとわかるような感じでした。でも、田舎らしい雰囲気はありました。この後、バスに乗って中心部にある台東バスターミナルに向かいました。
 こうして、唯一の夜行列車に乗車してみたのですが、久々の座席夜行なだけに久しぶりの感覚でした。とはいえ、いつ消えるかわからないので、乗っておいてよかったかなと思ってます。
 以上です。
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