Ciao from Asmara!

ここはエリトリアの首都アスマラ。イタリアとアラブとアフリカが混ざった不思議な街。在アフリカ歴8年のユニセフ職員の日記。

ユニセフでの仕事について

2006-01-26 02:50:55 | ユニセフ/国連
一応、エリトリアには仕事できていますから今日はそのことについて。

ユニセフ(国連児童基金)については、黒柳徹子さんやアグネスチャンさん、そして日本ユニセフ協会の募金活動を通して、比較的日本ではよく知られていると思います。いろいろと困難な立場追いやられ易い子どもの権利を守ることが活動方針の基本、具体的には、保健医療、教育、水・衛生、そして子どもの保護の分野において、子ども達がちゃんとサービスを受けられよう各国の政府やNGOと共に活動しています。

それで、私がユニセフのエリトリア事務所で担当していることですが、ユニセフがHIVエイズの分野で実施する活動の調整です。HIVエイズはもちろん感染症のひとつなので、もともとは保健医療分野での話だったのですが、アフリカようにあまりにも感染率が増えてしまったところでは、社会のさまざまな分野に影響を与えておりそれだけではすまなくなっているのです。

例えば、学校やコミュニティーでまずHIVエイズ予防のための教育をする、もちろん保健医療では、母子感染予防やら、抗レトロウイルス剤を使ったエイズ治療について、子どもの保護の分野では、親をエイズで亡くした孤児に対しての特別の福祉事業をする等、ユニセフの中でもいろいろな人がHIVエイズ活動にかかわっているのです。

まあ、それぞれの分野でエイズの仕事に関わっている人はみな経験のあるベテラン職員たちだったりするので、彼ら彼女たちを調整するのは実はなかなか大変なのですが…。

今日の写真は、ユニセフと国連人口基金(UNFPA)がエリトリア国軍と一緒に農村部で実施しているHIVエイズ予防啓蒙活動の視察に行ったときのものです。アスマラから車で6時間ほど、スーダンとエチオピアと国境を接するエリトリア南西部Gash Barka州の州都から道のない荒野を1時間ほど四駆で走った先の村。カラフルな衣装の女性たちは、エリトリアに住む9つの民族のひとつTigre族でイスラム教徒です。


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