風になれたら

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中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

北アルプス表銀座を行く 2日目

2018-01-08 | 徒歩の旅

9/19 晴れ

良い天気に恵まれた。お世話になった有明荘を後にする。

燕岳登山口までの数百メートルの車道を歩いていると大腿部の付け根に痛みを感じて少し不安になった。これから3泊4日、18kgの荷物を背負って40km近くを歩けるのだろうか。

登山口に着く頃痛みはなくなってホッとする。最初は身体が温まるまでゆっくりと歩いた。しばらくきつい上り坂が続き余計な荷物を持ってきたことを少し悔いる。余計なものとはフライパンや食品だ。

スイカで有名な合戦小屋に着いた。スイカはパスしてうどんを食べた。盛夏にここでスイカを食べたら美味そうだ。

しばらく行くと槍ヶ岳の頭が見えた。このあたりは紅葉が始まったようだ。

そのまま登って行くと稜線に燕山荘が見えた、目的地が見えると足取りが軽くなるから不思議だ。

燕山荘のテント場にテントを張って燕岳を目指した。燕山荘からは往復1時間ほどだ。身軽になってサクサクと歩いて行く。

有名なイルカ岩、山の波の中を泳いでいるようだ。

そして燕岳、花崗岩に覆われた白い山体が近づいてくる。

近くに寄ると真っ白だ。

削られた花崗岩の道を踏みしめて登頂した。

 これが燕山荘。昨日泊まった有明荘も途中にあった合戦小屋も燕山荘のグループだ。

ここでは生ビールが飲める。燕岳とテン場を眺めながら乾杯、こんな写真を撮っていたら隣にいた女性が笑っていた。

余計な荷物フライパンはパスタを作るために持ってきたのだ。そして分離式ガスバーナーにレトルト食品。どれも軽量化に逆らう行為だ。

ミートソースパスタにセブンのハンバーグを投入した。

さらにワイン4パックとおつまみ4日分、これらのお陰で楽しい山旅が演出されるので、何が余計な荷物かわからなくなってきた。

夕陽が沈む頃、美しい稜線を眺めながらもう一杯ビールを飲んだ。目指す槍ヶ岳が見える。

いい気分で早々と寝袋に潜り込んで深い眠りに落ちた。最近寝付けない日が増えているのだけれど体を動かすとよく眠れるのだ。

深夜に目が覚めた。空気は冷たい。テントのジッパーを少し開けて顔を外に出すと控えめな星空と遥か下に見える街の灯りが揺れていた。

 

 

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