１９７２年の思い出の一枚です。
ツーショットの美人は「小柳ルミ子」です。
彼女が「わたしの城下町」で華々しくデビューしたのが１９７１年のことでした。
そして「お祭りの夜」、「雪あかりの町」、「瀬戸の花嫁」と次々にヒットを出して、天地真理・南沙織らとともに「三人娘」と呼ばれ、１９７０年代前半を代表するアイドルになりました。
その小柳ルミ子が私のブラジル赴任時代にＣＭ撮影の為にサンパウロまでやって来たのです。
あの年はデビュー３作目の「瀬戸の花嫁」が大ヒット中の超売れっ子の歌手だったので、サンパウロの滞在期間は５日間だけで、その間に４種のＣＭを撮影して行きました。
当時の私は会社の「広告部」で仕事をしていたことから、小柳ルミ子と撮影隊一行と行動を共にしたのです。
かなり慌ただしい中での撮影で、サンパウロ郊外の「牧場」での撮影の時は前以て現地入りし準備していた撮影隊と合流する為に小型ジェット機をチャーターして小柳ルミ子と一緒に現地入りをしました。
そして牧場で２種類のＣＭ撮影を終えた後はバスで夜間に長距離移動をし、翌朝はサンパウロ市内の中心地での撮影に臨みました。
トップの写真が牧場での撮影の合間に撮った一枚で、下の写真が朝のサンパウロ中心街でのロケの後の一枚です。
当時２０歳だった小柳ルミ子は、キュートな八重歯でいつも笑顔を振りまいていました。
彼女はその後アイドルというジャンルを卒業し、持ち前の歌唱力を活かした正統派歌手として「冬の駅」「逢いたくて北国へ」「星の砂」「来夢来人（ライムライト）」「お久しぶりね」などのヒット曲を飛ばし、その軌跡として、デビューの１９７１年から１９８８年まで、ＮＨＫ紅白歌合戦に１８年連続出場という実績を残しています。
あれから３０数年が過ぎ彼女は今は５７歳になっています。
先日テレビで最近の彼女を見る機会がありましたが、あの当時の純情イメージからは想像出来ない程の妖艶な熟女に変貌した小柳ルミ子の姿に驚いたり懐かしんだりしているところです。
思い出写真館（芸能部）の画像は、幻の世界がワンカットとして蘇ったようで鮮烈ですね。
今、話題の小説「１Ｑ８４」の世界になぞらえれば、管理人さんの若かりし１９７２年版、意味不明？の「Ｉ／Ｏ７２」です。
Ｉ／Ｏ・・・Input/Outputが激動していた世界であったことは確かでしょう。。。
私は、古（いにしえ）を偲んで一句
「ブラジルに 迎えし船の 花嫁よ」
ネットで＜１９７２年＞を検索してみたところ、結構色々なことがあった年でした・・・。
当時の私はブラジル赴任４年目で今のようにインターネットもない時代だったので、日本のニュースは現地の「日本語新聞」が唯一の情報源でした。
１９７２年：
1月24日 - グアム島で元日本陸軍兵士横井庄一発見。
2月3日 - 札幌オリンピック開催。2月13日まで。
2月19日 - 連合赤軍によるあさま山荘事件
4月16日 - 川端康成が逗子市でガス自殺。
5月13日 - 大阪・千日デパート火災（死者118人）
5月15日 - アメリカから日本へ沖縄返還、沖縄県発足。
6月11日 - 田中角栄通産相が「日本列島改造論」発表。
6月17日 - アメリカ、ウォーターゲート事件発覚。ニクソンの盗聴が明らかになる。
7月12日 - ハイセイコーが大井競馬場でデビュー。
8月26日 - ミュンヘンオリンピック開催。9月11日まで。
あと２週間足らずでＷ杯が開幕しますが、１９７０年のメキシコ大会の時のブラジル３冠の瞬間をブラジル人と一緒に祝ったのがつい昨日のように思い出されます。
一見して仲むつまじい二人の姿は、似合いのカップルが旅行中の記念写真を取っているといったところでしょうか。
１９７２年。あれからだいぶ時がたちました。
時間は偉大な創造主ですね。
小柳ルミ子は清純派から妖艶な熟女に変貌しましたが、管理人さんはナイスガイから豊満に変身されました。
１９７２年から３８年の歳月が過ぎ去った今、自分自身の姿を見比べると正に大変身です！
当時の写真はデジタル画像に変換して保存していたお陰で「思い出写真館」のアップが出来ました。
写真がフィルムからデジタルに変わり、テレビも日本では来年からデジタル化され、昔のレコードは消え、今はデジタル音源の「ＣＤ」へと、世の中は超スピードで変化しています。
この先どんな変化が私たちの周りで起こるのか、楽しみでもあります。