YUKI

言語、言語で表現できることすべて

文部科学省と企業戦士…読解力は?

2017-06-03 10:53:33 | Weblog
文部科学省推奨、企業戦士に必要な学力は
思考・判断・表現だそうだ。

読解力は?という指摘はあちこちであるが、
天下り斡旋省は、読解力という
昔ながらの響きが嫌だったのだろう。
つまり、昔ながらでは業績にならないのである。

アフリカに逝って〇んでこい!

というのがグローバル企業戦士の量産型。
標準化された使い捨てのコマである。

なんだか、AIで代替可能に思える。

AIが最も得意なのは検索と局所最適化で、
最も苦手なのが、自然言語処理である。

自然言語処理が、なぜAIには出来ないのか?
そのヒントがウィトゲンシュタインの次のセリフだろう。

「テキストは、書かれてあることと、書かれてないことの
両方から成り立つ。」

書かれてないこととは、いわゆる「常識」である。
もう少し分析的に言えば、発信者と受信者にとっての
「旧情報」と「共通の世界観」である。

テキストを理解するとは、
そのテキストを成立させる世界を理解することに他ならない。

AIにできるのは、せいぜい「人工無脳」であろう。
文または文章の局所的な表現に着目した
斜め上の応答を繰り返すアレだ。

カウンセリングや癒し的会話には有効だが
ビジネスに使える代物ではない。

つまり、AIで代替できないものは切り捨てた
局所最適化しかできない捨て駒、
人として幸せにはなれない「人材」を大量生産するのが
天下り斡旋省の、次なるミッションなのだろう。

ちなみに、旧いミッションには
共産主義革命を崩壊させる3S
sex, study, sportsというものがあったそうだw

共産主義革命が起こりそうもないと確信した今、
ようやく主権者教育が云われるようになった…

さて、読解力とは、そのテキストが成立する
世界まるごとを理解することであった。

自分が使い捨てのコマに過ぎないことが
理解できちゃう能力をはぐくむ教育は
企業戦士にとっては、無用なのだろう…Sigh

自然言語処理の基本と技術
クリエーター情報なし
翔泳社

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