ツキミマンテマ (Silene nocturna L. )は地中海原産で、日本では2002年に和名が発表されたばかりの新しい外来植物です。
シロバナマンテマに似ていますが、株は直立しがちで、花は昼間は見られずに夜に咲くのでこの名がつけられています。
茎には腺毛がありますが、手で触ってもべたつくほどではありません。 萼には全面に屈毛が生えていて、まばらに横脈があります。
果の柄は短くて長さ1.5mm以下(画像の果柄は1.0mm)です。 閉鎖花をつけることも多く、この花も閉鎖花で子房はすでに膨らんでいるのに、萼をはずすと中には小さな退化した花弁が残っていました。 花弁の先がくぼんでいることはシロバナマンテマとの区別点の1つです。
果は縦長い楕円形で熟すと先が6つに裂けて小さな種子をこぼします。
種子は0.8mmほどで、茶褐色で腎臓形をしています。 シロバナマンテマの種子に比べると小さくて、背面に縦に1本の溝があり、溝に垂直に微細な横の隆起が並んでいます。
1目盛=0.2mm
月の美しい夜にツキミマンテマの花が開いているところを写したい・・・と思っているのですが、生えている場所が少し遠いためまだ写せないままでいます。
まだ渡来したばかりの新人ですね!
地中海からやってきた夜に咲くマンテマ これだけでも夢があります。
退化した花弁の先がくぼんでいる画像ははっきり見えます。
種子には溝があって形が違いますね。
pandaさんとなかなかさんと同じ観察をされていたなんてこれからの期待も高まります!
待ちきれなくて、夜中にこっそり伺ったら、アップしてあったので大喜び!事後承諾になってしまいましたが、リンクさせてくださいね。ガク、種子、閉鎖花のようすはまるで一緒です。
ツキミマンテマは閉鎖花が多いのでしょうか?今年は増えた種子を庭のあちこちに蒔いて見ようと思います。外国の雑誌のツキミマンテマを見るととても可愛いですよね。
それから、閉鎖花を分解して花粉が出る前に小さな種子ができていたのが気になっています。のこのこさんのHPにも同じようなことが書いてありましたが、まだ1個体だけしか見ていないのですが、ツキミセンノウに限らず、シロバナマンテマでも今の季節の蕾の中をのぞいたら同じでした。もう少し精査してみようと思うのですが。。。難しいです。
由来を知らなければなんだろうと思ったかも。
でも夜咲くのでは見に行けないな、その前にあるかどうかも分からないけど。
pandaさんちでマンテマにも色々あるのを知ったけどどれも分類がややこしそう。
帰化植物園でとんちゃんもツキミマンテマはチェックされているようですね。 でも花が見られなかったので写していなかったのでしょうか。
私もまだ図鑑とNetでしか花を見たことがありませんので、どんな花なのか実際の花をみるまで期待でワクワクしています。
pandaさん
>花粉を出す前から子房が膨らんでいて中に小さな白い種子が準備されていました。シロバナマンテマも子房の中に小さな種子を準備しています。
・・・これは胚珠ではありませんか?
私もまだとても小さな蕾をいくつか観察しましたが、子房が2.5mm以上になると花の中で花粉がでて自家受粉していました。 また2mm以下では葯糸も短くまだ花粉を出していませんでした。
pandaさんももう少し大きな蕾を観察されてみてください。
平家蟹さん
ツキミマンテマってほんとうに優雅な名前ですよね。
これを見つけた時は、シロバナマンテマの花を見ながら歩いていた時、かなりほっそりした花が無いマンテマが目に留まりました。 萼にはシロバナマンテマのような長毛がありませんでしたので、これは間違いなく違う種だろうと思って帰って調べたらツキミマンテマでした。
見つけにくいのですがかなり広がっているのではないかと言われています。 平家蟹さんの観察眼なら見つけられると思います。
胚珠のことを高校時代習ったことを思い出しました。すごくスッキリしました v(^^*)
それでシロバナマンテマの蕾を分解してみたら、花粉らしきものがたくさん出ている蕾がありました。
http://blog-imgs-45.fc2.com/n/a/n/nannjyamonnjya/grab2011-06-10_23-17-36_411.jpg
画像がうまく表示されるかわからないけれど、貼ってみます。
なかなかさんにたずねてよかったです。一人でえんえんと悩むところでした。ありがとうございました。
画像よくわかります、花粉がたくさん出ていますね~!! 蕾のまま自家受粉するのでしょう。
このことは図鑑には載っていないようです、pandaさんのすばらしい発見ですね。(秘密兵器のおかげも)
今日は雨の1日でしたので、pandaさんの観察がこちらでも見られるのかどうかシロバナマンテマを見に行ってきました。
結果はのちほど・・・