夕日と海

日々の感動を載せて

海という柴犬 続き

2016-07-16 13:41:38 | 金沢にて
「フォロー・ミー**」
 カウンセリングの勉強中、ある研修で上嶋先生の講義を拝聴する機会がありました。静かな声でお話しを始められましたが、直ぐに、暖かさに加えて、強さ、ゆるがない信念を感じることができ、感動したことを思い出します。講義で配布された資料の中に上記の表題のA41枚のレジメ*がありました。先生は看護学校の定時制講師をしていた時、学生の授業態度に腹を立てていました。が、寝てばかりいる学生の向こうに、過酷な現実とその生き方を知ることになります。
 表題の映画は、自分の人生の中に一生懸命意味を見つけようとしている女性を浮気をしていると疑う夫、夫に雇われた探偵は調査のために彼女の後をついて歩く、一定の距離を置いて。そして、彼女のひた向きさに惹かれていく探偵。報告の時、雇い主の夫に彼女の後ろを歩くようにと提案をする探偵。 その後の展開は省略しますが、ご興味があればネットでお調べください 
 上嶋先生は、定時制の学生たちのことを想うとき、いつもこの映画が心に浮かんでくる、もっと早く彼らの後をついて歩いていたら、と書かれています。
 さて、今、私が金沢で出会った柴犬の「海」ですが、2度ほど散歩にお付き合いさせていただきました。「海」が早朝の散歩時には、私は畑で作業中のことも多く、飼い主さんから声をかけていただきますので、「海」にご挨拶をします。首をなぜながら名前を呼びます、道端に座り込んで。最近は、鼻先を私に向けて見てくれているかな、ちょっと頷いてくれたかな、という感じ。それだけです。まだ、尻尾は振ってくれません。が、つい最近、飼い主さんは、「もう仲良くなっとるけぇ~」と私に言ってくださったのです。
 嬉しい。

*「筑波大学臨床心理学会会報」1996年No.11 、p2
**キャロル・リード監督の映画「フォロー・ミー」、http://white-knight.blog.sonet.ne.jp/2007-05-18


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