KY日記

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CANON「写真新世紀」

2006年04月30日 02時34分29秒 | カメラ・写真
あじびでCANONの「写真新世紀」展を見に行った。

カメラメーカーで日本最大手のCANONが主催する、新人写真家の新しい表現方法を発掘することを目的とした写真展。
2005年11月~12月に東京の写真美術館で行われた展示会(公開審査会)を福岡で完全再現、というから、ううむ、福岡は東京に比べて5ヶ月遅れている…という後ろ向きな考え方も出来る。

とはいえこういう写真展が自分のホームタウンで見られるだけでもありがたいと考えるべきか。

今日はただ写真展と言うだけでなく、グランプリ受賞者によるアーティスト・トークが催されていたので覗いて来た。
最優秀賞を取った新垣尚香さんは1983年生まれ、西野壮平さんは1982年生まれ。僕と同年代だ。アーティストトークでは新垣さんのお話を聞くことが出来たけれど、個人的には作品として面白かったのは西野さんの方だったから、出来れば西野さんのお話も聞いてみたかった。

彼らは既にフリーカメラマンの肩書きのもと、全国区に名を知らしめて活動してるわけで、単純にスゲーと思う気持ちあり、自分何やってんだよと言う気持ちあり、トークのぎこちなさにうーむやっぱり同年代だなぁと思う瞬間あり。

遅咲きで良いじゃないか!

ところで画像設計はあんまり写真に興味がないのか知らないけれど、こんな国内でも高いレベルの新人写真家展、見ないと絶対損をすると思うのだけれどもなぁ。ちなみに入場無料。

5月いっぱいやってるからもう一回くらいは見に行こうと思う。

スーパーマーケット三国志

2006年04月28日 16時15分31秒 | 映画・演劇
ギンギラ太陽'sの「スーパーマーケット三国志」を見てきた。

今回のテーマはスーパーマーケットの草創期。それまではメーカーと問屋が決めていた商品の価格を、より消費者(≒主婦)にやさしい値段にしようと、「スーパーマーケット」という当時珍しかった流通システムで革命を起こそうとしたユニード、丸和、ダイエーらの奮闘を描く。

ギンギラの芝居を見たのは今回で3度目。一回目二回目はただただ、面白くて物語にのめりこめたのだけれども、今回初めて少し粗というか物語の難しさを感じる部分があった。
ギンギラが扱っているのは福岡の地元を舞台にした地場産業の様々なメーカー、企業、建物を擬人化してそれらのストーリーを作っていくと言うものだが、対象となる実在の企業、建物を使う以上、物語は実話を基にしたものにならざるを得ない。これはもともと面白いストーリーをそのまま使えると言う利点があるものの、ベースが分かりにくい、なじみのないものの場合、必要以上に説明に時間をとられてしまって物語が停滞してしまうという欠点があるのではないかと思う。

今回はスーパーマーケットの草創期を描くと言うことでそのほとんどは昭和30年台を舞台としており、観客になじみのない設定を説明するために構成上無駄な時間を費やさねばならないと言う実話ベースゆえの欠点をちらつかせていたように思えた。

前回、前々回の西鉄バスやスカイマークであればほとんどの観客は普段からそれとなく利用し、基礎知識は持っていると仮定して物語を進めることが出来る。だが今回のように赤札賊やメーカー、問屋という構造は若い観客にはなじみがあるとは言えず、それを説明するためにかなり物語が迂回していたように思えた。
そして、そういった物語の敵役を説明せねばならないということは、観客の敵役に対する感情移入の妨げになるということを意味している。キャラクターたちが舞台を離れ、観客みんなが知っている実在の企業、建物とシンクロするからこそ、彼らの言う台詞やキャラクターが皮肉や共感を持って迎えられるのに、観客が知らない設定を持ち込むと舞台上のキャラクターはそのアイデンティティの半分を失ったことになってしまう。

だから、今回の場合物語の敵役が一体どんなやつで、どう悪いことをしているのかというのが観客に直感的に受け入れてもらうことが出来ない。そのために説明の時間を割いたところで、それらのキャラクターは観客にとって見れば「既に知ってる何かの擬人化」ではなく「新しく物語に導入されたキャラクター」であり、ダイエーやユニードという「既に知ってるスーパーマーケットの擬人化したキャラクター」に敵対させるには弱いということになってしまう。

スーパーマーケットと旧来の問屋連合との対立という構図は話としては面白かったのだろうけど、ギンギラ式の作劇法で今の若い観客に満喫してもらうにはなかなか難しかったのではないか、と思う。

ただ、大塚ムネトさんは続編の制作を明言してるし、そうなると時代背景はぐっと今に近づくから、よりギンギラの特性を生かした、分かりやすくて面白い芝居になるんじゃないかと期待している。

演劇熱…?

2006年04月27日 03時08分41秒 | Weblog・すなわち日常
突劇!?喜劇病棟@ふくおか と言う劇団の練習を見学してきました。

自分では映像収録のテスト的な気分で覗きに行ってみたんだけれども、その時練習に来ていた人数が足りないと言うことでホンを読むことに。

楽しい…。。。

久しぶりに本を読んでみたらこれが実に楽しかった。本気でキャストに選ばれたらどうしようとか考えたけれども、演劇にはまると後が怖いのでまだ躊躇している。。

あくまでも院にいるうちは戦略的にコトを進められるようになりたいのです。なのでもう少し考えてみることにします。

今のところ抱いている目標としては、院に在学している間に、バイトではなく自分のみで営業して収入が得られるような手ごたえを得ること(実際に収入得られたら文句なし)。個人的には映像で何とかなれば良いなぁとか考えているけれども、もうちょっと総合的なデザインよりのこともしてみたいなぁと空想している。

30後半でバリバリ起業して仕事してるキャリアウーマンの女性とお知り合いになる機会があり、ちょくちょくと話を聞くのだけれども、これがもう実に面白い。

企業経営とか、会社を立ち上げるような話を聞いていると「下積みからコツコツ」という価値観がどうも物悲しいものに覚えてくる。

そしてそういう価値観から脱却することはどうやら思っているほど難しくは無いような気もする。要は戦略に基づいた覚悟なんだろうけれども、戦略がないと覚悟も決めようがない。

劇部の後輩たちと話す。相変わらず大学生は金がない。今抱えている問題の8割くらいは100万の金で解決出来そうなものばかりなのだけれども、誰もそんなもの持っていない。

でも大学生で別に親に頼らずともコツコツバイトで稼いで何十万も手にしてるやつなんて掃いて捨てるほどいるわけで、本気で金を稼ぐことを考えれば結構何とかなるような気がする。ちなみに僕には金を稼ぐ才能はないらしい。

うちのボスである先生が授業で芸術工学部の5学科が集まれば博覧会が出来ると言っていたけれども、一番大事な部分である金をどうにかできる人間が居ないような気がする。

後輩と話してるときにソフトの不正コピーが使われているという問題が話題に出たけれども、これも金があれば解決する問題なだけに悩ましい。
仮にこの学科における不正コピーが問題として顕在化した際に責任を問われるのは大学側だから、さぁどうすればいいのだろう。
使うのは分かりきってるんだから入学時に買わせても良いような気もするのだが。
僕はコピーソフト使うのは肯定してませんが。。。否定も出来ません。。。

大学に居るうちにクリエイティブスイーツを買ってしまいたいです。

紹介バトン

2006年04月23日 14時45分38秒 | バトン
えーねんにまわされた、紹介バトンなんだそうな。

◆1.このバトンを回してきた人はどんな人?
A.ちょいオタで温厚な人柄、のように思えるが真相は謎。

◆2.回す人3人を最初に書いておく
A.この日記を見ていそうな人で、同じ研究室から選ばせてもらいます。
  いくしま、かずたかさん、山田さんで。

◆3. お名前は?
A.ゆごしけいた

◆4 おいくつですか?
A.24です。もういい年です。

◆5.ご職業は?
A.大学院生

◆6.ご趣味は?
A.バイクに乗ること、写真を撮ること、映画を見ること、その他もろもろ。
 
◆7.好きな異性のタイプは?
A.知的なバカが分かる人

◆8.特技は?
A.道を良く知ってます。

◆9.資格、何か持ってますか?
A. 普通自動車免許と普通自動二輪免許

◆10.悩みか何かありますか?
A.お金がない

◆11.お好きな食べ物とお嫌いな食べ物は?
A.好き→ウニのパスタ
  嫌い→ 生煮えのたまねぎ

◆12.貴方が愛する人へ一言
A.落ち込むこともあるけど、僕は元気です。

◆13. 回す3人を指名すると同時に、その人の他者紹介を簡単にお願いします。
いくしま→クールメガネ。
かずたかさん→適度に常識人な雰囲気を出しつつ変な人。
山田さん→間違いのない人。

こんな感じで。

演劇呑み

2006年04月23日 03時34分35秒 | Weblog・すなわち日常
福岡で旗揚げした劇団「突劇!?喜劇病棟@ふくおか」の人と呑んだ。
西南の芝居が予想外に長いものだったので結構遅れて行ってしまう。

演劇をきちんとやりたいという思いのある人達と話をすることが出来て個人的に非常に勉強になり、また励みにすることが出来た。
劇団でブイログをするというのは面白そうな企画なのでぜひ実現させたい。用意はいつでも出来てますぞ。

その後成り行きで福岡のLed cloverというバンドの人と一緒に飲んだ。

畜生バンドってかっこいいな。俺もやりたいな。

西南学園大学「絢爛とか、爛漫とか」

2006年04月23日 03時30分28秒 | 映画・演劇
九大の演劇を見に行ったあとで、西南学園大学演劇部の
「絢爛とか、爛漫とか」を見に行った。

入り口でチケットを買うと舞台上に案内される。もともと広いホールの緞帳を下ろし、本来舞台となる空間に客席と舞台を作りこんでしまって小劇場的な密度の高い空間を作り出している。熊本に飛ぶ劇場の芝居を見に行ったときに使われていた手法で、最近はちょくちょく行われるのだと言う。

物語は昭和初期、小説家を目指す4人の女性たちが小説を通して交流しながらそれぞれの生き方を問いかけてゆく、といったストーリー。

2時間半と言う大作演劇だが、場面は4つくらいしかない。つまりひとつの場面ではえんえん30分ほども女性4人のおしゃべりを聞かされるわけで、後で考えるとなかなかきついなぁと言う印象だけれども、見ているときにそれをほとんど感じないのは脚本に描かれた台詞回しが実に時代を反映したしゃれたもので飽きさせないことと、脚本を消化して自分のものとした女優たちの努力の賜物ではないかと思う。
何しろ動きではなく台詞で物語を展開するタイプの芝居で、女優たちは劇中ほとんどぶっ通しで誰かが常にしゃべっている。それも内容はいくつかの転換となるシーンを除けばほとんど下らないお喋りと言っていい類のもので、実に女性的というか、じっと聞いているとこの時代の女の子たちのお喋りの現場に放り込まれたような妙な生々しさがある。
4人の人物像をほとんど余すところなく使い切る形で物語が進むため、観客は誰がどんなパーソナリティを持つ人物なのか手に取るように分かる。4人のキャラクターが明確で、それゆえの安心感と言うのもあるかもしれない。

また、いくつか挿入される激しい動きを含むシーンにしてもメリハリがあって、ぼんやりと見ていたらハッとさせられることが結構あった。

2時間半と言う時間を感じさせることなく(これは希望を含めた嘘。この後予定を入れていたせいで後半は腕時計を気にしながらの鑑賞になってしまった)役者の演技によって進行してゆくストーリーを楽しむことが出来た。
技術的にも無理なことはやらない印象で、完全暗転せずにBGMと薄いスポットを残して舞台転換するのも好感が持てた。

これらを見て思うのは、我が大橋キャンパス演劇部の作風と言うのは実に孤高というか、類がないというか、ユニークなものなのだなぁと言うこと。
後輩はぜひたくさんの大学演劇を見てもらって、良い意味での反面教師にしてくれたらと思う。

九州大学演劇部「トランス」

2006年04月23日 03時12分36秒 | 映画・演劇
昼に九州大学六本松キャンパスであった
演劇部の新歓公演「トランス」を見た。

鴻上尚史作の傑作戯曲の演劇化。傑作といっても書かれたのは80年代で、今の目で見ると設定にやや難があるとも取れる部分がある。
そこで鴻上氏自身が同じテーマで再び現代の社会情勢を盛り込んだ戯曲として作ったのが「ハルシオン・デイズ」。これは3年ほど前に西鉄ホールでサードステージの演劇として公演が打たれ、見に行った。

さて、九大の「トランス」だけれども、戯曲自体は初見。現代的な演劇表現の礎をなした作品と言うだけにほとんど改訂することなくオリジナルをそのまま素直に演劇として為した印象。そのため各所に現代的な感覚と不釣合いなところがある。
例えば精神を病み、離人症となってしまう主人公の雅人に現れるもう一つの人格はなんと南朝の血を引く天皇。天皇と言うキャラクターを引っ張ってくること自体が現代の視点からは少々無理のある設定であると言う印象はぬぐえない。
また、このことは鑑賞後にたまたま一緒に見ていたマヤ北島さんに指摘されて気づいたのだけれども、劇中で誰も携帯電話を使おうとしない。確かに現在なら携帯で情報交換するような状況でも律儀に連絡を取ったりと、なるほど言われてみて不自然であると言う印象を持った。

この辺九大演劇部は律儀と言うか、自分たちの芝居なのだからより面白く改題する勇気があっても良いのではなかったのだろうか。

物語自体は興味深く面白い。心の病を軸に性倒錯者参三の苦悩、宗教にどっぷりとはまった過去を告白する礼子の苦悩を描きながら、最終的に何が真実で誰が正しいのか、あるいは誰も正しくないのか、と畳み掛けるように観客に提示してゆくテンポはものすごい。それまで語られていた物語のメインストリームをいきなりモノローグでひっくり返し、さらにそれをひっくり返し…といった物語構造自体の大転換劇には息を呑む。

ただし、役者の力量が果たして戯曲に追いついていたか…と言われると正直残念だったように思える。雅人役の人はどこかギクシャクとしたぎこちない演技で、人格の転換を表現し切れていないような印象を受けるし、礼子や参三は激情して早口でまくし立てるシーンがしばしばあるものの、台詞に発声が追いついておらず何を言ってるのか聞き取れない部分が散見された。台詞回しと言うのは非常に基本的かつ、練習で挽回が可能な部分だけに残念だった。

脚本が名作と言われるものなだけに、それをこなし切れていなかった錬度不足の目立つ公演になっていたように思う。

ぼくはへんたい

2006年04月22日 11時31分59秒 | バトン
MP氏から回ってきました、変態バトン。

よく女の子達から呆れ顔で「ユゴさんって変態ですよね…」と言われて距離を置かれている僕ですが、答えてみようと思います。

Q1 変態ですか? 

いいえ、違いますよ。

Q2 ぶっちゃけ変態ですよね?

はい…変態です。

Q3 レジが幾つかあります。店員が格好良いor可愛い所に並びますか?

通うことにします。レシートタッチは基本ですね。

Q4 電車に乗っている時、隣に格好良いor可愛い人が座るのを期待しますか?

もちろん期待します。四人掛けシートで女の子3人プラス一人とかいいですね。

Q5 殺し屋1を読んで育ちましたか?

読んだことないので誰か貸してください。

Q6 異性に大事なのは匂いです。

染み付いて困ります。

Q7 こんなバトンに真面目に答えるのは変態です。

人生不真面目にまともに生きてもつまんないです。

Q8 もう一回聞きますよ。あなた変態ですよね?

違いますよ。

Q9 最近の「変態」エピソードを教えて下さい。

わが愛車FZ400のフロントスプロケカバーの内側が激しく汚れてたのであろうことか潤滑油を洗浄器代わりにして汚れを落としました。変態です。

Q10 過去の「変態」エピソードを教えて下さい。

定価13万のハイビジョンカメラを手持ち3000円くらいしかないのにローン組んで(しかもそのローンは奨学金頼み)その場で即決して買っちゃいました。
人生滅ぼしそうです。

Q11 ちょっと変態だなと思う所は?

女の子を酔わせようとしていつも自分が先に酔いつぶれてしまうところです。

Q12 異性の○○が好きです。

ずれたブルマを直すときに指で「パチン」ってやるのが好きです。

Q13 最後に変態っぽく一言どうぞ。

これからも誠心誠意まともな人間としてがんばって生きたいです。

Q14 他の変態さんに回して下さい。

かつにゃんさん
きょんさん
しばしゅうさん

この人たちに回してみようかと思います。
ではでは

人生の残り時間

2006年04月20日 23時43分57秒 | Weblog・すなわち日常
僕にはもうあまり残されていないのかもしれない、と今日感じてしまう出来事があった。

「愚者が明日に延ばす事を、賢者は昨日済ませている(改訂)」という言葉もあるし、いろいろなものがいつまでも待っていてくれている、とは思えない。

いつタイムリミットが来ても悔いのない人生、には到底遠いのだろうけれども、そろそろ成長段階と言ってもられないような気がしている。


センチメンタルねぇ。

2006年04月18日 09時30分16秒 | Weblog・すなわち日常


眠れないのでバイクで背振に朝日を見に行った。
淹れたての珈琲を水筒につめて途中であんぱんを買って。

自分にとっての世界が拡がっていく過程で、相対的に自分の存在の小ささに弱気になることがあるけれど、それは今まさに自分の知る世界が広がって行っていることを示す一種の成長痛のようなものなのではないかと思う。

そういう時はでっかくてなおかつ包容力のあるものを目の前にすることでいくらか自分を慰めることが出来る。
自分が小さく感じることの元凶である自分を取り巻く世界の大きさが、決して自分を飲み込んでズタズタに引き裂こうと考えているような恐ろしいものなのではなく、むしろいつでも僕を受け入れられるように待っていてくれているものなのだと言うことを、ぼんやりながら感じ取ることが出来るせいなのではないかと思う。

ナビィの恋

2006年04月17日 00時45分25秒 | 映画・演劇
夜にケーブルで見るも、最初の30分ばかし見落とす。

沖縄の方言、音楽、風景をたっぷりと素材に用いて婆さんと若い女性の恋模様を描いた映画。
純愛もの、なのだけれど、こういう映画を見るたびに”何十年も一人の人を一途に思い続ける”というシチュエーションにうそ臭さを禁じえない。
そりゃあいくらなんでもないだろう!?と思うのだけれど。
それとも僕が未熟なだけなのでしょうかね。

しかし、昼に見たかもめ食堂の舞台、ヘルシンキと言い、この映画に登場する南の島と言い、映画の材料に立地と言うのは非常に重要な役割を果たすものなのですね。
こんな映画を見ているとそこに住みたくてたまらなくなるのだけれど、行ったら行ったでいろいろと大変だろうしなぁ。

かもめ食堂

2006年04月17日 00時36分40秒 | 映画・演劇
昼過ぎに起き、自転車に乗りなんとなくKBCの方まで行ったらやっていたので見ることにした。
ひがっぺさんから譲ってもらった自転車、大活躍してます。本当にありがとう。

実にのんびりとしたいい映画。LOHASとかスローライフとか無印良品とか好きな人にはお勧めの映画です。
女優一人一人が実にいい個性を出していて、それを見るだけで楽しめる。キャラクターの行動動機とか内面描写とかも落ち着いた大人の考えるものことになっていて、話が変な方向に振れないから安心して見ることが出来た。
ただ、あまりにも淡々とした物語で退屈に思う人もいるかもしれない。

小林聡美がなぜかすごくかわいい。さすがに水着にどきっとすることはないが。

ただ、舞台となっているヘルシンキをこの世の楽園であるかのように持ち上げる台詞や演出があるのはどうかと思うのだが。「そういうわけではない」と言う台詞もあるにはあるのだけれど、それでもやっぱりスローな生活をしたい人にとっての楽園のような描き方には少々疑問を抱いた。

天国と地獄

2006年04月14日 06時29分25秒 | 映画・演劇
黒澤明の「天国と地獄」

昔の作品、昔の映画を見て、それが今の目で見てもなんら遜色なく、むしろ今の映画にここまで面白いものが作れるのだろうかと考えたとき、「面白さ」とは一体なんなのか?について考えてしまう。

技術は間違いなく進化しているはずである。例えばフィルムを用いた映画制作であれば、35ミリの映画用フィルムは缶単位でカメラに装填するのだが、1巻で10分程度しか撮れない。だから10分毎に交換しなくてはならないので手間も掛かるし、何よりそれ以上の時間を掛けた長回しは原理的に出来ない(実験的な作品もあるが)。

今のカメラなら画質的にも記録時間的にもはるかに有利だし、特殊技術にしても(黒澤明は当時の特撮の出来が気に入らず、まったくと言って良いほど特殊撮影は用いていない)当時とは比べ物にならない高度な試みが出来るはずだろう。

それでもこの1962年制作の誘拐サスペンスが今見ても実に面白いのは、練りあげられた脚本、脂の乗った俳優陣の演技、見事な舞台美術等が非常に高度なレベルで一体となって作品を作り上げているからであり、やはり映画、に留まらず、表現と呼べるものはすべて技術ではなく作る人間の質がその価値を決めるのだなぁと思わざるを得ない。

黒澤明一人が凄いのではない。三船敏郎、仲代達也、山崎努と言った主要な俳優陣はものすごい緊張感で盛り上げていくし、横浜繁華街はセットと言われても分からないくらい完成度は高い。
一説ではこの作品に出てくる麻薬街が「スワロウテイル」の阿片街のモデルになったとか。確かに似ている。

この映画より面白い最近の日本の映画と言うのがあればぜひ見たいのだが。。。

失われた日記

2006年04月14日 00時43分11秒 | Weblog・すなわち日常
最近
自分の生き方や、哲学めいたものや
恋愛や、もろもろの日常について
書こうとして書いても
結局すぐに消去してしまうことが多い。

人様の目に届くところに置いておくにはどうでも良すぎると言うか
今の僕がとても人生的にどうでも良いと思ってしまっている状況だからなのかもしれないが。