海岸にて

海が好き。時事ニュース・海外ドラマ 、日々徒然

スター・レッド 萩尾望都

2007-11-02 | 漫画

 

萩尾作品で二番目に好きな作品です。(一番はやっぱり『ポーの一族』)  以前、テレパシー、瞬間移動、透視などの超能力ブームがありましたが、これはそういうSFファンタジーものです。(『スター・レッド』は、アニメーションにもできる作品だと思うのですが) この作品の次に印象深い作品は『百億の昼と千億の夜』でした。または『マージナル』。

 

『スター・レッド』は赤い惑星、火星のお話。

スター・レッド スター・レッド
価格:¥ 840(税込)
発売日:1995-04

  火星 in スターレッド> 

火星 日は約24時間40分 1年は約687日 自転軸の傾きは25度 春夏秋冬あり。直径は地球の約半分、体積は地球の15% 重力は地球の38% 酸素はほとんどないが改良の余地あり。月はフォボスとディモスの二つ。 

 

 

2050年(あと約40年後・・)、地球の人口増加のため、地球人が月や火星や金星に植民するようになったものの、どういうわけか火星では胎児死亡率が100%。その為、火星の植民は禁止になり、火星は流刑地になる。その後22世紀半ばまで、流刑地としてのみ機能するが、火星における平均寿命は何故か6~7年。 22世紀後半にそれも廃止。

その後23世紀になり、科学者が実験的に火星のクリュセ(ドーム)に移住したところ、どこからともなく白い髪と赤い目を持った火星人がやってくる。彼らは火星に棲息していた地球人の子孫で、超能力をもっていた。ドームなしでは火星に住めない地球人と、火星に順応し「念力」を持つ火星人は対立し、争う。  

昔 火星まで 人が逃げた時

フォボスとディモスの魔物が呪いをかけたので

生まれてくる子は みな魂をぬきとられていた

だけど わずかの人間は

魔物に忠誠を誓って魂を返してもらった

それから彼らは火星人になった 

 

 

ヒロインの星(セイ)は、地球人の医師に育てられた火星人の5世代目。白い髪と赤い目と超能力を隠して地球で暮らしているが、火星に行くことを切望している。エルグという異星人と知り合い、火星に密入国。火星ではクリュセの地下にある場所でだけ子供は生まれることができる。クリュセで、怨念に支配されて死んだ男に感応して、彼の思念に支配されてしまった星(セイ)を救おうとしてエルグは行方不明になる。そして星(セイ)は火星人に助けられる。

   

 

星は、砂漠に棲む火星人たちと会うが、未来に感応する「夢見」の予言で「災い」とされた星は、一族と対立し争いになる。エルグを探しにクリュセに戻った星は、罠にはまり、超能力者を憎む地球人ペーブマンに捕まってしまう。地球のESP研究所に送られた星は、そこで火星生まれの、超能力を持つたくさんの子供に会う。自分たちが持つ強大な超能力の行く末に混乱した星は、自分の能力を制御できず、結果的に研究所を破壊してしまう。

   

ペーブマンの見解。超能力者は目の視力ではなく超感覚で物を見ている。念動力があるならば手や足は不必要ではないか。テレパシーがあれば、言葉も口も耳も必要なくなるではないか。何十億年かけて海の中から進化した霊長類こそが正しい進化で、超能力者は人間の退化現象だという。・・(超能力をそのように考えるのはおもしろい見解だと思う。そう言えば、竹宮恵子著「テラへ」でも、超能力者は肉体的弱者で、それを補うために超能力を持つことができるようになったという話だった・・)

    

 

宇宙空間で、冬眠中の繭のような形で漂っていたエルグ(彼は不死)を見つけた星(セイ)が、ニュートーキョーシティのエルグのアパートに帰ると、そこには、ゼスヌセル系のアープという星からエルグを追ってきたミュージュという異星人と、星(セイ)を探していた地球友達サンシャインESP研から派遣されていたカッパ火星から星を追ってきた火星人の黒羽(クロバ)がいて、ミュージュと争っているうちに、6人はアープ星にワープしてしまう。

   

 

エルグは、火星と似た古い星の超能力を持つ種の生き残りで、宇宙のルポライターのような仕事をしていた。超能力者が生まれる火星のような惑星は赤色螢星と呼ばれ、このような惑星ではアミと呼ばれる形のない精神生命体が育ち、巣食い、そこで生まれる超能力者は星すべてを破壊するほどの力を持つようになり、やがてその星自体を滅ばしてしまうだけでなく、他の星にも危険を及ぼしていく。アープ人は宇宙の秩序を保つために赤色螢星を一掃し始めたと言う。

    

 

星(セイ)たちは、火星と同じアミの巣食う一番古い遺跡ネクラ・パスタへ行くことにする。その星は4つの人工衛星ポイントによって立ち入り禁止区域になっている。黒羽たち4人に待機してもらい、エルグと星の二人は廃墟のようなその場所にテレポートで降り立つ。

 

惑星の外で2人を待っていた4人は、アープ星の委員会からの追手に捕まってしまうが、源(ゲン)の犠牲でサンシャインとカッパだけは地球にテレポートできる。星(セイ)はこの惑星の共鳴に囚われ消えてしまい、エルグはこの惑星に一人取り残されることになる。

   

 

魂だけになり宇宙空間を漂っている星(セイ)は、エルグが不死のまま、この惑星で星(セイ)を永遠に探し求める姿を見ていることしかできない。エルグは封印した自分の超能力を解き放つ。星(セイ)を愛し探し求めたエルグもいなくなった、遠い未来の死の惑星ネクラ・パスタ。何故かそこに、炭素が生れ、水と草が生まれる光景を、星(セイ)と火星人ヨダカは幻のように垣間見る。

   

 

 

 

ヨダカは、火星の百黒老のもとにある自分の肉体に、小さい胎児に変化させた星を連れて戻ることができる。

 

やがて、ヨダカを母として、星はもう一度生まれ変わる。ジュニア・星が生まれた後の空に、火星はもうない。

   


民主党曰く、「これは自民党の罠」

2007-11-02 | 民主党

海自艦隊撤収 町村官房長官「非常に残念」 民主・山岡国対委員長「アフガン民生支援の方が重要」

2007.11.1 11:48

 町村信孝官房長官は1日午前の衆院テロ防止対策特別委員会で、インド洋での海上自衛隊の補給活動の根拠法・テロ対策特別措置法が2日午前零時に失効し、海自派遣艦隊が撤収することについて「日本が果たしている重要な役割が今日をもって終了せざるを得ない。非常に残念だ」と述べた。そのうえで「可及的速やかに衆参両院で(新テロ対策特措法案を)成立させ、再びテロ根絶の国際的なチームの一員に堂々と復帰する努力をしなければならない」と強調した。

 高村正彦外相も「湾岸戦争以降、15年かけて積み上げてきた努力で勝ち得た国際社会の信頼を水泡に帰すようなことがあっていいのか。非常に残念だ」と語った。これに関連、石破茂防衛相は海自艦隊の日本帰着は11月下旬になるとの見通しを示した。

 一方、補給活動継続に反対する民主党の山岡賢次国対委員長は同日午前、国会内で記者団に「国際協力や日米関係(に重要なこと)は何も(海自の)給油だけではない。アフガニスタンのためになる人道支援、民生支援をやるべきだ」と指摘。さらに「自民党は国際協力や日米関係のために(補給活動が)重要だと宣伝しながら、実際には新テロ特措法案を(早く)出してこなかった。それで海自が帰るのは民主党の責任だというのは、民主党を悪者に仕立てる自民党の罠(わな)だ」と反論した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071101/stt0711011148000-n1.htm (MSN産経ニュース)

 

早速、責任転嫁です。海上自衛隊がインド洋から帰ってくるのは民主党の責任と言われるのが嫌なのか、自民党がさっさと新案を出さないからこうなったとか、これは民主党を悪者に仕立てる自民党の罠だとか言っているようです。「罠」ときましたね。いつものこととはいえ、どうして民主党というのは、こういう負け惜しみや責任転嫁をせずにはいられないのでしょうか。

民主党の意見が、インド洋の給油活動反対、アフガン民生支援は重要ということならば、それでよいではないかと思います。堂々としていればよいものを、こういうことを言うからますます民主党は信用できなくなるのです。この態度だけでも、民主党に国政をまかせるなんてとんでもないと心底思います。

 


ビクトリア 愛と復讐の3-22

2007-11-02 | 海外ドラマ〈ビクトリア〉

〈CSチャンネル、スーパードラマTVで見ていますので、BSでご覧の方はネタばれご注意〉

[3-22 私はルイサ #82]

エデルミロは刑事に、モンテーロ牧場でマカリオが、「ディエゴの兄を殺したのはゴンサーロだと知っている」と言っているのを立ち聞きしたと話す。 エデルミロの話がちっとも先に進まないので、ディエゴがいらいらしているのが面白かったわ。

フロレンシアは娘を探すためにカリフォルニアに行く予定。カロリーナとアレハンドロは誤解が解けて仲直りしたみたいね。でもグラディスは絶対に二人を結婚させないと言っている。

 

マカリオは、アマリアがエンシノ牧場(ディエゴの牧場)でパソコンを習っていると聞いてびっくり。誰かと浮気と感づいたみたいだけど、そのとおりよ。浮気じゃなくて本気だけれどね。ヘルマンはハンサムで賢くて誠実。マカリオとは月とすっぽん。ヘルマンと出会ったアマリアは本当に幸運だわ。ヘルマンアマリアに、前から好きだったと告白。アマリアはヘルマンの誠実な愛にふれて、マカリオとの間は本当の恋ではなかったことに気づく。

  

モンテーロを出て行こうとビクトリアが荷物を作っているところにゴンサーロが来る言い寄られレイプされそうになり危機一髪!のところにグラディスが。いいところに来たわね>グラディス。ところが、グラディス曰く「お前、何のつもりよ、夫をどうする気なの!」・・・。オイオイ、どうかしようとしていたのは、夫のほうでしょ・・。素晴らしい夫婦愛だわ。といってもグラディスの片想いだけれどね。

二度とゴンサーロのいいなりにならないと叫ぶビクトリア。

そして、とうとう言ってしまった。ビクトリア・サリナスはルイサ・ドミンゲスだってね。自分はゴンサーロにレイプされ、グラディスにお腹を蹴られたルイサで、悪人たちに復讐しようと戻ってきたって。そして、アレハンドロが恋をしている相手は、ゴンサーロがレイプして生まれたアレハンドロの義妹のカロリーナだって・・・・・(ゴンサーロの子をビクトリアは流産しているので、これはビクトリアの嘘) だけど、カロリーナが自分の娘だと思い込んでしまったゴンサーロは大事な息子アレハンドロのことを思い大ショック。ゴンサーロにも弱味はあったのね。 ビクトリアはゴンサーロに「アレハンドロに、カロリーナは自分がルイサをレイプして生まれた子だと教えなさい」という。 さすがのゴンサーロもビクトリアに激怒。(本当はアレハンドロはゴンサーロの子じゃなくレナートの子) ね、>グラディス。

 

 

カロリーナはビクトリアの過去の事情をアレハンドロに打ち明けようとするが、アレハンドロは結婚のことしか頭になく真剣に聞こうとしない・・。こういうところがちょっとね・・アレハンドロ、  カロリーナの話を聞いてあげなくちゃ。そしてカロリーナは、ディエゴの牧場で、ルクレシアがディエゴを脅迫しているネタを突き止めようと思っている。…う~ん、これは、カロリーナの出生の秘密、ビクトリアが一番カロリーナに隠しておきたいことなのだけれど。

 

ルベンは財産を手に入れるようにと、コンスタンサに対して暴れている。コンスタンサもヘラルドやビアンカもこの男には愛想が尽きるわね。コンスタンサは離婚の決意。フロレンシアはカリフォルニアに行って娘を探すつもりだけれど、ルクレシアはもしそれがばれたら、ディエゴをつなぎとめるネタが無くなってしまうので、どうしても阻止したい。

 

ディエゴは、ビクトリアをゴンサーロの魔の手から離して、うまくカリフォルニアに返そうとマリアに相談。そして、マリアがビクトリアに付いていくことになる。

そして、ディエゴは、出発の前にビクトリアとデートしようと、おめかし。赤のシャツに黒いスーツ。ラテン系の男だわ~。そして、エデルミロにビクトリアへの手紙(たぶんデートの手紙ね)を託す。