まずは、7月後半の台湾関連のニュースから。
国連、台湾の加盟申請受理せず
【ニューヨーク=中前博之】国連事務局は23日、台湾の陳水扁総統が潘基文(バン・キムン)事務総長あてに提出した「台湾」名義での国連加盟申請書を受理せず、返却したことを明らかにした。
事務総長報道官は「一つの中国」原則を規定した1971年の総会決議と矛盾するため、台湾による申請を「受理できない」と説明。申請書を総会に送ることなく、門前払いにした。
台湾は93年から「中華民国」名義で国連加盟を申請してきたが、今回は初めて「台湾」名義で申請。「中国からの台湾の分裂を狙ったもの」と中国政府が強く反発していた。(10:46) (NIKKEI NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070724AT2M2400R24072007.html
台湾が名実ともに国家として承認されるには、北京オリンピックを間近に控えた中国を考えると、時期的には今は好機ですが、中国は当然のごとく強く反発。
日本の外務省はこういう姿勢。
(7/24)台湾の国連加盟、支持せず・外務省報道官
外務省の坂場三男外務報道官は24日の記者会見で、台湾の陳水扁総統が台湾名で国連加盟申請を提出したことについて「国家であることを加盟要件とする国連への台湾加盟は支持できない」と述べ、日本政府として台湾の国連加盟に反対する立場を明らかにした。中台関係に関しては「当事者間の直接対話で平和的解決が図られる必要がある」として、「1つの中国」の原則に基づく中台当局間による対話の再開を求めた。
http://www.nikkei.co.jp/china/taiwan/20070724d3s2401f24.html (NIKKEI NET)
そんな時期に、こんなニュース。
中国、太平洋の東西分割提案か 米軍は拒否
17日付の米紙ワシントン・タイムズは、キーティング米太平洋軍司令官が最近訪中して中国軍事当局者と会談した際、中国側が、太平洋を東西に分割し東側を米国、西側を中国が管理することを提案したと報じた。米側は拒否したという。提案の詳細には触れていない。
米太平洋空軍のへスター司令官は「空間を誰にも譲らないのが、われわれの方針だ」と記者団に述べ、西太平洋地域を米軍の影響下に置く必要性を強調した。
米政府内の親中派の間では提案に前向きな受け止めもあったが、国防当局は西太平洋の覇権を中国に譲り渡す「大きな過ち」だと主張。日本などアジアの同盟国との関係を台無しにしかねないとして断ったという。(共同)
中国は本音をはっきり表明、アメリカに堂々と対抗する名乗りをあげたということでしょうか。
台湾の問題どころではありません。日本は一体・・・。新聞は中国特集なんて組んで、中国中国ですが・・。
もともと中華思想とはそういうもの、とは聞いていましたが、ここまではっきり言うとは。
一方で、中国製品が世界中で問題視されはじめている時期でもあります。表裏共に深刻な問題である中国に対して、西太平洋に位置する日本は一体どういう対応をしていくつもりなのでしょうか。
この問題に関して 「アジアの真実」さんが、的確なエントリーをあげていらっしゃいます。くわしくはこちら