プルサーマル計画を憂慮する有志の会

愛媛県伊方発電所3号機におけるプルサーマル発電の問題を考える有志の会です。

被災地患者見殺しの「72時間ルール」

2011年06月08日 | 日記
 某テレビ番組で、20~30キロ圏内の「緊急時避難準備区域」において、患者さんを72時間しか入院させることができないというルールが適応されているというのを聴きました。まさか本当のこととは信じ難いのですが、これが事実なら、全くもって酷いことです。

 (途中から少し観ただけなので、放射能汚染が関係あるのでしょうか)理由は良く分かりませんが、緊急時におけるそうしたルールがあるようです。ですから、まだ十分に治療を施せていない患者さんも、他の病院に移送しなければならないとか。厚生労働省は、このルールは法的なものではないとして、県と自治体にその責任を押し付けており、被災地の患者さん見殺しの恐ろしい「ルール」が、救える者も救えない状況を生み出しているようです。国の無策が、患者さんの生命を脅かしているのです・・・(余り良く分からなくて、済みません。詳しいことをご存知の方、ご教示頂けると有り難いのですが)

 話は変わりますが、これも某番組で、放射能汚染の「ホットスポット」に関して、放射能防護観点から、①遮蔽する(鉄板などで)②近づかない(距離)③時間を置くといった三原則があるそうです。これは何より、どこにホットスポットがるのかが分からないければ、対処のしようがありません。番組では雨どいや雨の落ちてくる軒下など、やはり降雨(や風)によって放射性物質の塵や埃が集塵(濃縮)される場所が危険なようです。線量計をご自分で買って、計測している方もおらるようですが、汚染の危険性のある地域では、自己防衛のためには、そこまでしなければならないかもしれません。また、(国は何もやってはくれませんから)声を上げ、自治体にも要求して、そうした場所を一つ一つ丁寧に洗い出して、土を除去するなど、人海戦術で少しづつやっていくしかないように思います・・・

P.S. 過日のNHKスペシャルで、地震の当日、電源確保で奔走するばかりで、それ以外の手段、や電源確保しても駄目だった時のことを想定していなかった、政府と東電の初動の状況が検証されていました。当日の9時過ぎには、50台以上(そんなに必要ないでしょ)の電源車が到着したけれど、ケーブルが届かなかったり、接続口が違っていたりで手間取った上に、結局ポンプも動かず、冷却装置も動かなかった時には、既に6時間が経っていたといいます。

つまり、1号機は「メルトダウン」して、高放射線が出てしまっていたのです。電源確保は勿論ですが、ベント及び海水の注水を当初から準備して実行すべきだった、というのが本当のところだったのですが、ベントのためのマニュアルは、電動のものだけで手動のものはなかったそうで、どこまでもシビア・アクシデントが起こるのが必然としか思えないような、そのような東電、そして政府の安全対策だったのです・・・

P.S.2 当番組では、斑目原子力安全委員長が、地震の翌日に「(水素)爆発するとは思わなかった」そうで、菅さんも、何度も爆発しないことを確認していたそうです。このような甘い認識だからこそ、お二人でのこのこ福島第1原発までヘリで出かけていくことができた訳です。これでは事故を防ぐことは愚か、事故の拡大を防ぎ得なかった、と言いますか、事故を最悪の状況まで悪化させたのは、彼ら政府官邸と専門家、そして東電であると言われても仕方がないのではないでしょうか・・・(また同じところをぐるぐる回り始めた感が否めませんが・・・)

P.S.3 今朝の『朝日新聞』には、政府がIAEAに提出する「事故報告書」の内容が載っていました。内容は、事故によって否定できなくなった事実を認めるというもので、なんら目新しい物はありませんでした。これまでの東電や保安院の姿勢と同じで、政府の決意というものが全く感じられません。

 決意と言えば、「事故調査委員会」も同様で、膨大な聞き取りを非公開で行うそうですが、同委員会は「閣議決定により、内閣官房に」設置されたもので、法的根拠も、独立性も確保されていません。これでは、効果を発揮しなかった「仕分け作業」と同じ轍を踏むことは明らかです。ここにも、政府官邸の決意のなさ、やる気のなさを感じます。これで結果を出そうということ自体が、何も変わっていない、変わろうとしていないことの証左と思うのです・・・(「死に体」内閣に何を言っても無駄ではありますが・・・)

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