せん定前の柿1
■ せん定の研究
◎2008/01/18のブログを参照しながら、昨年の状況と反省
柿の木2本のうち、柿1はほとんど実らず、柿2は豊作。
柿1のせん定の失敗は、花芽がつく枝を切ってしまい、花が咲かず
実もつかなかった。
◎整枝とせん定
JAならけん発行「ならけん」を参考に、せん定のやり方を研究。
1.整枝・せん定の目的
①樹冠内部の枝にも日光が当たるようにすることで、樹全体によい
果実ができるようになる。
②古くて長い枝から新しい短い枝に更新することによって、良い果実
を多くつけることができる。また、養水分のロスを防げる。
③隔年結果を少なくできる。
④果実の収穫や土壌管理、防除などの作業が容易になる。
⑤通風や採光がよくなり、病害虫の発生が少なくなる。
用語 【整枝】 枝を配置して樹形を作ること
【せん定】 毎年おいしい果実がなるように枝をきること
2.結果習性
結果習性とは、枝のどこにいつ花芽がつくかということ。したがって、
この結果習性を理解せず適当に整枝剪定を行うと、花が咲かず実も
付かないということになる。
結果習性は大きく次の4つに分けれる
a.去年伸びた枝上に直接花が咲くもの
①去年伸びた枝の先端に花が咲くもの----リンゴ、ナシ、ビワ
②去年伸びた枝の腋に花が咲くもの----モモ、スモモ、ウメ、サクラ
ンボ
したがって、①の種類は先端を切ると実がつかず、②の種類はど
こで切っても花が咲き実がつく。②は一般的に、長い枝は先端
1/3~1/4で切る。
b.去年伸びた枝に花芽を形成し、そこから今年伸びた枝に花が咲く
もの
③去年伸びた枝の頂芽および先端から2~3芽の脇芽の花芽がつ
き、そこから伸張した枝に花が咲くもの----カキ、クリ、ミカンなど
④去年伸びた枝の腋に花芽がつき、そこから伸張した枝に花が咲く
もの----ブドウ、イチジク、キウイフルーツなど
したがって③の種類は枝の先端を切ると実がつかないので混み合
った枝の間引きや切り戻しを主体とし、④の種類はどこで切っても
花が咲くので去年伸びた枝を数芽残して切る。
3.せん定の時期
イチジク 3月上旬~3月下旬
ウメ 11月下旬~1月下旬
カキ 11月下旬~3月上旬
ブドウ 12月上旬~2月上旬
モモ 12月下旬~2月下旬
ミカン 2月下旬~3月下旬
4.せん定の方法
a.せん定の順序
枝の先の方から始める。先の方では短い枝しか残さず幹に近いところ
では長めの側枝を残してもよい。枝先が隣の樹と交差しているときは、
樹冠を縮めるようにせん定する。その場合、枯れ枝を取り除き徒長枝
の整理→主枝、亜種枝の整理→結果母枝のせん定の順に行う。
b.せん定の要領
・主枝、亜主枝、側枝を区別して整理する。
・主枝は上向きで頑丈にする。亜主枝、側枝は順次それより小さく
する。
・上向きの枝や芽ほど勢いが強くなる。
・同じ位置から何本も分枝させない。
・同じ勢力の枝では強く切り返すと強い新梢が出て、弱く切ると弱い
新梢がでる。
■ きょうのタマちゃん
のち