情報科blog
高校で必履修となった「情報科」の教員が
授業や校務など日々のできごとや
情報教育について思うことを書いていきます。




 今日は電子黒板が搬入されました。とはいえ、小さなものです。

 mimio(ミミオ)という製品です。去年までコクヨが扱っていましたが、今年からはOTTOという会社が扱っています。

 ホワイトボードにセンサーを磁石で取り付け、ドライバをインストールしてもらい、早速試してみました。



 私は5年ほど「スマートボード」を使って授業をしていた「スマートボーダー」です。スマートボードは感圧式タッチパネルなので、手で操作するとマウスの代わりになり、ペンを取ると書き込めるという、説明されなくても直感的にわかる操作性が売りです。

 異動して、違うメーカーの電子黒板の使い勝手の悪さに閉口しました。位置センサーで専用ペンの位置を割り出すタイプのものです。マウスモードとペンモードは小さいアイコンをクリックして切り替えるものです。
 NintendoDSでも初期設定としておこなうキャリブレーション(位置あわせ)が面倒なうえ、位置がずれやすく、小さなアイコンをペンでクリックするのに苦労します。

 他にもいろいろと使いづらい問題があって、授業で使うのをやめてしまいました。



 センサー読み取り型の専用ペンタイプで、簡易取り付け型ですから、まったく期待していませんでした。

 簡単な説明を受けて、使ってみて、「これは便利!」という結論に達しました。

 まず、位置の認識が正確です。しかもキャリブレーションが容易です。読み取りセンサーにキャリブレーション用のスイッチがついていて、ズレが気になってもすぐに調整できます。
 位置あわせをするときには、位置がずれているのですから、小さなアイコンを正確にペンでクリックするなんてできません。専用のスイッチがあれば簡単にできます。

 ペンモードとマウスモードの切り替えも、センサー部のスイッチでできるので便利です。


 次に、ソフトウエアが秀逸です。貸していただいたものはmimio with PenPlusという製品なのですが、PenPlusというタブレットPCなどにも使えるソフトが秀逸です。使っているうちに、授業でどう使ったら効果的かと、いくつも思いつくような機能があります。



 もう一つ、接続ケーブルがいらないのです。センサー部とコンピュータ間は無線で接続され、センサー部は電池で動きます。ケーブルがなく、センサー部が折りたためるので、コンパクトに片付けることができます。


 なかなか秀逸な製品です。「ミミラー」にでもなりましょうか。



 私の場合、こういった機器を試す機会があります。ありがたいことです。「教育機器フェア」のような会場に足を運べばいいのですが、なかなかそのような機会がありません。いくつかの機器を使ってみると、どの機器が優れていて、自分の授業に必要なものは何かがわかると思います。

 でも、いい製品を導入したくても、入札で似てもにつかないようなものが入ってくるんです。複数の会社が応札できるように、特定の製品にしかない機能を仕様書に書くことができないのです。

 こうやって安いものを買っても使えないようじゃ、「安物買いの銭失い」ってやつですよね。使えないものを買うことが「適正な支出」なんですかね。 

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (村上吉文)
2008-12-20 17:27:31
初めまして。先日、OMR関連の情報を探していてこのブログにたどり着いて、なかなかいいブログだなあ、と思っていたところ、今日は電子黒板の情報を探していて、再びこのブログに辿り着きました。今後ともお邪魔させていただきます。

さて、スマートボードとmimioの比較で、お伺いしたいことがあります。私はどちらも使ったことがないのですが、スマートボードのように、mimioはエクセルなどのアプリケーションを直接操作することはできますか。mimioらしきものを使っている動画では、最初から専用ソフトらしい画面しか写っていなかったので、ちょっと気になったのです。もし専用ソフトしか映写できないのでしたら、そのソフトに各種のデータを取り込む手間が発生してしまいますよね。

それから、mimioはコクヨ製かと思っていたのですが、販売会社が変わったということは、違うのでしょうか。実は海外で日本の紹介をするような職場にいる物ですから、できれば日本製の製品を紹介したいのです。

以上、二点だけ、ご教示くださいましたら非常に助かります。

よろしくお願いいたします。

 
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