冬桃ブログ

御神体は髑髏(どくろ)とか……。

 大家さんファミリーにご一緒させていただき、阿智村の
山中にある大平神社へお参りに。
 ここには木之花佐久夜姫、崇徳天皇と並んで武田信豊という
武将が「御祭神」として祀られている。
 別名、頭権現(こうべごんげん)。
 こちらの御神体は武田信豊の髑髏(どくろ)なのだという。
 血塗られた落武者伝説が、ここにも関わっている。

 天正十年、村人の熊谷弁治が草刈りをしていたところ、
山伏の姿をした落武者が通りかかり、道を尋ねた。
 その言い方が無礼だと弁治が怒り、言い争いの果てに
鎌で相手を殺してしまった。
 が、後になって、その落武者が武田一族の者だと
言っていたのを思い出す。 熊谷も武田も源家に
端を発している。同じ祖先を持つ者を殺してしまった、
と悔い、谷間に埋めた遺体を掘り起こして手厚く祭った。
 また一説によれば、地域に熱病が流行り、多くの人が
亡くなった。すると一人の患者が、熱に浮かされた状態で
「私は熊谷弁治に殺された武田信豊である。体に木の根が
絡まり、霊魂が鎮まらない。遺骨を神として祭れば、
人々の病も治るであろう」と語った。
 そこで遺体を掘り出し、頭蓋骨を祭ったところ病は消えた。
 というわけでこの神社は熊谷家が個人で建立した
お社なのである。

 なかなかに車の通行も難しそうな道を行く。


 宮司さんの案内でお社へ。この日は春の祭典日。


 御祈祷を受ける大家さんファミリーに、私も
ちゃっかり混ざり、お祓いをしていただく。


 おまけに、好きなお守りを持っていきなさいと
宮司さんに言っていただいた。
 なにせ頭蓋骨がご神体なので、知能が良くなる、
頭関係の病気や怪我が治る…という霊験は当然。
 他にも交通安全、安産などなんでもあるのだが、
私は迷わずこちらを選んだ。
 もう間に合わないだろうが 「ぼけ封じ」
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