小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

日光街道① 日本橋から草加宿へ

2013-05-07 | 街道歩き

夫と日本橋を出発して京都三条大橋に向かって、旧東海道ウォークをスタートさせたのは、9年前の2004年5月連休でした。
土曜日と日曜日を利用して、492キロの完歩には4年を経過していました。
いずれ、時間が取れるようになったら五街道も歩いてみたいと思っていたのですが・・・思い切ってこの連休に日光街道を
歩いてみようということになりました。お互い9歳も歳を重ねて、健康面での不安はありますが、街道を歩く楽しさをまた肌で
感じてみたいと、スタートを踏み出すことにしました。

 

日本橋 5月5日 9:00

五街道の起点はまずお江戸日本橋、商業、金融、文化の中心地として発展した日本橋が、高速の下に追いやられてしまった
現実は残念というか、大きな文化的な損失としか言いようがありません。



小伝馬町~横山町~浅草橋9:30


ビルの谷間の駐車場脇に日光街道道標があり、今は問屋街となった小伝馬町・大伝馬町あたりは、荷物を駅伝的に運搬する
伝馬という馬が置かれていた名残りのようです。
十思公園内には時の鐘が残されて、時計を持たない当時の人に鐘をついて時を知らせたものだと説明がありました。
横山町繊維街を通り、屋形船が停泊している隅田川に注ぐ神田川に架かる浅草橋を渡ります。
駒形どぜうの店先にすでに人の列ができ、浅草の喧騒を間近に感じます。バンダイの本社前には、人気キャラクターが並んで
いました。

浅草 11:00


東京スカイツリーがぐっと近くに見え始めると、浅草寺「雷門」交差点にでました。相変わらずの人、人、人。

待乳山聖天(まつちやましょうてん) 11:30


右に隅田公園、隅田川向こうには東京スカイツリーが、すっかり葉の茂った桜の木から見え隠れします。
吉野通りをすすんでいくと、間もなく待乳山聖天があり、この神社にはいたるところに二股大根のモチーフがあります。
大根は人間の深い迷いの心を表すといわれており、大根をそなえることによって洗い清めると言う意味をもっているのだそうで
す。お供え用の大根も用意されていました。また、小説家池波正太郎氏の生家もこの近くにあったそうです。

千住大橋~すさのお神社 12:30


常磐線南千住駅高架近くに小塚原刑場跡、回向院があり、刑場で処刑された人々や牢死者が埋葬されています。
小僧次郎吉、高橋お伝、また吉田松陰のお墓もあり、解体新書ができるきっかけとなった記念銅板もありました。
この先、隅田川にかかる千住大橋を渡り、江戸四宿のひとつ千住宿に入ります。この橋は隅田川最初の橋と言われています。

市場入口~旧千住宿 14:00


千住大橋を渡ると足立区で、芭蕉がここ千住宿で船を上がったという記念碑が建っています。また、足立市場の脇には
奥の細道矢立の碑があり、芭蕉の「奥の細道」の旅が千住から始まったと記されていました。
宿場町通りと言われている商店街は、庶民の生活が息づいている活気ある通りでした。また、旧家が多いのが印象的でした。

荒川~梅島駅~毛長川15:15


大正の時代から昭和にかけて人工的に掘った川「荒川」に架かる橋荒川新橋を渡ります。
東京スカイツリーはすでにはるか遠くに見えます。
この後、旧日光街道はほぼ草加までまっすぐ続きます。
少し寄り道をして、小林一茶も立ち寄って「やせ蛙 まけるな一茶 是にあり」という句を残したと言われる炎天寺に寄って
みました。池のまわりにはコレクションした蛙がたくさん置かれていました。
いよいよ毛長川を越えると埼玉県草加市に入ります。午後5時30分、17.6キロよく歩きました。

この日は、草加駅近くのビジネスホテルが運よく空いていたので泊まり、日光街道を先にすすめることにしました。


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2 コメント

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温めること (はなこ)
2013-05-09 20:27:55
9年も時を温めておき、歩きをまた実行するとは何と息のあったご夫婦でしょうか。
そして17キロとはまた甘えずに良く歩きましたね。
歩くと、生活や歴史がよく見えてきて、新しい発見もあったのではないでしょうか?
人生はその内に黙っていてもいろいろが出来なくなるのですから、出来るときが
チャンスですね。
続きもあるのでしょう?楽しみです。
拍手です!!
歩くと見えてくるもの (Akiko.H)
2013-05-10 21:46:11
>はなこさん
車で通り過ぎてしまう街並みも、歩くとその土地の食べ物から暮らし方、お店の様子など
ほんとによく見えてきます。それがなによりの旅の楽しみです。
また、何年かかるかわからないのですが、身体に気を付けて歩き通したいものです。

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