さよなら玄海原発の会・久留米

佐賀県玄海町にある九州電力玄海原子力発電所から福岡県久留米市は直線距離にして65km。久留米から発信!さよなら原発!

「脱原発 いのちの闘争」で西山監督が伝えたかったこと

2012年02月20日 07時52分23秒 | 原発にまつわるアレコレ
この映画は、九州で脱原発に取り組む市民の姿を、
丹念に 正義感を持って 丁寧に 魂を込めて
西山監督が撮り続けられた映像です。

市民団体の、誠実で真剣な態度に対し、
九電や佐賀県庁のなんと不誠実な態度!

ビデオカメラを妨害しようとしたり、
市民を庁舎に入れまいとバリケードを組む職員がいたり。
信じられない光景に唖然としました。
市民の生命財産を守る立場の行政が、
市民を県庁に入ることを拒否するとは!

筋書きのないドキュメント、
でもこれが正真正銘 事実なのだということを
深く刻みたいと思います。

その後の対談は、30分では物足りないくらいの
深く心に訴えかける内容に圧倒されました。

3.11当日は、プルサーマル裁判の会の公判があり、
法廷の中にいらしたという監督。

「自分の出発点は水俣病です。
 そして、今の福島原発事故の処理の仕方は、水俣とそっくりである。
 チッソと国、東電と国、この構造はまったく変わっていない。
 このことを、今問わなければいけないと思っています。

 3.11前までに反原発と言っていた人は、阿部さんも含め、
 非常に少数派でした。
 しかも、その人たちは強靱な人たちです。

 原発は、根こそぎ命を脅かすもの。
 原発問題は決してむずかしいものではない。
 知識がどうのということではなく、命の問題であり、
 命を脅かすものに対して、どう考えるかということである。」

 阿部さんは、時々声を詰まらせながら、
 原発のことを家族で話してくださいと訴えました。

「原発事故があった時、優しい母に、
 『私に原発のこと話してくれたことがあった?
  お母さんは、原発に反対したことあるの?
  事故が起きたのは、お母さんのせいじゃないの?』
 と責めずにはいられませんでした。

 もっと家族で原発の話をしてください。
 私は、子ども達に教えています。 子どもの身を守るために。」
 そう言えば、阿部さんの息子さんは、
 腕に抱かれながら

 『ゲンパチュ イラナイ』

 と言っているのを聞いたことがありました。

「26年前にチェルノブイリ原発事故が起こった時に、
 もっともっと反対運動が起こっていたら、
 私たちは こんなに苦しまなかっただろうと感じます。

 今更 反対しても…と言う人がいますが、
 今がよければ、自分さえよければ それでいいのでしょうか。
 それは、おかしいと思います。

 インディアンは、
 7代先のことまで考えて いろいろなことを決めていくそうです。

 電気が足りてるとか 足りないとかそういうことではなく、
 私たちのように苦しむ人がいるのならば、
 原発はいらないのだと思います。

 今でも、福島で苦しみながら 放射能におびえながら、
 生活している人たちは たくさんいます。

 私は避難してきましたが、家族がいっしょに生活できず、
 二重生活になっています。

 もっともっと声をあげてほしい。
 日本で一番古くて危険な玄海原発は、すぐそこにあります。
 佐賀、福岡の人たちは、もっと声を上げてほしい。

 私たちのような悲しい思いをさせたくありません。」

 今度の3.11には、ぜひたくさんの脱原発の声を上げましょう。

 でないと、西山監督と阿部さんのお話は無駄になってしまいます。

 いのちを守る闘争に 私たちも参加しましょう。

寒い夜ですが、熱い気持ちで

2012年02月17日 09時02分35秒 | 原発にまつわるアレコレ
今日はまた 一段と冷えますね。
夜は 雪になるかもしれないという予報も。

しかし、脱原発に向けて熱い気持ちで サンライフ久留米にお集まりください。
西山正啓監督の『脱原発 いのちの闘争』上映会は 本日です。
18時20分には、映画を始めます。
遅れないようにいらしてください。

映画終了後の 西山監督と阿部恵さんの対談も 聞き応えのあるものになることと期待しています。

西山監督は、30年に渡って 記録映画を撮り続けてこられた方です。
沖縄戦の集団自決の遺族を追った「ゆんたんざ沖縄」や、
胎児性水俣患者と 地域の子どもの交流を描いた「水俣わが故郷」といった記録映画など、
約40本を撮ってこられました。
穏やかな語りの中に、強い信念を お聞きすることができると思います。

阿部さんは、福島に住んでいた時から
「ハイロアクション」に参加され、
以前本会で 講演をしていただいた宇野朗子さんらと共に
たたかいをしてこられた方です。
今日の映画にも 登場されます。
現在、福岡県に お子さん3人と母子避難をされています。
本会の実行委員も していただいています。

サンライフ久留米は、21時に 閉館するということですので、
開会時刻を いつもより少し早くせざるを得なかったことを おわびいたします。
お仕事をされている方にとっては、厳しい時間帯で、ほんとにすみません。

九州での脱原発のたたかいを観ていただき、
もうじき1年を迎えようとしている3.11に
私たちは どう行動すればいいのか、考えていきたいと思います。

たくさんのご参加を お待ちしています。



      ★2月17日(金)18時から受付
       【本日です】  18時15分開会
                18時20分から映画を始めます。
                20時~20時半までが西山監督と阿部さんの対談となっています。
      ★場所はサンライフ久留米です。
      ★参加費500円です。

西山正啓監督も来られます! 『脱原発 いのちの闘争』 上映会

2012年02月11日 16時28分24秒 | 原発にまつわるアレコレ
立春を過ぎたとはいえ、寒さは本格的になっています。
皆様、おかわりありませんか。

さて、今回の学習会は、映画鑑賞です。
福岡県古賀市在住の映画監督西山正啓さんの作品『脱原発 いのちの闘争』をご覧いただきたいと考えています。

奇しくも2月7日の朝日新聞に西山さんのことが掲載されていましたので、
ご存じの方も多いかと思います。

西山さんは、80年代から水俣、沖縄にこだわり続けてカメラを回してこられた記録映画作家です。
「国策にほんろうされてきた点は、原発も水俣・沖縄と共通する。都市と辺境の間に横たわる構造的な差別がある。」
と述べていらっしゃいます。

昨年の東日本大震災当日は、九州電力玄海原発でのプルサーマル発電の差し止めを求める裁判の傍聴席におられたとのこと。
その一年半前、福岡に住むある方から、「九州で脱原発の映画を作ってほしい。」と頼まれて制作し、完成したのが、この映画です。

映画の内容は、九州電力や佐賀県庁へ抗議のデモをする市民の姿や、
薩摩川内原発近くでのウミガメ保護の取り組みなどを追ったドキュメンタリーです。
佐賀県庁では、飛び入りで俳優山本太郎さんも登場し、とても冷静な態度で発言されている映像もあります。

映画のあと、西山監督と、福島から避難されている阿部恵さんの対談も予定しています。
たくさんのご参加をお待ちしています。

        ★と き 2月17日(金)18時から受付 18時15分~20時半

        ★ところ サンライフ久留米 2階大会議室
                久留米市諏訪野町2363-9 ℡0942-33-4425
                 【えーるピア久留米と同じ敷地内にあります。】

        ★内 容 ・『脱原発 いのちの闘争』鑑賞   18時20分~20時
             ・対談 西山正啓さん         20時~20時半
                  阿部恵さん《ママは原発いりません・福岡》


        ★参加費 500円

        ★託児を希望される方は、2月15日(水)までにご連絡ください。(託児料 お子様お一人200円)

           『さよなら玄海原発の会・久留米』
                代表 井上   080-3229-1696