斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

五島自動車

2012年12月27日 22時18分22秒 | バス
 先日の記事にて紹介した西肥バス新上五島管内のバスの撮影を終え、若松港からフェリーで向かった先は五島列島で一番大きな島である福江島です。その福江島でバス事業を行っているのが
 五島自動車
 です。五島自動車は長崎バス系列ですが、独立した事業者なので西肥バスと違ってアクの強い車両が揃っています。


 五島自動車の最大のターミナルである
 福江
 バス停です。福江港に隣接して設けられていますが、ここから福江島各地へ路線が出ています。拠点とはいえ、バス乗り場は1つだけで、バス待機場や待合室などがないという簡素な状態です。福江発着のバスは一部の折り返しを除いて全て市街地外れにある車庫へ回送しています。
 因みに福江バス停を利用する乗客は少なく、大抵は市街地にある停留所を利用する乗客が多いようです。


 運行する本数が最も多く、幹線的な存在である
 福江~富江線
 です。福江から福江島の南部にある富江を結ぶ路線で、1時間に1本は運行されています。五島中央病院を経由する便が設定されています。幹線らしく大抵は大型車が入るようですね・・・。



 こちらは福江~富江線の一つで、小牧までの区間便です。五島中央病院経由便が運行される時間帯に富江行きに1分先行する形で運行されています。五島中央病院経由便と非経由便でルートが大きく異なるため、非経由便のルートの利便性を確保するために設定されたようなものです。小牧の行先表示は筆字体になっているのがポイントです。
 因みに小牧バス停には小さな回転場があります。


 こちらは福江から福江島の北西部にある三井楽を結ぶ
 福江~三井楽線
 です。本数は1~2時間に1本が確保されています。幹線に近いかな・・・。


 こちらは福江から福江島の西部にある荒川を結ぶ
 福江~荒川線
 です。どちらかといえば福江島内を東西に貫いています。1日4往復の運転です。荒川には近くに温泉があるため、行先表示に温泉の表示があります。


 こちらは福江から福江空港を結ぶ
 空港線
 です。どちらかといえばリムジンバスのようなものでしょう。空港線のダイヤは飛行機との接続を取るため、毎月変わります。そのため、HPなどにはダイヤが記載されておらず、現地で確認するしかありません。
 他に多数の路線がありますが、割愛させていただきます。


 こちらは
 富江
 バス停です。富江バス停には待合室と小さな車庫が併設されており、小さな拠点とも言えましょう。バス停自体は富江の中心部から少し外れたところにあります。


 富江には福江を結ぶ路線以外に富江発着のローカル線が3路線運行されています。写真はこのうちの一つである
 富江町内循環線
 です。富江の南部を循環する路線で、1日5本が設定されています。ローカル線と言いながら運用が福江~富江線と一緒になっている関係で大型車も入ります(私は専属の小型車が入るのかなと思ってました)。


 次に車両です。五島自動車は長崎バス系列らしくいすゞと日野を入れており、西工も多く採用されています。
 こちらは1992年式のいすゞLV+西工で、U-LV324Kです。五島自動車の特徴としてリーフサスかつ短尺車を選択しており、貸切にも対応できるようにトップドアにリクライニングシートが並んでいます。しかも、クーラーボックスまで付いています・・・。


 こちらは1993年式の日野ブルーリボンで、U-HT2MLAAです。日野は純正車体で投入されていますが、基本的な仕様は上のいすゞLV+西工と同じです。


 こちらは1994年式の日野+西工です。日野については1994年式から西工となりました。西工になったとはいえ、屋根上にクーラーが付いており、ビルトインとなっているいすゞとは区別が付きます。型式はU-HT2MLAAです。



 こちらは1996年式ですが、1996年式からKC代に入りました。上がいすゞのKC-LV380L、下が日野のKC-HT2MLCAです。KC代に入ったとはいえ、リーフサスかつ短尺は変わっていません。ただ、KC代の58MCは1996年の1回きりで、いすゞが1台、日野が2台の計3台のみの存在です。


 こちらは1997年式のいすゞKC-LV380Lです。この時から西工が96MCになりましたが、窓サイズが大型化され、より洗練されたスタイルになりました。1997年はいすゞと日野の各1台ずつが入っています。


 こちらは1998年式の日野KC-HT2MLCAです。1998年も同様にいすゞと日野の各1台ずつが入っていますが、大型車の投入はこのグループが最後となっています。なので、西工B型もここで最後となります。とはいえ、西工の多くは58MCで、96MCはわずか4台のみです。


 1999年からついにサイズダウンが始まり、中型車が入るようになりました。こちらは1999年式のレインボーで、KK-RJ1JJAAとなります。中型車はさすがに純正車体で入っていますが、トップドアかつリクライニングシートは変わりありません。



 こちらは2000年式のガーラミオで、KK-LR233J1です。ガーラミオは貸切用途での投入が多く、一般路線用は全国的にも珍しいです。貸切券用にこだわったが故にガーラミオので投入になったような感じですね・・・。ガーラミオはこの1台のみです。



 2003年式からはバリアフリー法の関係で中型ワンステの投入が始まりました。写真は2008年から投入が始まったPDG代です。上がレインボーⅡ(PDG-KR234J2改)、下がエルガミオ(PDG-LR234J2改)となります。中型ワンステから行先表示器がLED化され、ごく普通な一般路線車の姿になりました。座席はリクライニングシートではなくなりましたが、ハイバックシートになっています。


 こちらは最新の2012年式のレインボーⅡで、SDG-KR290J1改です。こちらもワンステとなっています。



 次に小型車です。小型車は全て日野車で、上が1991年式のU-RB2WGAAで、下が2002年式のKK-RX4JFAAです。いずれもトップドアですが、リクライニングシートが採用されています。小型車はレインボーが多数投入されていたのですが、中型新車の投入により数を減らしている模様ですね・・・。


 最後に1992年式のいすゞLV+西工ですが、よく見ると前面に「HINO」、ドア上部に「ISUZU」の文字が見えます。いすゞはドア上に「ISUZU」があるのは納得できますが、なんで前面に「HINO」があるんでしょうか・・・?っていうか、いすゞLVなのに2メーカーの文字が付く自体が・・・。

 以上です。
 車庫で撮影したものは事務所の許可を得ております。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
トップドアにリクライニングシート (みやのこ)
2012-12-28 01:16:36
おはようございます。
様々な形態のバスを拝見いたしましたけど、顔は一般路線バスで、側面および車内が貸切・観光用と、首都圏や京阪神圏ではまず見られない独特のスタイルのトップドア仕様のバス~実際に私は新常磐交通さんやいわさきバスネットワークさんなどで見るや、すかさずカメラに収めた事あり~は、カメラネタにもってこいではないかと思います。
西工96MCのバスは首都圏だとツーステ車は見かけないものの、96MC独特のいかついスタイルは西工らしさ(昔の42MCとかも◎でしたけど)があって良かったなと考えます。
それでは、これで私は失礼します。
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Unknown (斬剣次郎)
2012-12-29 01:44:34
 みやのこ様
 コメントありがとうございます。

 一般路線顔にトップドアというスタイルは地方でよく見かけることができますね。特に離島は貸切兼用車が多いだけに独特の雰囲気が感じられました。
 58MCや96MCは西工らしい雰囲気ありますね。
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