斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

京阪8000系リニューアル車

2010年04月08日 23時22分16秒 | 鉄道
 京阪では特急用車両の8000系に対して大幅な
 リニューアル
 を行う事を発表されていますが、先月に第一陣となる8010Fのリニューアル工事が完成し、営業運転を開始しました。拙者の方でも南海電鉄踏破の旅の帰路に偶然乗り合わせましたのでレポートします。


 8000系では登場後20年を経過しており、老朽化も進んできたという事でリニューアルをする事になったのですが、リニューアルにあたって新型車両の
 3000系
 をベースにしています。内装の大幅変更とシートのモケット変更と車端部のロングシート化が主な内容です。全体的に豪華な車内に仕上がっています。


 リニューアルで最大のポイントは車端部の
 ロングシート化
 ですが、ロングシートにはハイバックシートが採用され、日本一高級なロングシートになっています。何か、よく見るとシートがはいバックであることだけでなく、枕もあってクロスシートとはあまり変わらないような感じになっています。というか、クロスシートよりも質の高いシートになっています・・・。京阪恐るべしや!
 車端部のロングシート化と吊り輪の増設は特急列車停車駅増加による混雑の対応ですが、京阪と同じように特急列車の停車駅が増加した阪急では3扉車に置き換える対応をした点とは対照的です。あくまでも2扉車を使い続けるという態勢ですね。


 ドア上には
 LCD式車内案内表示器
 が取り付けられています。3000系と同じスタイルで、3000系以外にもLCD式車内案内表示器を取り付けた車両が出た事になりますね。
 また、バリアフリー化として車いすスペースが設けられた点も特記すべき事です。写真ですが、車端部の窓にはハイバックのロングシートに合わせる形で窓サイズが3分の1ほど小さくなっています。窓が小さくなったわけですが、窓の処理が綺麗になっていて、縮小したとは思えない雰囲気になっています。


 一方、外でははいバックシートの部分には黒色処理する事で従来のスタイルを維持している事がわかります。


 旧塗色時代の8010Fです。中之島線が開業した後も暫くはこの塗色で走っていました。しかし、8000系10編成のうち7編成が既に新塗色に塗り替えられており、旧塗色も風前の灯火になりつつありますね。

 8000系のリニューアル車に乗った感想ですが、劇的に変化したなぁという感じやった。しかし、リニューアル車が登場する前に内装を変更した8505(2階建て車)に乗った時に落ち着きのある車内に感動していただけに物足りないなという感じでした。8505の場合は座席を3000系と同じものに変更し、車内灯も工夫していたのです。拙者にしてみれば、リニューアル車はてっきり8505と同じ雰囲気となるのではと思っていたので、その点は期待外れでした。それぞれ賛否両論があると思うんやけどね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿