「エクスペンダブルズ」続編の撮影中のスタントマンの事故死について思うこと・・・

「エクスペンダブルズ」続編の撮影中のスタントマンの事故死というニュースには驚きました。
事故の詳しい内容や経緯はまだ発表されていないようですが非常に残念です。

BIGLOBEニュースより→http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/1029/tec_111029_6636083987.html

デジタルＣＧアクション全盛になってしまったこの時代に
あえて７０年代、８０年代の生身の“リアルアクション”の復活を掲げてスタローンが挑んでいた作品なだけに非常に残念です。

（昨年公開された「エクスペンダブルズ」のパンフレットより）
　「ＣＧ映画はもういらない・・・」




俺も過去に２０年ほど、アクション、スタントの世界にいたので
撮影やイベントで何度かトラブルや事故に遭遇したことがあります。

スタントプレーヤーの経験、実力不足、
火薬の量や爆破のタイミングミス、機材や装置の故障、ワイヤーが切れた・・・
時には撮影スケジュールや経費削減を優先するために安全対策がおろそかになってしまうこともありました。

ケガをしてしまったこともあるしケガをさせてしまったこともあります。
（自分の経験談はまた“書ける範囲内”でブログに書いていこうと思います。）

一緒に仕事をしたことのあるベテランのスタントマンが撮影中に亡くなられたこともあります。

現場ではもちろん安全性には最大の考慮をし、
万が一に備えて何重もの安全対策をしていても
予期しえないトラブルが発生することがあり重大な事故が起こってしまうこともあるのです。

しかしアクション映画にはスタントマンたちのプロフェッショナルな演技と
優れたアクションコーディネーターの指揮がなければ
夢と感動を与える素晴らしいアクションシーンは撮れません！

ＣＧ合成の爆破やワイヤーを使ったフライングの撮影が主流の現在は
７０年代、８０年代に比べて大きな事故は激減したと思いますが
やはりスタントマンたちは常にケガや事故などの危険と隣り合わせなのは変わりありません。

あまりたいしたスタントマンだったわけでもなくアクション業界から引退した俺ですが
危険と隣り合わせの、ある時は死と隣り合わせのスタントマン、スタントウーマンには敬意を表するし
アクション、スタント業界をこれからも応援していきます。
俺は一生アクション映画のファンです。

「エクスペンダブルズ」続編の撮影中に亡くなられたスタントマンのご冥福を祈ると共に今後の撮影の安全と成功を願います。

映画が公開された時は必ず劇場に観にいって、彼の功績を大いに称えたいと思います。