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「アイアンクロー」感想(ネタバレあり) “呪われた一家”と言われた元凶は・・・?

2024-04-12 22:31:04 | 映画

先週観てきました
「アイアンクロー」の感想です。
俺と同世代かそれ以上の
往年のプロレス好きの
おっさんたちなら
ご存知でしょうが
あの伝説のプロレスラー
フリッツ・フォン・エリックと
6人の息子たち、
エリックファミリーの
栄光と悲劇の物語です。

6人の息子たちが次々と
事故死や病死、
自殺という不幸に見舞われ
“呪われた一家”と言われた
エリックファミリーの実話を基
兄弟の中で唯一の生存者である次男、
ケビン・フォン・エリック目線で
描かれた映画です。


俺もプロレス好きではありますが
エリック一家の不幸については
あまり詳しくは知らなかったので
この映画を観て
けっこう衝撃を受けました。
エリックファミリーの中で
一番カッコイイと思っていた
ケリーの義足のことや
自殺の真相を知らなかったので・・・

あらすじをざっと説明しますと
必殺技“アイアンクロー”を武器に
人気悪役プロレスラーであった
父フリッツ・フォン・エリックは
息子たちをプロレスの世界チャンピオンにするべく
プロレスのスパルタ教育で育てる。
しかし兄弟の中には
本心はプロレスラーに
なりたくない子がいたり
体格差があったりして
なかなか父の期待に応える調和がとれない。
時には兄弟喧嘩をしたりするも
兄弟の絆は素晴らしく
やがて息子たちも
プロレスラーとしてデビューし
華々しく活躍します。
しかし父の過度な期待や
過酷なプロレスの世界で
肉体や精神を酷使し
ステロイドやドラッグといった
薬物に依存し
次第に精神のバランスを崩していき
次々と不幸な死を遂げていく・・

“呪われた一家”と言われた
エリック一家ですが
映画を観て、結局のところ
息子たちの死は
父フリッツによる
スパルタ教育(今でいうパワハラ)と
ドラッグ元凶だと思いました。


映画は
トレーニングシーンや
プロレスのシーンで
熱く興奮したり
悲劇的なシーンでは
泣けるほど悲しめるような
ドラマチックな展開を
期待していたのですが・・・
全編通じて起伏が少なく
淡々とした展開だったのが意外であり
ちょっと期待外れでした。

しかし
80年代の大味な
アメリカンプロレスの再現や
エリックファミリーはもちろん
当時のスターレスラーだった
ハーリー・レイスや
リック・フレアーを
演じた俳優さんたちが
風貌やリングでの動きや仕草まで
クリソツで素晴らしかったです。

本物のエリックファミリーと比べると
よく見ると顔なんかは
あんまり似てないけど
雰囲気はよく似てました。

ケビン役を演じた
ザック・エフロンは
本人以上にムキムキマッチョ!

ラストは
死んだ兄弟たちが
あの世(?)で再会するという
ファンタジーなシーンと
兄弟の中で唯一の生存者である
ケビンが家族たちと仲睦まじく
戯れているシーンがよかったです。

期待していたほどの
激しい感動も悲しさも
ありませんでしたが
淡々とした演出が
妙に心に沁み
感慨深い作品でした。

「アイアンクロー」
満足度・・・75点

コメント
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