My ordinary days

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ふと思い立ち第2のキャリアを始めてしまった、流されがちなひとの日々を綴るブログです

平岩弓枝「聖徳太子の密使」

2012-05-24 10:13:53 | 読書
「智恵に優れた白猫、優しく機転の利く三毛猫、腕自慢の虎猫。個性あふれる三匹の猫と愛馬をお供に、聖徳太子の命を受け、太子の愛娘珠光(たまひかる)王女は、異国へと旅立った。一行の行く手に立ちはだかるのは、怪蛇、土蜘蛛、魔神、魔女、謎の仙人といった妖怪変化、魑魅魍魎。数多の危難を乗り越えて、遥か西の国に辿り着いた王女を待っていたのは……。血湧き肉躍る興奮と感動の冒険絵巻。


猫です、ネコ! 
冒険・・・としてはいろいろあってもお約束通りなんとかなってしまうので血沸き肉躍る冒険譚を求める人には物足りないかもしれませんが、
斑鳩宮で聖徳太子に飼われている3匹の猫、北斗、オリオン、スバルが後ろ足で立って衣服を着せてもらって王女を守るため聖徳太子から七星剣、天沼矛、銀の弓を与えられて もとは龍の化身、馬の青龍とともに天の鳥船に乗って西へ西へと旅立っていく・・・って、かわいすぎるでしょう~ 普段は人の格好顔は猫のまま、時々人とかかわるときには気を張って人の顔に変化させ、寝るときはもちろん丸くなって寝るのです・・・ははは
王子(珠光王女は旅をしているときは王子と称していた)が異国の言葉がわからない時には猫どうしで猫語で通訳・・・・ははははは♪

少し前に書かれた同作者による「西遊記」の倭国版みたいというか、まあそんなお話です。

まだまだ倭国は未熟な国家ゆえ、すぐれた外国からいろいろなことを学べねばならない、そこで太子は海神の血をひく愛娘を水の彼方の国々の文化を学ぶようにと大海原を旅させることを決めました。また、先だって夜半に現れた赤気について百済からきた天文博士がはかばかしい答えをだせなかったため、その赤気が倭国にとって吉兆であるのか凶兆なのか、そのことについても調べるという目的もあったのでした。

ねずみやとり、獅子、果ては猫神バストがでてくるし(さてどこの国まで旅したのでしょうか?) 年に一度行われる世界ネコ祭り?が今年はその国で催されて、世界中の猫が集まってくるのでそこで智慧物の猫から赤気の意味するところを知るという、
ああなんて猫は賢いのでしょう~ あーははははは^^

赤気、つまりオーロラのことなのですが
これは日本書紀、推古天皇の御代に「天有赤気、長一尺余、形似雉尾(天に赤気あり、長さ一尺余り、その形雉の尾に似たり)」という記録が残っているので当時本当に見えたらしいです。通常は極域で見られる現象ですが、太陽の活動が活発な時には日本でもちょっと見えることがあるらしく、北海道のどこかでオーロラの町かなんかあったような。
しかし聖徳太子がオーロラをみて驚いた、なんて考えるとちょっとおもしろいですね。

ネコ萌えー な人がほくほくと読むのに適した本でした






2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読みたい~ (マーブル)
2012-05-25 08:41:29
みちさんに負けず劣らずの「ねこ萌え」を自負する私としては是非読みたい(≧∇≦)
お貸ししますよ~ (みち)
2012-05-25 09:05:43
すぐ読めます。ポスティングいたしましょうか(^-^

ちょっと猫本づいておりまして、面白いのがあったらまたこちらにアップする予定です♪

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